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【敦賀便り5】スマホ写真に必要なのはセンスでも技術でもなくて足
12月の晴れた日曜、バイクを飛ばして敦賀の西にある常神半島に出かけた。
趣味の御朱印を集めるために三方五湖の北にあるこの半島の突端に近い「常神社」を目指したのだ。
ところがここは、無人の神社で神主さんもいらっしゃらないところだった。
野生のサルはたくさんいたのだけれど彼らに御朱印をもらうわけにもいかない。
はるばる敦賀からやってきて無人の神社を前にかなりがっくりしてはいたけれど、天気はいいし海はきれいだし何より人がいないところが最高だなあと思っていた。
ところで、私はスマホで撮影した写真を褒められることが時々ある。
構図が良いとか、光がいいとか。
光は後から編集で何とでもなると思っているけれど、構図はその時だけが勝負だ。
例えば、神社の鳥居。
どこにでもあるただの鳥居。
ここは、苔むした参道など舞台装置が良いからまだ見られる写真になっているけれど、普通の神社でこれをやったら平凡すぎてつまらない写真になることは間違いない。
そういう時はどうするか。
動き回ってたくさん撮る。それに尽きるのである。
私はスマホ写真専門だし、プロの撮影技術はない。
でも、今のスマホなら動けばそこそこ面白い写真は撮れるのだ。
例えば、正面に回って思い切り寄ってみるとこうなるし、
さらに近づいて鳥居のそばに生えていた椿の花と組み合わせるとこうなる。
本殿に登る階段の上から見下ろすアングルで撮影するとまた違った雰囲気になるし
スマホを地面に固定して見上げるように撮影するとこんな感じのまるで違った風景になる。
同じ鳥居なのに、しかも、同じiPhoneで撮影しているのに、まるで雰囲気が違うと思いませんか?
「私、写真が上手に撮れなくて」
という方はもう例外なく自分が動かない。
少し動けば、ベストな撮影ポイントがあるかもしれないのに、同じ場所から何枚も撮影している。
それはとてももったいないことだ。
あと数歩が写真の美しさを引き出すかもしれないのに。
そういう訳で、写真は枚数が勝負なのです。
昔と違ってフィルムじゃないんだから、失敗を恐れず動き回って何枚でも撮影しましょう。
たくさん撮れば、その中に素敵な写真が一枚は絶対あります。
コツは数でしかありません。練習だと思ってバンバン撮りましょう。
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