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発達障害ってなんだろう?
今日、たまたま二人から
「うちの子には発達のトラブルがあるのでしょうか?」
というような質問を受けたのですが、その時うまく答えられなくて。
お昼寝したら頭が冴えたので私の答えを書いてみます。
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発達障害は環境が作るので、その人だけを見て判断できません。
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どういうことかというと、障害の定義として
「日常生活を送る上で本人や周りが著しく困難を感じているかどうか」
が問題になるからです。
例えば睡眠障害があって、夜全然寝てくれないお子さんというのは、
母ちゃん一人で育てていたら、母ちゃんは大変ですよね。
睡眠不足で「著しく日常生活に困難を感じる」でしょう。
いろんなことに対する注意が低下し、やがて鬱を発症するかもしれない。
でも、
「この子は寝るのが下手な子なんだな」
と受け入れ理解し、周りの協力を仰ぎ、
(例えば昼間の数時間、保育園にお世話になりお昼寝できるようにする、とか、夜間のシッターさんを頼むとか、旦那さんと半々で眠るようにするとか)
母ちゃんだけに負荷がかかる環境を変えることができたら、
睡眠障害は、少なくとも周りにとっては「障害」ではなくなります。
でもたいていの場合、周りの大人がやりがちなのは、本人を「眠れる子に改善してやろう」なんですね。
私も寝ない子を育てていて「赤ちゃんの睡眠改善に効く!」みたいなコピーに踊らされてきたクチなので、気持ちはよくわかるんです。
こちらとしても眠れないのはつらいし、
できないところはできるようにしてあげたら、本人も楽になるはず、と思うしね。
でもこれは、うまく行くこともあるんですが、たいていの場合、本人の特性を無視しているので、うまくいかないことの方が多い。
赤ちゃんの睡眠を整える講座を受けてその通り実行してもうまく行かない子もいるよね。
そんなもんなんです。
他人を変えるというのは、とてもとても難しい。
(ちなみに、これに気づかせてくれたのは、あの「冷え性改善講座」のいっちゃん(五十嵐 いつえさん)。
睡眠なんていう生理的な現象は、本人だって辛いのに、変えようがないから困ってる。
そこをなんとかしようと負荷を与えるより、周りが変わる方が早い、と教えてくれた)
発達障害も同じことで、例え検査の結果凸凹があったとしても、その凸凹を周囲が受け入れ
「そういう人なんだな、じゃあどうしたらいいだろうか?」
を考えてくれる人たちばかりなら、そうそう集団の中で困ることもなくなり、障害の特性は薄れて見えるんです。
ところがこれが、周りの理解を得られず
「みんなと一緒に!」
を強要してくる圧の高い集団に入ってしまうと、途端に凸凹の特性を持つ子ははじかれてしまいます。
今の学校は、例えばLD(学習障害;知能的問題はないのに、文字の読み書きにのみ著しい困難を示す)の子に、苦手な板書を
「練習すればできるから」
と強要するところだったりします。
板書ができなければ、iPadで写真とればいいじゃん?と思うのに
「それは公平じゃないから」
と本人の困りごとの解決より、周りの子たちのご機嫌を損ねないことが優先されます。
もちろん、良い先生もいるし(私が知ってる先生の友達は良い人しかいない)免許を取るときに支援について学んでくる先生もいます。
がそんな人は稀です。
宝くじに当たるようなもんだと思ってます。
なので、集団の中に入ると配慮の必要な子は「障害児=問題児」扱いされてしまうことが多く、凸凹が際立ってしまうのです。
家で見てても全然困らないのに、集団では困った子扱いされるというのはまさにそれですよね。
環境が障害を作り出している。
その子の困りごとに寄り添える大人がいるかいないかで、障害になったりならなかったりする。
だから、集団に入るときは慎重さが大事になるし、本人が自分の所属したい環境をえらぶことが必要になるのです。
そのために本人の表出を支える、嫌なことは嫌だと言える子に育てることが大事なんだと思います。
それと同じくらい、
「クラスに困った子がいる」
と話題になったら、
「その困った子を作っている環境の一人が自分なのかもしれない」
という意識を持つことを大事にしてもらえたらと思います。
誰も困らない世の中ができたらいいよね。
そしたら麒麟が来るかもしれんし。笑
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