ウミガメのスープ「手を伸ばして」
とあるレストランでの話。
彼女はよほどお腹がすいていたのであろう、
ものすごい勢いでご飯を食べていた。
この店は今日お客様感謝デーらしく店内は賑やかだった。
店員も忙しそうに働いている。
そんな彼らを横目に見ながら私は彼女の方に目をやる。
彼女も店員の方を一瞬見ていたが、すぐに食事に戻った。
もう少し落ち着いてゆっくり食べたらいいのにと思ったが聞く耳を持たないだろう。
この場から逃げ出したいがそうもいかないらしい。
「助けてほしい」と店員の方を見たがどうやら気づいていないようだ。
引き裂かれた私の腹部はすぐに消えていった。
Q・どういう状況か?
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