中国雲南省のおもひで その2〜とりあえず街をぶらつこう
こちらは2019年8月〜12月にかけて滞在していた中国雲南省でのおもひでを振り返る記事です。第1回はこちらからどうぞ。
いままでの記事はこちらのマガジンにまとめています。
というわけで続きをば。
さてさて雲南省に到着。気温はすこしすずしく、クソアチジャパンからやってきたわたくしにとってはすこぶる快適に感じられました。
雲南省というところは「春城」と呼ばれており、一年を通して暑くなったり寒くなったりすることが少ないことで知られています。つまり、基本的に過ごしやすいんですね。四季がまったくないわけではないので、たまには冬に雪が降ることもあるんですけども。
雲南にたどり着いたわたしたちは、ひと眠りしたあと、とりあえず街に繰り出すことにしました。街を知らねば暮らすことはできぬのだ。
最初は飲食店へゴー。雲南に来たからにはまずこれを食べねばならぬ、と夫が言うので、言われるがままに「ミーシェン」なるものを食べることにしました。
米の線と書いて米线(ミーシェン)。お米でできたヌードルです。元々は貴州省で考えられた料理だったんだけれども、米どころである雲南省のお米で作ったほうがおいしかったから、いつの間にやら雲南省の名物料理になったんだとか。
これがねえ、とってもおいしかった。鶏がらベースのやさしいスープと、お米ならではのぷりっとした麺……いやはや、日本でも流行ればいいのにって思いました。たぶん多くの日本人の好みに合致するんじゃないかなあ、米线。
このお店の米线は、セルフで薬味やラー油などをトッピングしていく方式でした。自分好みの味にできるのはとてもたのしい。
余談ですが、中国語では「麺(面)」とは基本的に小麦でできているものを指すのだそう。だからヌードル状のものでも小麦でできていない場合は「线」とか「粉」とか「丝」とか呼ばれていたりしますね。(例外はあります、「荞麦面」とか)
逆に、小麦でできてさえいればヌードル状でなくても「麺(面)」の一種と見なされるそうです。だから、パンのことは「面包」と呼びます。ちなみにアンパンマンは中国語で「面包超人」だよ。餡はどこへいったんだ。
いい感じに腹ごしらえを済ませたら、お買い物へ。愚かなわたしは日本の実家にMacのACアダプタを忘れてきたので、とりあえずそいつの調達に向かいました。
中国に来てもApple Storeあるの、とてもありがてえ……。
夫と日本語で話しながら店内をうろちょろしていたところ、店員さんが日本語で話しかけてくださったのでとってもたまげました。ここ雲南省よ?日本人とっても少ないのよ??
外国語に咄嗟に対応できるスタッフさんがいるのは、さすがはApple Storeだなと思わされました。Appleはすごい。一生ついてく。
無事ACアダプタを調達できたところで、スーパーへ。こちらはアメリカ資本の「ウォルマート」です。中国語では沃尔玛(ウォルマ)といいます。
沃尔玛の中の写真ぜんぜん撮ってなかったなあ。お米売り場だけ、あきたこまちが売っててびっくりしたので写真撮ってました。好きなぶんだけ米を袋に詰めて計量し、重さぶんの値段をつけてもらうシステムです。野菜売り場も同じ仕組みでしたね。
あきたこまち、わりと海外でも栽培されている品種のようですね。中国以外でも、ベトナムやシンガポールで栽培されている例があるようす。種苗法が改正されて、こういうふうに日本品種が持ち出されることも今後は減るのでしょうね、おそらく。
まあ異国で暮らす側としては、慣れた味のお米が食べられるのはありがたいので、めっちゃ買って食ってました。あきたこまち。
沃尔玛の店内では、やたらと耳に残るテーマソングが流れておりました。あまりに耳に残るんで、うちでしばらく流行りました。これです。みなさんも一緒に歌いましょう。
うぉる!ま!がんでぃじゃー!ちゃんちーがんでぃじゃー!
沃尔玛の近くには、こんなお店もありました。みなさんご存知ですか?
メイソウ。
めっちゃ日本の店っぽい構えですが、中国の店です。いちおう、日本にも高田馬場とかに店舗あったんですけどね……。(調べたところ昨年12月で閉店してしまったそうです、南無)メイソウ、日本人の三宅さんというデザイナーの方が関わったお店ではあるようです。
日本のものって品質がよいイメージがあるようなので、中国のものであっても日本のものっぽく見せて売ってる例がよく見られました。その是非についてここで論じることはしません、わたしはその現象を面白がっている側なので。
何年か前に高田馬場メイソウに遊びに行ったときにはハチャメチャな日本語が書かれたたいへんハオい感じのグッズがたくさんあって面白かったんですが、今回訪れたメイソウではそんなことはなく……どの製品にもだいぶマトモな日本語が書かれるようになり、品質もかなりマトモな感じになっていました。もうただのおしゃれで使える雑貨屋さんです。
ああ、あの頃のメイソウは遠くなりにけり。いや、店として正しい進化であるとは思いますが。
そのあとは適当にモンエナを買ってみたり。
日本のモンエナと見た目も味もほとんど変わらず……謎の安心感がありますね。
コーヒーを飲んでみたり。おいしかったです。
中国だと本屋さんとカフェがセットになったような店舗が流行りのようで、こちらのコーヒーを飲んだお店もそう。日本だとツタヤが似たような試みをやってますけど、まああんな感じですね。雰囲気のよいすてきなお店でした。
そんな感じでいろんなところをぶらぶらして帰宅。知らない街に来ると、ちょっとした街歩きも新鮮で楽しいものですね。
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