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第1回「尾久、はじまりの本市」を終えて
先日、KAZENONE BOOKが主催として開催する、初めてのブックマーケット「尾久、はじまりの本市」が無事に終わりました。
詳しくはこちら。
終了から少し時間が経ってしまいましたが、嬉しかったことや課題など、ちゃんとまとめて次につなげようと思います。メモ程度ですが。
イベント全体の話と、トークイベントの内容について触れています。
途切れることのなかった、人の波
9月末のこの日。台風が遠くで発生していた影響もあり、イベント前後の天気はあまり良いものではありませんでした。残念ながら当日も、曇天。おかげで暑さも和らぎかえってよかったかな、とも思いましたが、小雨が降ったり止んだりと、なんだか不安定な1日でした。
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そんなこともあろうかと、屋根付きの会場をおさえていて本当によかった。(イイビレさん、ありがとうございます!)8店舗が集まるとなかなかぎゅうぎゅうな感じでしたが、天井が高いこともあり、あまり閉塞感は感じなかったかなと思います。
そして何よりありがたいことに、想像以上にたくさんのお客様に足を運んでいただきました。おそらく100名はゆうに超えていたのではないかと。
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実はここだけの話……。「遊びに行くよ~!」と声をかけてくださっていた友人たちのほとんどが、オープンから1時間の間に来てしまったのです(いい方失礼、すみません)。
内心はもちろん「やっべ~~~!!!」です。
近隣に住む方は、やはり午前中にふらりと寄って、そのあと別のご予定を過ごす方が多かったのかも。お子様連れの友人も多かったので、お昼寝のタイミングとか考えると、午前中に動きたいですよね。
私が持つ最良の手持ちカードを全部きってしまった感じ。この後だれも来なかったらどうしよう……と内心ドキドキしていたものです。
でもその後も、ぽつりぽつりと、会場を目指して歩いてきてくださる方は後を絶ちませんでした。
私の役割は入口付近で集客の声がけをしたり、来てくださった方とのコミュニケーションに充てることかなと思っていました。
まさかな……と思って店の前を歩く方に声をかけると「このイベントに来たくて」と言ってくださる方が何人も。ありがたいです。
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本好き・本屋好きのパワーを感じた
今回様々な集客方法を試してみましたが、アナログな方法(チラシやポスター、口コミ)では、尾久エリアの方に。オンライン広告は、エリア外の方に周知できたイメージ。
出口調査をしていると、わざわざ栃木から他の本関連のイベントと合わせて来てくださった方がいたり、「大学時代に尾久に住んでいたから懐かしくて!」と話してくださる方がいたりしました。
今回イベントをやる目的の一つに、尾久エリア外の人に、この街の魅力を知ってほしいという想いがあったので「このイベントを機に、初めて尾久に来た」「以前住んでいたけど、懐かしくて久しぶりに訪れる機会になった」といった声を聞けたことは、とても嬉しかったです。
私個人もそうですが、本好きさんって「面白そう!」と思ったら、けっこう時間をかけて、わざわざ目的の本屋さんや、本のイベントまで出かけられる人が多い気がするんです。
とにかく当日は本好きの皆さんの圧倒的なパワーを感じた1日でした。
そして店内ではお客さまと出店者が、本を片手に談笑する様子がずっとあって、本当に幸せな光景でした。購買意欲もとても高いお客様が多い印象でした。最低1冊は購入されていた方が多かったし、中には袋いっぱいに買い込んでいる方も!
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こうしたマーケットの醍醐味は、自分と相性の良い本屋さんとの出会いはもちろん、まったくこれまで接してこなかったようなジャンルの本屋さんとの出会いも楽しい。
だからこそ私は今後も、いろんなジャンルの本屋さんを見つけて、お声がけしてお呼びして。そんなサイクルを生み出して、いつ行っても楽しいマーケットを創り上げていかないといけないなあと思いました。
課題と反省
いろいろ反省はありますが、大きかったのは当日の情景を、細部にわたってシュミレーションできていなかったこと。
例えばトークイベントの最中は、お店に入りづらい雰囲気になってしまったりとか、一人当たりに割くワークショップの時間はもう少し長くしたほうが良かったとか、店内の動線はもう少しこうしたほうが良かったなとか……。
結果的にお待たせしてしまう方が出てしまったり、せっかく来てくださったのに本市を楽しめなかった方もいらっしゃったかもしれません。
次回以降の課題とさせていただければ嬉しいです。
トークイベントでぽろっとでた言葉メモ
トークイベントでは「大人になってから"はじめる"こと」をテーマに、私がなぜこうしたイベントを立ち上げたのか、どんなことを経てこうした活動するに至ったのか、そのためにお伝えしたいTIPSなどについてお話させていただきました。
1時間弱のお話なので、ぜひご興味がある方はInstagramのほうで流し聞きをしていただきたいのですが、個人的に自分で話しながら当日ポロッと口を突いて出た言葉をメモしておきたいなと思います。
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「モチベーションを高く保とうと意識せずとも、やりたいと思えることに出会えた」
これは会場内のお客様からの質問で「モチベーションが下がることはないですか?下がらないように心がけていることはありますか?」といただいたときの返し。
本当はもっと適切な回答ができればよかったのでしょうけど……。本当にふと出たのが「モチベーションが落ちることがない」という純粋な気持ちでした。
本屋をやりたい、間借り本屋だったら続けられるかもしれない、と思って好きで始めたことなので、まだモチベーションは高いまま。あれもこれもとやりたいことだらけです。
もちろん今年の3月に始めたばかりなので、これから先はわかりません。今も書きながら振り返ると、イベントの前後はどうしてもモチベーションの火種は消えそうになることもあります。
だからこそ、次の火種を自分で見つけ、小さく燃やすこと。消えかけたらまた火を強くしたり、また新しい火種を見つけたり……。そうして自分が楽しいと思える領域で火種を見つけ続けることは、あまり苦にはなりません。
だから結果的にモチベーションが下がったように、本人も思っていないのかも。
私は間借り本屋をやる「好き」の種を見つけるまでに、5年以上かかっています。急いで好きでもないことをやるなら、悩んで苦しくても、時間をかけていいのではないでしょうか。
長く挑戦を続けられるような「火種」となる仕事が見つかったら、ものすごく幸せなことだなと、今改めて思います。
「本屋×本のジャンル」じゃなく「本屋×おしゃべり好き」の方程式がハマった
これもお客様からの質問に回答している時の一幕です。
私が本屋を始めたいと思った時、「私が売りたい本は◎◎です」と何か本のジャンルで特化しなければいけないと焦ったことがあります。
もちろん、何のジャンルが得意ですということは、これから興味を持ってくださるお客様のために、ある程度は必要なのだと思います。
けれど自分なりに考えた結果、見つけた答えは「おしゃべり好きな自分を活かすこと」でした。それが「ちょっとおせっかいな間借り本屋」のコピーに繋がっています。
誰とも少し違う「私はこうです、こう在りたいです」と、わかりやすく示す名札が欲しいとずっと思って生きてきました。
それは単に本屋、でもなく、もう少しだけ尖った何か。それが「おしゃべり好き≒おせっかい」になった過程は、自分でも発見でした。そうそう、本のジャンルで戦わなかったことは、けっこう大きかったよねと。
これはもとから決めていたコピーではありません。全ては間借り本屋営業をして初めて分かったこと。しかも新たに得た知識や努力したことはなく、あくまでもともと自分がもっていた風呂敷のなかから、得意なことをすくいあげることができただけのこと。
だからやっぱり、いろんなまわり道をすることって、悪くないなって改めて思います。ときには無駄なこともあるけれど、今持っている風呂敷の中を充実させることだって、悪くないんじゃないかなと思うのです。
*
とりとめもなく書いてきましたが、とにかく大盛況に終わった、第1回「尾久、はじまりの本市」。
小さい規模ではありますが、可能な限り継続していけたらと考えています。
ありがたいことに「次はわたしもやってみたい!」とお声もたくさんいただきました。
会場の関係で全ての皆さんをお誘いすることは難しいかもしれませんが、できるだけ皆さんの「はじまり」に寄り添ったイベントにできるよう、ゆっくり育てていきたいと考えています。
今後出店などを検討されている方がいらっしゃいましたら、Instagramのフォローをぜひ。次回のイベントの開催が決まり次第、告知しますね。
どうぞよろしくお願いいたします。
そしてここから先は今後小規模のイベント運営などにご興味がある方に向けてのおまけ。
集客方法につかった手段や、費用などについてメモ程度に残しておきます。おおっぴらにする必要もないかなと思ったので、投げ銭感覚でご覧いただければうれしいです。(今後の活動資金に充てさせていただきます)
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