ABAがもっと広まってほしいと思うわけ
私、とんでもないこと書こうとしてるのかもしれない。
育児の常識から、思い切り外れたこと言おうとしてるのかもしれない。
でも、思っちゃったもんは仕方ない。
正直に書く。
乳幼児って、ヒト(種としてはホモ・サピエンス)だけど、人ではないよね。
ヒトデナシ。つまり、ケダモノ。
私たち母ちゃんがやってんのは、つまり、
「ヒトだけど人でないもの」を、
「人として育てあげる作業」なんだろう
と思ってるわけです。
これを指して子育てと呼ぶ。
従来の大メジャーが書かれた育児書はさー、
佐々木正美先生にせよ、松田道雄先生にせよ、
男の人が書いてるわけで。
体内から胎盤をベリベリ剥がされた傷も癒えないうちから、
自分の血液を乳に変え、
時に、乳首がちぎれそうになったり、おっぱいをカンカンに腫らして熱を出したり、
夜も寝ないで朦朧とした意識のまま、
ホルモンバランスの乱高下と戦いつつ、
赤ん坊を死なせないように、
それだけを考えて生きてきた私たち母親とは、
全然違う意識で書かれたものだと思う。
だって、
自分はどっこも痛くないし、
日中は離れられる時間があって、他のことを考えることもできるし、自分の都合で動けるし、
生理もなければ、PMSもない人たちなんだもん。
もちろん、その分、私たち母ちゃんは、
たくさんすべすべやわやわの心地よい肌に触れ、
可愛い笑顔に癒され、
頭から立ち上る赤子特有の香りのアロマで元気になったり、
たくさんの特典もある。
それはわかってる。
でも、圧倒的に男の人たちは、子どもの「ケダモノ性」を理解してないんじゃないか?と思うことがある。
理念としては、「ヒト」なんだから「人権」を保証し、愛を持って導くのは、正しい。当たり前。
だから、それを基調にした子育ての本は正しい。
しかも、佐々木先生も松田先生も、とても優しい眼差しで親子を見守ってくれているように感じられるし、お二方の本にはどれだけ救われたかしれない。
でも、乳幼児は、「人間」に教えるように、言葉や文字では伝わらない。
いくら言っても、どんなに愛情込めて伝えたとしても、嫌なことは頑として嫌なのが、ケダモノであるあの人たちだし、
理不尽に泣きわめき、こちらを発狂寸前にまで追い込んでくるのが、ヒト以前のあの人たちなのだ。
だから、ケダモノにものを教える方法を知らなきゃできないのが子育てなんだと私は思う。
その方法を知らない人たちが、他の選択肢を見つけられずに、暴力を振るったり、無視したり、と言うやり方を選ぶ。
そして後から「しつけだと思ってやった」と言う。
(まあ、半分以上は、嘘だけどね。殺そうと思ってやってるよね、どう見ても)
言い聞かせる
暴力による恐怖でコントロールする
無視する
それ以外に知らなかったら?と想像してみて?
怖くない?
私たちは、ケダモノである乳幼児に、ケダモノに教えるようなやり方をきちんと知っておく必要がある。
暴力でも無視でもなく、愛をベースにしながらも、従来の言い聞かせる子育てとは違うものを、身につけておく必要がある。
そのためのABAであり、そのための感覚統合なんだと思ってる。
ケダモノたちの生態を知り、どうすれば伝わるのかを学べば、育児は格段に楽になる。
断言する。子供は可愛い。けど、ヒト以前の生き物。
私たちの常識を当てはめてはいけない生き物なのだ。