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【米国株投資】インフレと政策金利から投資を始めるタイミングを考える(2022/07/18)

■インフレと政策金利から投資を始めるタイミングを考える(2022年度版)

インフレと政策金利と株価の関係について、質問を受けたので、実際にはここまでシンプルではないものの「私はおおよそこんなイメージを持っている」といったレベルのメモ程度の書きを公開します。特に2022年に初めて投資を始める方向けに、本記事を参考に2022年は、8月、9月、10月のいつが良いのか?投資開始タイミングの検討材料の一つにしてもらえればと思います。

■インフレと政策金利と株価の関係(大まかなイメージ)

(A)インフレが加熱する。
(B)金融引き締めが強化される。(政策金利)
(C)世界の経済活動が停滞する。
(D)株価が下がる。

(A)と(B)は、年間何度か定期的に情報が更新される。(A)は各国の消費者物価指数(インフレ率)を参照していて、(B)は各国の政策金利の発表日の情報の確認を怠らないこと(最後に画像添付)
Bの結果を受けて、消費者物価指数の上昇が緩やかに低下して、インフレが落ち着く兆しが見えれば、政策金利が下がり始めて、一旦の底うち判断できると言われている。その国の株価は上昇トレンドに転じる可能性が高まる(AとBの発表日はなるべく寝ずに待機していることが多い)

米国株投資であれば
(A)=アメリカの消費者物価指数(CPI)発表
(B)=FRB(米国の中央銀行)の政策金利発表

日本株投資であれば
(A)=日本の消費者物価指数(CPI)発表
(B)=日本銀行(日本の中央銀行)の政策金利発表

■2022年の市場参加者の心理(今何が起きているのか)

2022年に入り、米国のインフレの底打ちが見えない、金融引き締めによる株式市場の暴落の恐怖に市場参加者は怯えている。インフレを抑えるために、過去類を見ない速度で政策金利(FF金利)の誘導目標を引き上げている。量的緩和(QE)から量的引き締め(QT)に舵を切っている。

■世界の中央銀行の金融引き締めの発表はいつ?

(B)金融引き締めが強化される。(政策金利)

Bに関わるところでいうと、例えば米国株投資で欠かすことのできない「米国の政策金利(FF金利)」は年8回あるFRBの決定会合(FOMC)で決まる。
日本の政策金利も年8回開催されているが、0.25%で無制限に10年物国債を購入する「指値オペ」も継続しているため注目度はやや低い。

世界最大の米国市場に影響する米国の連邦準備理事会(FRB)の金利誘導目標の引き上げに注目が集めている。FRBの決定会合の日は、市場参加者は一喜一憂して、発表前後で、大きく株価が変動する可能性があるため目が離せない。

■なぜ米国のFRBに注目が集まるのか?なぜ米国の政策金利(FF金利)が重要なのか?

世界の取引所の時価総額シェアをみると約40%はアメリカの証券所となっています。(NYSE、NASDAQの時価総額の合計)世界の金融市場に多大な影響力を持つため、FOMCが株式市場の中心にあるという認識を持っておくと重要性を理解しやすい。(もちろん日本であれば、日本の中央銀行である日銀の金融政策と、日本のインフレ率を把握しておく重要性が高まる。)


■FF金利が具体的にどうなると株価は上がるのか?下がるのか?

世界最大のアメリカの中央銀行、連邦準備銀行の金利誘導目標が決定する日に、FF金利(政策金利)の金利誘導目標と金利引き上げ率が市場予測を、

予想より上回る=株価が下がる(可能性が高い)
予想より下回る=株価が上がる(可能性が高い)

と言った結果を受けて株価が上限する可能性が高いと言われている。

■FF金利 (フェデラル・ファンド金利) : 政策金利のチャート

2022年6月の現時点の金利に関して
米国連邦準備制度理事会(FRB)は6月14、15日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、政策金利であるフェデラル・ファンド(FF)金利の現状の誘導目標0.75~1%から0.75ポイント引き上げ、1.5~1.75%にすることを決定した。

■A:各国のインフレ(消費者物価指数)の発表日と予測の確認方法

アメリカ CPI(コア消費者物価指数)

■日本 CPI(全国コア消費者物価指数)

■ユーロ圏 CPI(消費者物価指数)

■まとめ

米国株投資であれば

(A)=アメリカの消費者物価指数(CPI)発表
(B)=FRB(米国の中央銀行)の政策金利発表

AとBの結果と市場の反応を見て、インフレ対策の効果が現れたタイミング、そしてFRBの発表するFF金利引き上げのアッパーが見えたタイミングで、株式投資を開始するのは一つ目安として考えても良いかもしれません。

■おまけ:アノマリー(月別騰落率)

過去10年間の日経平均株価の月別平均騰落率を折れ線グラフに、過去10年間の海外投資家の月別売買動向を棒グラフにし、1つのグラフにまとめたものです。例年の傾向を受けると、8月が底打ちをする傾向にあります。8月に株を買ったほうが良いと言われたりするのはそのせいです。

■私信メモ(宿題5つ)

最新の米国のFF金利の誘導目標は?
米国のFF金利の発表日はいつか?
FF金利の市場予測の確認方法はどうするか?
消費者物価指数(CPI)のアメリカの発表日は?
消費者物価指数(CPI)の日本の発表日はいつか?

本記事と併せて調べ方を理解しておく理解が深まります。


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