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故障したSwitchBot スマートプラグを修理する

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今回でSwitchBot スマートプラグのNoteは3回目。
リコールも出ているが、Amazonのレビュー見ると故障率の高さがとんでもないやつです。
なお、リコールの受付は3か月という短い期間で終了してます。


さて、結論からいうと、当該のコンデンサを交換するだけで直りました。
偶然とかではなく、3つほどの個体で試しましたが、すべて同じ原因、同じ修理方法で直りました。
リコールが出ているということは、メーカー側が欠陥品と認めてるんでしょうけど。リコール対応自体がク〇すぎなんですよね。
前の記事でも書きましたが、申し込み期間が短い上に、不良ロットであっても、購入時期まで限定してしまうのがほんとありえない。
また、交換対象の生産ロットでなくとも同問題で普通に故障します。
※自分で修理した3つの個体のうち、2つはリコール対象外のロット番号でした。
そしてやっぱり、ユーザへの告知が無いという事。
アカウント作成時にメールアドレス使ってんだから、ユーザーに知らせるとかできるでしょ。
私の知る限り、アプリでの通知とかも全くなし。
自分の持っているプラグが壊れて原因を調べた結果、初めてリコールが発生していることをしりました。

なお、ネット上の情報なので真偽の程は不明ですが、仮にリコール申請をしたとしても無視され、交換してくれないっといった旨のコメントも結構見ます。


2つ目のプラグミニ

やはりコンデンサが膨張して、黒い部分が見えている。


なにやら

液漏れっぽい跡があります。

故障コンデンサを取りはずします

固定台

クランプなどで固定して作業します。


画像はすでに外してあるものですが。

はんだこての平な部分を当該の部分に押し当ててコンデンサを引き抜きます。はんだが溶けないようなら、追いハンダしてやります。
ハンダこて温度は350°くらい。
右手でハンダこてを持ち左手でペンチなどを使ってコンデンサを引き抜きます。


こっちは左手で作業

写真を撮ってる都合上、別々に撮ってますが、溶かしながら引き抜きます。
無理に引き抜こうとすると破損します。あくまで溶けてから。


原因の子たち

1個目が一番ひどかったけど、どれも膨張してます。


スルーホールをキレイにする

おそらくこれが一番難しい作業だと思います。

ハンダを盛る。


表裏で少しこんもりするくらいにする。


ハンダ吸い取り線を使う

フラックス液も塗ってやる

ハンダ吸い取り線の使い方は多くの方が動画やブログなのでやり方をあげていると思いますが、コツのいる作業で慣れないと難しいかもしれない。
基盤の裏面は部品が密集しているので、吸い取る作業だけはコンデンサ本体がある表側からやってもいいと思います。
ハンダこての平らな部分を押し付けるような感じで吸い取らせます。
失敗したら、ハンダ盛る→吸い取るを成功するまで繰り返す。
スルーホールが完全にキレイになったら次へ。

交換部品をハンダ付けする

大きさが違う!!

容量しか気にせず適当に部品を買ったミス。
ついてた部品が左。直径5mm。リード間隔3.5mm。
購入した部品が右。直径8mm。リード間隔4.5mm。
680㎌ 10vは同じ。Panasonic製を買った。
実際、静電容量は同じ方が良いが、電圧は多少大きくても良いみたいです。たとえば30vとかでも。

交換するなら次の型番のやつがいんじゃないかな。
電解液を使わないタイプ。
型番:A758KR687M1AAAE008
アルミ - ポリマーコンデンサ(高分子コンデンサ)
高さ13mm 直径8mm
 リード間隔3.5mm 680µF 10V 寿命5000時間@105°C
送料がそれなりに取られるのがネック。


うーん

すこし大きいので根本まで刺さらない笑。まぁいいか。
極性があるので注意。
マイナス(リードが短い方)が左にくるように挿す。
間違えると爆発する。


こて先の平らな部分にはんだを盛ってはんだ付けする。

あとは付けるだけ


ちょんぎる

あまったリードをニッパーで切り取って終了。


部品が大きいから、、、

コンデンサを買う時は大きさには気を付けよう。


100V問題なし。

アプリでの登録や遠隔操作、その他もろもろ動作問題なし。

電解コンデンサは基本的に熱に弱く、この商品は当該の部品近くにWiFiモジュールがあって高温になってるみたいなので、Panasonicのコンデンサに変えたとはいえ、どれくらいもつのだろうか。

追記

データシートからコンデンサ寿命を推測してみました。
以下のサイトを参考にしています。

コンデンサは「温度が10℃下がれば寿命は2倍延びる」という法則があるようで、私が購入/交換したコンデンサは「温度特性:105℃ 寿命:2000時間」という事と、当該部品のコンデンサ周りは50°程らしいので、55°として計算します。

2000時間 x 2の5乗(50°低い環境として計算) = 64000時間 =約7年

追記ここまで


もともと私はこの商品をラズパイ:消費電力5W(電源連動型)のスケジューリングに使用していたが、故障状態が高速電源ON/OFFとか怖すぎる。
そんな状態になったら高確率で接続機器が壊れるんじゃないかな。
ほんとたまたま、故障時に近くにいてすぐに接続機器を守るとことができたけど。
いきなり「カチカチカチカチ」始まるホラーでした。


最後に使った工具の紹介。特にパーツを固定するクランプは絶対にあった方がよい。

部品を固定して動かないようにするもの

温度調整できるハンダこて

平らな小手先。特にハンダ吸い取り線を使うときはこれ。

ハンダ吸い取り線だと上手くいかない場合はすっぽんで吸い取るのも方法もある。ただし、これもコツがいる。


おわり。

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