不景気・デフレの理由についての仮説
本noteでは、特に日本における恒常的なデフレと不景気の原因について仮説を提示したいと思う。
景気がいい、悪いとは何か
景気がいいとは人々の消費意欲が旺盛で金の回りが良い状態、景気が悪いとはその逆だと考える。ここで「消費意欲」とは何かという問題がある。これは「欲望」と言い換えられると思う。
加齢に伴う欲望の変遷
若いときは新しい経験・情報を求めているが、中年~高齢になってくると新しい経験よりはかつて経験したことを再現したいと思う欲が出てくるように思う。この理由は定かではないものの、かつて経験したことを再現したいと思う場合、「今後も同様に同じ経験をし続ける」確度を高めようとすると、新しいことにお金を使用しづらくなりお金に対して保守的になるのではないか。要するに貯金ばかりするインセンティブが働くのではないか。
不景気・デフレの原因は高齢化に伴う「欲望」の種類の変化?!
日本は全世界で最も高齢化が進んでいる国である。加齢に伴う欲望の変質によって消費意欲の「総量」が減少している結果、何をやってもデフレが継続しているのではないか。消費のための欲望そのものが少ないのだから、いくら金をばらまいても使われないという言い方もできる。一方、それなりに若い世代としては「お金くれたら使うんですけど!!!!」とも思う。デフレ脱却を本当に狙うなら、若い世代に1人1000万円くらい配ってやる必要があるのでは? 1000万円といっても、配り方が難しくて、一気にドーンと配ると破産する人が続出するだろうし、今35歳の人が65歳まで継続して月3万もらうなら(丁度1000万円くらい)、児童手当と同じで単純に貯金に回ってしまう気がする。欲望変質の全般的な傾向と個人的な傾向をもとにパーソナライズされた資金傾斜配分(若い時もらえる額が多くて、だんだん減って定常化する全般的な傾向のもとで個人ごとに総量一定で時期ごとの金額レベルが変動するイメージ)をAIが導出してやればいいのだろうか。全国民にアンケート取りまくって実験的な資金配布とその後の消費行動からAIモデルを作成してやれば、インフレターゲットは理論的には制御できるような気がする。お金刷りまくって為替が大丈夫かとかいろいろ懸念はあるが・・・。
まとめ
・デフレの原因は高齢化に伴う人の欲望の変質では?
・デフレを脱却したかったら、欲望状態をモニタリング・予測しながら若い人に適切にお金を配る!のはどうだろう
・加齢に伴う欲望の変質と消費行動の変化は、脳科学、神経生理学、心理学、経済学などをまたがる学際的な研究テーマになるかも(もうあったらすみません)