中国雲南省のおもひで その8〜刺身が食いたきゃココナッツを割れ
こちらは2019年8月〜12月にかけて滞在していた中国雲南省でのおもひでを振り返る記事です。第1回はこちらからどうぞ。
いままでの記事はこちらのマガジンから読めます。
では続きを。
いつものようにデレステをプレイしていたところ、星輝子は言いました。
「ヤシの実は刺身でも食べられるらしいぞ」
ほーーーーーーーーーーーーーーん?
雲南省は内陸に位置する省。大きな湖があるので淡水魚はそこそこ出回っていますが、刺身で食べられるような海水魚にはあまりお目にかかれません。売ってても、だいぶお高い。海の方で生まれた身としては、ちょっとだんだんお刺身が恋しくなってきちゃう環境です。
一方、雲南省は中国最南端の省でもあります。そのため、スーパーやそのへんの果物屋に行けば、マンゴーやらドラゴンフルーツやらジャックフルーツやらといった、トロピカルフルーツが盛りだくさんなのです。しかも安い。
マンゴーはよく買って食ってました。一個100円しないんだもん。
もちろん、ココナッツも気軽に購入可能。もしココナッツでお刺身欲が満たせるなら、これはしめたもんです。しかし刺身っつったって、一体どうやって食えばいいのでしょう。調べてみましょうか。
……やはり「ざざむし。」さんは強いのである。我々下々の者が食ってみようと思うようなもんは、もうだいたいこの方が食ってらっしゃるのではないでしょうか。
どうやら、ココナッツの中のジュースを飲み切った上で割り、中の果肉をわさび醤油で食えばいいということのようですね。しかもおいしいとのこと。なるほど。早速試してみましょう。
スーパーでココナッツをゲット。購入時点であらかじめ穴があけられているので、労力をかけずにすぐジュースが飲めます。本物のココナッツジュースはこのとき初めて飲んだんですけど、おいしいもんですねえ。甘すぎずスイスイ飲めて、わたしはけっこう好きな味でした。
ジュースを飲み切って外側の包装を剥ぐと、こんな感じ。扱いやすいように、外側の果皮をあらかじめ少し削ってあるんですね。
さて、こいつをかち割ればよいわけですね。……頼んだぜ夫!
パッカーーーーーーーーーーン
果皮がハチャメチャに硬くて、包丁ひとつで割るのはかなり大変そうでした。少しずつ果皮を削りながら割っていった感じでしたね……。金づちやノミがあるなら、そういうのを使って割ったほうがよさそうです。
果肉をスプーンでこそげとって皿に並べると、なるほど刺身っぽくなってきましたね。わさび醤油も用意できました(わさびも醤油も案外日本と変わらないものが普通に手に入ります)
さて!実!食!
……!
ウマーーーーーーーーーーイ!!!!!!
これは紛うことなき刺身。テュルンとした食感とほのかな甘みがわさび醤油とマッチしてほんとうにおいしい。トロピカルなココナッツの香りは、わさび醤油につけちゃえば思いのほか気になりません。
しかもこれが白米によく合うんですわ。すごい。マジで刺身欲がけっこう満たされてしまった。すべては星輝子のおかげです。ありがとう星輝子。
それからというもの、ココナッツの刺身は時折食卓にのぼる定番メニューとなりました。
いろいろココナッツ食べてみて思ったんですが、やっぱりテュルン感のある若い実のほうが刺身っぽさは強いです。ちょっとサクっとした熟した実も、それはそれでおいしいのですが。
ただ市販のココナッツではどれが若いのか分かりにくいんですよね。いい感じの見分け方があるなら知りたいところです。
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