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中国雲南省のおもひで その5〜そこらで見かける「日本」的なものたち

こちらは2019年8月〜12月にかけて滞在していた中国雲南省でのおもひでを振り返る記事です。第1回はこちらからどうぞ。

いままでの記事はこちらのマガジンから読めます。

というわけで、続きを。


中国に暮らし始めて気がついたのは、意外と「日本」的なものが目につくことが多いな、ということでした。

自宅のテレビでアニメチャンネルをつけてみると、日本のアニメの多いこと多いこと。一昔前は日本のアニメに中国語字幕をつけた違法配信が蔓延っていたものでしたが、現在はサブスクによる正規配信が増えてきているようで、時代は変わってきているのだなあと思います。(現在も違法配信が完全になくなったわけではありませんが)

ドラちゃん。中国語では「哆啦A梦(ドゥオラーエーモン)」といいます。なんとかして「ドラえもん」を音写しようとした苦労が伺える表記ですね……。
音声は中国語に吹き替えられていました。中国のテレビ番組は、中国語音声であってもたいてい中国語字幕がつけられています。中国語学習者にとっては勉強しやすくて助かりますね。

ちょっと写真撮ったタイミングが悪すぎてサトシがブレッブレですが……こっちはポケモンですね。中国語だと、ポケモンは「精灵宝可梦(ジンリンバオクーモン)」が現在の公式名称みたいですねえ。でもこのアニメは「神奇宝贝(シェンチーバオベイ)」ってタイトルで配信されてました、、なんか「ポケモン」の中国語名称については中国国内でもいろいろあるみたいです。よくわからんけど。
こちらも音声は中国語吹き替え。声質が日本の声優さんに近い吹き替えになってて、違和感なく聞けました。

ほかにもカードキャプターさくらとか、コナンとか、テニプリとか……とにかく日本人にはお馴染みのアニメが、ごく普通に配信されています。中国人の若者はけっこうこういった日本のアニメコンテンツを見て育った人が多いようなので、話してみると意外とアニメトークが弾んで驚いたりもしましたね。


街に出てみても、日本っぽいものはちょこちょこ目につきます。たとえばこんなの。

……ここは熊本ではないはずなんですけども、ねえ。

くまモン的なものは、なぜかちょこちょこ見かけました。なんでなんでしょうね……フリー素材だと思われてるんかな……


あとは、こんなものも。

平 民 の 値 段
完 璧 な 体 験
日 本 板 前 の 料 理
食 材 が 新 鮮 だ

…いや、日本語間違ってるわけじゃないんですけど、なんかじわじわきますね。「平民」あたりとかが。
地下鉄の駅で見かけた、お寿司屋さんの看板です。

こっちも駅で見かけた看板。「焼肉」って言ってますが、実質は和牛ステーキのお店なのでしょう、多分。「和牛」って中国でもブランドになってるんだなあ、ってなんだか感心しちゃいますね。
「一頭屋」で「いちくびや」って読ませるの、なんかいいですよね。かっこいい。

こういった、「日本」を売りにしたレストランは、この2店舗以外にもよく見かけました。そういったお店は、店構えは和風で落ち着いた雰囲気なのに、なぜか店内からは爆音で恋愛サーキュレーションやら星間飛行やらが聞こえてきたりします。なんで?

中国からみた日本のイメージって、こんな感じなんでしょうか。謎。


抹茶スイーツ専門店もありました。多様なお茶を飲む中国でも、抹茶はやっぱり日本らしさが強く感じられるものとして人気が高いようですね。せっかくなのでちょっと立ち寄って一服。

店内こんなかんじ。よい雰囲気です。

でんでん太鼓を番号札として使うアイディアには感心しました。かわいい。

抹茶ラテと大福をいただきました。甘すぎず苦すぎずほどよい加減でたいへん美味。

店内の掲示。縦の伸ばし棒が横になっちゃってるのが惜しい。
まあそんなのは瑣末なことですね、よいお店でした。


日本風の居酒屋もあります。

この「谁在居酒屋」は、実は日本人の方が経営しておられるお店。昆明でも人気店で、着々と店舗数を伸ばしているようです。すごい。

おいしいお寿司やすき焼きなどの日本食が食べられるので、日本人としてはほっとできる場所でした。日本酒もいろいろ置いてありますし、ビールはアサヒスーパードライが置いてありますし。内装も日本で言えば半兵衛みたいな雰囲気で、楽しく飲むことができます。

↑こちらの記事で谁在居酒屋が詳しく紹介されています。中国のサイトですが、お店の雰囲気はわかるんじゃないかな。興味があればぜひ。

そういえば……このお店で夫や仲間たちとお酒を飲んでいたところ、注文した覚えのない、バカでかいアサヒスーパードライがテーブルに置かれたことがありました。いやいやこのスーパードライどっから来たんよ?と辺りを見ると、笑顔のおっさんがいました。全然知らん人です。

なんとそのおっさん、我々にスーパードライをおごってくれたようなのです。全然知らん人なのに。「俺は日本人が好きだからよ!」的なことを言い残し、おっさんは去っていきました。ありがとうおっさん。おいしかったよビール。フォーエバーおっさん。


そんなこんなで。異国でも意外と日本的なものに触れる機会が多かったのには驚きもありましたし、馴染みやすさも感じられましたね。

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