答えが現れるのを待つ力
こころの金継ぎ師 アドラーカウンセラーMorleyです。
何かしら課題に遭遇すると、できるだけ早くすぐに答えを出さなければならない?って思っていませんか。
そういう私は、物事白黒はっきりつけたいし、困りごとはちゃっちゃと片付けたい派です。ましてや仕事となると、そこはより強まりなんとか解決へと導こうと奮起してしまいます。
できるだけ早く答えを出して不確かさや不思議さ、懐疑の中から脱出する力問題に対してすぐに答えを出し「わからない」を「わかる」に置き換えていく能力を【ポジティブ・ケイパビリティ】と言うそうです。
その反対は【ネガティブ・ケイパビリティ】
答えの出ない事態に耐える力
どうにもならない状況でも、急いで答えを出さず、自分なりの答えが現れていくのを待つ力です。
社会でも日常でも、物事には答えがあり、それをスピーディにわかるのが「できる人」、「優れた人」だと評価されることが多いですね。
私がカウンセラーになりたての頃は、やっぱり少しでも早くその人の抱えている課題を早く解決できるといいと考えていたように思います。
でも、そんな時は、クライアントさんの中にある答えではなく、自分の中にある答えに近づけようとしていたように思います。
だから当然、クライアントさんが主体的に動いているのではなく、こちらの要望に応えようと無理をして、結局はうまくいかないケースに陥ることがありました。
人間関係において、人の心は複雑で奥深いもの。
上司が部下を、親が子どもを「わかっている」と考えていても、その「わかっている」ことは、ほんの少しで、全体の一部にしか過ぎないんですよね。
悩みを抱えている本人が、じっくりそれを受け止め、自分で考えてみる時間を、周囲にいる私たちが待つことができず、解決を急がしてしまう。手を出し、口を出してまで、本人の中の答えではなく、周囲の望む答えを無理くり納得させようとしているのかもしれません。
考えて、考えて、考え尽くしたけどもう何もかもムリと疲れ切って眠った翌日、パッと答えが降りてきて・・・「な〜〜んだ!これだったら大丈夫だ!」なんて経験があります。
思っているほど、物事を深く考えることができていなかったのかもしれません。
「待つ力」は「信じる力」でもあるように思います。
日々是アドラーです。
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