2020.07.06 #相田にツッコメ
三四郎の相田さんが、自らのライフスタイルをまとめた本を出版することになった。「何でアイツが!?」とは思ったが、詳しく調べると元からやってる、1人暮らしについて書いたエッセイをまとめたものだった。0から始まった企画ではなかった。
最近相田さん、いや、しゅーじまんがYoutuberデビューしたり、その上オリジナルソングの作成までやってるもんだから、どんどん芸人としてのガラパゴス化が進んでるなおい、と思ってた。菅田将暉に「いやコミックソングであれ!」と言わせるってどういうことだよ。
そんなエッセイ本だが、出版にあたって「#相田にツッコメ」というキャンペーンが行われている。発売前の原稿を公開し、Twitterで原稿へのツッコミを募集し、そのツッコミを紙面に乗せるとのこと。
前代未聞じゃない。どういう経緯でそんなこと考えたのか。編集部が「おい相田の原稿ツッコミどころ多すぎじゃねぇか。この大ボケ原稿を野放しにしておけねぇぞ」と思ったのかな。気になりすぎたのかな。
あるいはラジオリスナー・ハガキ職人を活用して、この本を盛り上げようと狙ったのか。だとしたら凄い上手な商業戦略ですな。
今日原稿が公開されたからさっそくツッコんでみた。
まぁ難しいのね。確かにツッコミどころの多い原稿だけど、具体的に何をツッコむのかが掴めないのだ。
別にボケとして書かれたものじゃないんだもん。漫才じゃないんだもん。いわゆる「一人飛ばしてべっぴんさん」とか「いやぁ、アツはナツいねぇ」みたいなボケではないんだよ。
相田さん本人としては、自分が心の底からカッケーと思って憧れている、理想の暮らしを書いているだけで、ボケてはないのだ。原稿を読んで、確かに分かる、憧れると思ったところもある、間接照明とか。
だからツッコミもひねり出した感じだ。相田さんが「CMの仕事が欲しい、覇者になりたい」と書いたら「モンダミンのCMのナレーションも覇者だろ!」と、厳密にいうとツッコミでもないことを言い、相田さんが「一人暮らしを始めたらまず殺虫スプレーを買え」と書いたら「冷却スプレーも買え! カメムシとか秒でいけるぞ!」と、ツッコミでもなんでもない、ただのアドバイスをした。ツッコミって難しいなぁ。
あと気を付けたのが、単なる罵詈雑言にならないようにすること。
相田さんのエッセイで面白いのが、テレビ露出も知名度もあまりないくせに、オラオラ系の文体をしていることだ。全体的に「お前が何言ってんだよ!」という空気感が漂ってる。
まぁ別に万人に向けて活動することが芸人の全てでもないのかもしれないけど。オールナイトニッポンという、メディア界隈で一番、視聴者と芸能人の関係性が密で深いものになる場所を利用して、少数に絶対的カリスマ性と信頼性を届けるのも、1つの手だと思う。
話がそれた。たしかに「お前が何言ってんだよ!」とは思う。ただそこをツッコむのが難しい。
原稿の「テレビ局に近い所に住みたい」という部分に「テレビの仕事全然無いくせに何言ってんだよ!」というツッコミをしてる人がいた。多分小宮さんが言ったり、ラジオのリスナーが言ったりしてるのなら成立すると思う。
Twitterだとなんか、誹謗中傷っぽく見えるんだよなぁ。俺だけかなぁ。
小宮さんはもちろん一番信頼を置くバディであるワケだし、ラジオのリスナーも深い関係性だし。おそらくこのキャンペーンでツッコんでるのはTwitterアカウントを持ってるラジオリスナー(俺もそうだし)なんだろうけど、でもTwitterってメディアが見栄え悪いんだよな。誹謗中傷に見えちゃうんだよな。
相田さんをボロカスに言って傷付ける企画じゃないワケだし、罵詈雑言にならないように気を付けた。
あとなんか、相田さんがオラオラ系の文体でバシーっと(ダサく)決めに来たところを安易にツッコみたくなかった。見え見えのその手に乗るもんか。一応「ビビったろ? このアイデア」という部分に、罵詈雑言にならないように「あたしンちでそのアイデア見たわ! ビビるか!」とツッコんだ。ただ普通に「いやビビるか!」とはツッコみたくなかった。