「よんもじ」Vol.10 SUMMER感想

俳句は当季雑詠、エッセイは「こどもの頃の遊び、趣味」です。

助っ人に田歌教わる青年部

相田えぬ

  助っ人の気さくな人柄、青年部の真面目さが浮かんできます。田歌と一緒に田植えの楽しさも教わっているのでしょう。
  
エッセイは「遊び相手」。 えぬちゃんの話には今もよく妹さんが出てきて、そんな二人の昔話にほっこりすします。

注文を聞く新人や柿若葉
藤田亜未

新人の緊張感が伝わるようです。レストランの窓の外に柿若葉がキラキラと輝いているシーンが浮かびました。

エッセイは石を集めるのが好きだった幼稚園の頃のお話。いますね!石が大好きな子。いったいどんな風に石が見えているのでしょう。

夕立や炒めて薄き食用花
西川火尖

食べるために育てられた花の寂しさがあります。夕立と炒める音が響き合うような、音の聞こえてくる俳句です。

エッセイは缶蹴りのお話。缶蹴りとはこんなに奥深いゲームだったのか、と思わせる鬼気迫る文章です。
俳句と対になったタイトルの付け方もおもしろいです。

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