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高校3年生が死恐怖症を克服した話

少し昔の話をしようと思う。 過去最長の記事になってしまったので、気乗りしない方はブラウザバック。このリンクを踏んだのも何かの縁、暇つぶしにでも読んでやるかという方は、つまらないものですが、お口に合いますかどうか。 高校3年生の夏。受験生になったものの完全には受験モードになりきれず、学校に行ってやることといえば普段と変わらず友達とどうでもいい話で爆笑することだった。 そんなある日、一人の親しい命がこの世を去った。一週間も経たないうちに再び、親しい命が去った。突然の重い話で

    • Re:

      noteに記事を載せておきながら開口一番にこんなことを書くのもあれだが、私はnoteをほとんど開かない。利用するのは、月に一度、自分で記事を書くときと、投稿した記事を読み返して誤字脱字がないか確認するときだけだ。 そんな私が先日、それ以外の理由でnoteを開いた。なんてことはない、新幹線に3時間以上揺られて暇を持てに持て余していたからである。 もし通知が来ていたら今のうちに消化しておこうかな、と思いながらログインすると、数件の通知がたまっていた。公式のお知らせの通知、いい

      • 年が明けた。あなたは年越しの瞬間を誰と過ごしただろうか。私は年明け1時間前にチャットで出会った知らないおじさんと年を越した。 と言っても、本当におじさんかどうか確かめたわけではないが、言葉の繰りだし方や絵文字の使い方が完全におじさんだった。仮に相手がおじさんを装って敢えてそうしたのであれば、私は完全に欺かれたと言っていい。だが実際その可能性は低いだろう。ネット上で匿名性を利用して清楚な女子高生を演じたりするのはよく聞く話だが、一方でおじさんを演じることでどの種の快感を得るこ

        • 夢日記

          いつのまに、私は眠ってしまったのだろう。 気が付けば、部屋を照らしていた陽はとうに落ちていた。立ち上がり、ドアノブに手をかける。僅かに傾き、ガコンと止まった。私は咄嗟に背後を振り返った。 「おばあちゃん……」 テーブルを囲んで置かれた4脚の椅子のひとつに、祖母は座っていた。祖母はただ黙ってテレビを見つめていた。私からは画面が見えなかったが、祖母の目があまりに虚ろなので、きっと何の映像も流れていないのだろうと思った。私の呼びかけに応えなかったのも、耳が悪くなったからではな

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        高校3年生が死恐怖症を克服した話

          読むタイプのASMR

          以下の文章は、頭に浮かんだ言葉をそのまま記述するという挑戦を1時間続けた記録です。初めてのことなので自分でも良く分からないうちに終わっていました。読むのであれば、ASMRを聴くくらいの心持で読むと良いと思います。何せ、書いている本人が文章に書かれている以上のことを意図していないので。 文字にする時点で効率が悪い 一瞬で単語にならない概念をまとめるのに向いていない つながりのなさそうな言葉も本当は言葉にならない段階で細い糸でつながっているのに それを感じ取ることはできない で

          読むタイプのASMR

          芸術の秋、最強説。

          食欲の秋。読書の秋。スポーツの秋。芸術の秋。誰が言い出したのか知らないが、秋は様々なレッテルを貼られがちな季節であり、また貼られすぎて最早その本体が見えないということも往々にしてある。どれか一つに絞った方が、当の秋本体だって楽に存在できるというものだ。 仮に人間が冬から夏の期間を地中にもぐって寝て過ごす動物であるならば、食欲の秋というのは真っ当な形容といえるだろうが、残念ながらそうではない。食欲は人間の三大欲求のひとつであり、秋だけに割り振られていたのではやっていられない。

          芸術の秋、最強説。

          朝の散歩が日課になりつつある。 散歩に出るときは決まってイヤホンを着け、林檎音楽で曲を聴く。自分が好きな曲や他人におすすめされた曲を聴きながら、ゆるゆると目が覚める。 最近のお気に入りは宇多田ヒカルだ。恥ずかしながら今迄まともに聴いたことがなかったが、彼女には、誰におすすめされるでもなく自分で辿り着いた。今更感はあるが、それが少し嬉しい。 歩きながら聴いていると歌詞の深い意味まで考えることはないし、そもそも起き抜けの頭では歌詞を歌詞として聞き取れるだけマシだ。意識が明瞭

          虚無

          何も思いつかない。どれくらい思いつかないかというと、どれくらい思いつかないかの例えすら思いつかないくらい思いつかない。 では何を思っているのだろう。何も思い浮かばない。否、わざわざ書き起こすような話題は無いと思っている。それを「何も思いつかない」と呼ぼうと思っている。高校生が親に今日学校で何をしたのか訊かれたときに「別に何も」と答えるそれと同義である。高校生は沢尻エリカと同義である。 なるほど思いついてはいるのである。それが脳を巡り指に伝わるまでに、話題性と共感性のゲート