中国雲南省のおもひで その19〜大理、そこは美しいところⅠ
こちらは2019年8月〜12月にかけて滞在していた中国雲南省でのおもひでを振り返る記事です。第1回はこちらからどうぞ。
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つづき!今回と次回は大理のはなし。すてきなところでした。
みなさんは大理という場所をご存知でしょうか。かつてチベット系の民族による「大理国」という国の中心地として知られた場所で、大理石の産地としても有名です。
2019年11月、われわれはその大理へと旅行に行きました。われわれが住んでいた昆明市と大理市はおなじ雲南省に属してはいるのですが、それなりに距離があります。
これは中国版新幹線、高铁(ガオティエ)。昆明駅からこいつに乗って、2時間ほどで大理に到着します。
高铁はすこぶる静かで快適。車内サービスは座席のQRコードを読み込み、スマホから注文するシステムとなっていました。便利。
しかし車窓からの景色がなんだかどうにも岩手県っぽい。のどかですねえ。
そうこうしているうちに大理駅に到着。いいてんき。
……えー、大理に到着した時点で、われわれはほぼノープラン。正確には、この日に泊まる宿は予約済みで、夜はその宿がある古城街に行こうね、ということくらいは決めていましたが、それ以外は何も決めておりませんでした。まああれよ、旅はそんくらいの方が面白いっしょ。多分。
というわけで、適当な行動を開始します。とりあえず、まあ、歩く。
天然のサボテンが生えておる。すごい。気温があまり高くないために忘れがちなのですが、やはり雲南省は南にある地なのだなあと思わされます。
しばらく歩くと、突然仰々しい門が出現。左側には、なにやら旅行センターだのチケット販売所だのといったことが書いてあります。なるほど?何かあるらしいですね?そりゃあ門をくぐってみるしかないですね?
船ですやん。
なんでも、「洱海(アルハイ)」というとてもでかい湖の中に「金梭岛(ジンスオダオ)」という島があり、その島には船でしか行くことができないのだとか。で、ここでチケットを買えば、金梭岛行きの船に乗れるよ、ということなのだそうです。フーン?
まあそういうこと言われたら、船乗るよな。乗るしかないよな。このビッグウェーブに。
さほど時間もかからずに、島へ到着。とりあえず探検しましょ。
ほんとうに「南の島」って感じの雰囲気。とても内陸に位置する省の景色とは思えません。昔ながらの落ち着いたすてきな雰囲気があって、とっても気に入りました。
この島に住まう民族の方々には漁の伝統があり、昔は湖の魚介類を獲って暮らしていたのだとか。こちらは店頭に並んでいた、おそらく湖で獲れた魚介類たちで、購入するとその場で調理してもらえます。種類はようわからんけれど、でっかい貝がおいしかった。
新しめの建物があるエリアには、カフェやら宿やらがいろいろ。どこもややお値段お高めだったと思います。まあめちゃめちゃ景色よいしね……
これはおしゃれカッフェーの前にいた象の像とたわむれるわたし。
恐らく結婚式場だと思われる建物もありました。そりゃこんなとこで式挙げたら気分よいでしょうな。わかる。
ねこもおった。ニャーン。
そんな感じでお散歩をしていると、なにやらこんなものが。
りゅ、龍宮。一体なんなんでしょう。
まあよくわからないものにはとりあえず凸ってみるしかないですよね。入口でチケットを買って、いざ中へ。ガイドさんと思しき女性が内部の解説をしようと話しかけてきてくださったのですが、ちょっとわれわれの乏しいチャイ語力ではちゃんと理解しきれる気がしなかったので、解説はお断りしちゃいました。めっちゃ当惑された。ごめんて。
まあ、とにかく中へ進む、と。
急にどうした??????
内部は鍾乳洞だったのですが、ここは巨大なゲーミングPCなのか、はたまたどっかのクラブにでも迷い込んじゃったのかと思っちゃうほどに、サイケデリックな照明で照らされておりました。
岩手県で育った身としては、鍾乳洞には龍泉洞のような静謐なイメージを持っていたものですから、これにはかなり面食らいました。なんでそんな鍾乳洞でパーリナイしてしまうん?
いやどこ見てもテンション高いねん……
こんな感じの鍾乳洞をずんずん進んでいくと、洞窟が急にぱっと開けて広い空間が現れました。
す、すげーーーーー!!!
鍾乳洞の奥に劇場が作られており、そこでは民族劇が上演されていたのです。ダンスと歌主体の劇で、湖からの自然の恵みに感謝を捧げたり、漁をする男たちの様子を荒々しい踊りで表現したりといった内容でした。(撮影OKでした)
全く前情報がなかったのでメチャメチャ驚きましたし、感動しました。洞窟の奥にこんな仕掛けがあるなんて!出演者の方々の演技も美しくて、いやー本当にいいものを見られたなと思いました。すてきな時間だった。
さて、非常に名残惜しいですが、いつまでも金梭岛にいるわけにはいきません。なにせ夜には大理の古城街に到着していなければならんのです。
というわけで、次回は古城の話やらなにやら書いていきます〜
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