1本目はロレックスの時計
消費を堅実に行おうとすると消費する意味が失われていく。
堅実な消費という問題
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消費に堅実性を求めた先にある物は何なのか?
洋服が好きな人もそうでない人も成人男性が1本目の高級時計にロレックスを選びやすい、という傾向がある。
物を入手する行為を、【見た目が好き⇔見た目が好きではない、といった自分の好みとの擦り合わせ】【金銭出費あり⇔金銭出費なし、といった自分の経済状況との擦り合わせ】という要素に分解してみる。
ロレックスという銘柄を選定した時点で、デザインが限定されるため、見た目に関する好みとの擦り合わせは純粋に行われていない可能性が高い。そして購入後の資本価値の推移を気にした点に、金銭的損失をセーブしたいという気持ちを確認できる。
感情が薄まっていくこと、損失への拒否感、が極まった瞬間にそれはもう、落ちている興味の無い物を拾った、というのと大きな違いはないと思う。
堅実性を意識した消費の先には何もないのである。
一人前の大人になった証として高級時計を買う、という行為の裏テーマは「損失を最大限に抑えた上で誰が見ても価格が高いと認識できる物をマウンティング用に買う」だ。
自己表現の体をとっているが、実は資本主義の奴隷となったことを確認する儀式でもあるのだ。
なるべく早めに体験して、くだらないことをしてしまったと反省したい。