「分かりやすい綺麗さ」を追い求めるデメリット

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端的に言ってしまえば「表面ばかり見てその奥に眠るものを見ない、安い客」ばかりがゾロゾロ寄ってくる、というところなんだけどね。
今日はそんな話を。

丁寧で綺麗な作画、誰が読んでも面白いストーリー、そういう「分かりやすい綺麗さ」がある作品って、かえって安い客の比率が高い気がする。

「見栄えだけがよくて、中身をちゃんと詰めてない作品」なんかは、中身が味わいたい良客がつかなくて表面しか見てない安い客が集まりやすい気がする。
私の周りでも、そうなってるクリエイターはいた。

キラキラした中身のない絵ばかりアップしてるのに「どうして安い客ばかり寄ってくるんだろう」と首をかしげていたけど、いや、そりゃ、ねえ…

なんで中身をちゃんと詰めてないのに良客が来ると思ったんです?

お金取って商売する商業クリエイターならそれでもいいかもしんないけど、安い客って簡単にクソ客になるからね。
彼らの攻撃を「出版社のような後ろ盾のない個人」がまともに受けるのはあんまり予後がよろしくない気がする。
フリーランス商業クリエイターとか、それこそ孤立無援になるよ。

私は最初から「見栄えの良さ」を出す場をキャラ紹介ページや同人誌に限定して、漫画本編では徹底的にそれを排除している。
表面しか見ない客をふるいにかけ、それでも着いてきてくれる客だけを相手にしている。

そして、客は確実に増えている。
LINE公式アカウントなんかを見てると、客が減るより増えるタイミングの方がはるかに多い。

安易にキラキラさせるより、地道で泥臭い「草むしり」的な活動をしつづけて、良客が寄ってくる良質な土壌を耕す方が、圧倒的に予後がいい予感がする。

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漫画を描いたり、日常生活を送ったりしていく中で得た気づきを残していきます。 一回1000円ぽっきりで100本以上の記事が読めるのでオトクか…