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私と刺繍、編み物との出会い


刺繍との出会い

わたしと刺繍の出会いは2016年のこと。
母校がロケ地として使われていたことから朝ドラ「べっぴんさん」を見始めた私は、オープニング映像の美しい刺繍にくぎづけになった。
その刺繍制作を担当したのは清川あさみさん。
早速清川さんのInstagramをのぞきに行き、改めてその美しさに圧倒された。
私にも刺繍ができるとは到底思えなかったけれど、「べっぴんさん」では女優さんたちが刺繍をするシーンが時折差し込まれていた。
NHKの特集番組によると、女優さんたちは本当に刺繍を習って撮影中自分で刺繍していたらしい。
そこで自分も本や動画で勉強すればできるのではと、希望がわいてきた。

YouTubeを開くと、刺繍の解説動画がたくさんある。
実際に刺繍をしているモチーフもまたかわいらしい。
家族で外出した折に、初めて手芸屋さんに寄って刺繍キットを購入した。
動画や説明書を参考にしながら刺し進めていく。
その時間はとても穏やかで心地よかった。
刺繍している時間は私の密かな癒しの時間となっていった。
初めてのキットで作ったコースターは、両親にプレゼントした。
それが私と刺繍の出会い。

編み物との出会い

私の編み物との出会いは去年の夏だった。
うつ病の調子が悪く一人で家で過ごすことができなくなった私は、精神科のストレスケア病棟に1ヶ月入院した。
そこは入院費がべらぼうに高い代わりに、まるでホテルのようにきれいな空間で選択できるアクティビティもたくさんあった。
音楽療法やヨガ、うつ病の勉強会、認知行動療法の授業…
たくさんのカリキュラムが自由に選べる中に、作業療法もあった。
私は月曜から金曜まで週5回、午前中は作業療法に参加した。
作業療法では、切り絵や刺繍、編み物、陶芸、革細工などいろんな体験を選ぶことができて、私は編み物にチャレンジした。
作業療法士さんが隣で指導してくれるおかげで、かぎ針編みでコースターを作れるようになった私は、退院後にも編み物を続け、家に来てくれる看護師さんやヘルパーさんにも褒めてもらえるようになった。
これが私の編み物との出会い。

今日の記事は長くなっちゃった。
読んでくれた方、ありがとうございました。

#うつ病 #入院 #刺繍 #編み物 #かぎ針編み #ハンドメイド

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