レッスンレポート〜本当の音色は生活に左右される〜
こんばんは。
最近嬉しいことがありすぎて、立ち食いそばを鼻歌を歌いながら食べて思いっきりむせたモロエです。
さて。
今日はベートーヴェンのピアノソナタ悲愴第2楽章と、エヴァンゲリオンQの2台ピアノの2曲にチャレンジしているOさんのレポート。
悲愴の第2楽章は終始しっとりした曲調で、デリケートな音使いを要求されます。
彼女の音は比較的厚みがあって、男らしい音をしていたので、そのギャップにチャレンジする姿にいつも感動を貰っています。
そして、この日の演奏を聴くと、
それはもう、とってもデリケートな音色だったのです。
「いい感じだね!」と僕が声をかけると、「そうですか?」の一言。
そして、どこか少し元気がありませんでした。
なんでも、会社で上司との折が合わず、気持ちが沈んでしまっていたのだそう。・
そう、
音に気持ちは乗り移るのです。
少し哲学的な表現になってしまいますが、ピアノは弾いていると少しずつ「自分の体と一体」になってきます。
緊張している時は音が固くなるし、彼女が出来た日は音がノリノリになります。
そしてその日のOさんの気持ちは落ち気味。
この曲のタイトル『悲愴』と重なったのかもしれません。
ただ、今回伝えたいのは「悲愴感を出すために、辛い目にあいなさい」なんて言いたいわけではありません。
「色んなことを経験して、その経験を音楽で表現出来るようになる」ことも、成長の一つ。
ただピアノに向かって何時間も練習をするだけでは、この力は絶対に身につきません。
これって、「鍵盤の押し方はこう」とか「ペダルはこう」といった技術面の指導だけでは決して生まれない表現なんですね。
もちろん、落ち込みすぎた時はモロエや、僕の仲間たちが全力で助けてくれるのでご安心ください。全員助けます。
モロエが経営するピアノ/ボーカル教室『Sound Free Joy』のURLはこちら⇒https://www.sound-freejoy.com/all-music/