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学校教育が変わるⅡ 〈共育〉
こころの金継ぎ師 アドラーカウンセラーのMorleyです。
学校教育が変わる!? ・・・いや、すでに様々な学校で、ザ・昭和時代とも、平成時代とも違う取り組みはスタートしていますよね。
先日、9月13日(金)、尾道市立日比崎小学校 PTA講演会に呼んでいただきました。
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この日のための打合せは6月でした。
打合せには、役員さんたちだけでなく、校長先生や教頭先生も参加してくださって、そこはまさに【アドラーカフェ】状態。そこにいた皆さんが今感じている心配や不安を語り合い、問いかけ合う場になりました。
これまで企業の組織作りや人材育成のお手伝いをしてきました。経験からこれだけは断言できること「組織はトップの考え次第である。」 それは、学校においても同じだと考えます。
ただ難しいのは、校長先生の同一校勤務年数は、公立学校は全国平均3年以内であること。その中で学校の現状を把握し、構成する職員さんの気持ちも考えた上で、学校経営していかれるのは簡単ではないでしょう。
尾道市立日比崎小学校 では、スクールプランに『共同体感覚』をベースとした学級運営を推進されています。縦割りでの異学年交流活動をしたり様々な取り組みを進めています。
また、先生方も「アドラー心理学」という言葉は出ていなくても、赤坂真二先生を招いて、アドラー心理学的アプローチの学級運営について学びの場を設けられています。
http://www.onomichi.ed.jp/hibizaki-e/
本気の取り組みを根付かせるため奮闘されている石原校長先生が呼びかけてくださり、職員の皆さんはほぼ全員参加。すごい!
短期間赴任しか許されない状況の中で、アドラー心理学を活かした取り組みで改革を進めていらっしゃる本気度が伝わってきます。
さて、当日。この日は授業参観、学級懇談・・・そして講演会という流れ。校長先生も先生方もPTA会長さんも皆さん胸に呼ばれたいネームを書いて貼っていただいてスタート。立場も超えた関係の中で、一緒に考えていただく仕掛けに戸惑いもあったようですが皆さんご協力くださいました。
お題は、アドラー心理学に学ぶ【親(大人)が贈る子どもへの最高のプレゼント】アイスブレイクは、つながりのワークから。
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できるだけグループで話し合う時間がとりたかったのですが、限られた時間の中ですから・・・。それでもグループで笑いが出たり、話が止まらないグループもありました。
時折入れてしまうキツイ目の突っ込みに苦笑いが出たり・・・最後まで積極的に参加くださいました。
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当日の学校blogに、写真と一緒に石原校長先生が書いてくださっていた内容はこちら。
参観日後のPTA講演会は、盛矢澄香さんを講師とした表題の講演会が開催されました。講師の先生はアドラー心理学を基調としたカウンセラーの先生です。講演会でお話しされた内容は、「自分自身とどう関わるか」「自分を感情を整え、どうコントロールするか」「周りとどう関わればいいか」「子どもを勇気づける方法とは」など、親としての自分の在り様、ものの見方、考え方に始まり、子どもをどう見て、どう接して、どう声をかけていけば良いかという具体的な内容をグループで協議しながら進められました。
仕事、家事、育児と忙しい日常のルーチンの中で、子どもへの接し方で迷い、戸惑い、悩むことは誰しもあると思います。自分の感情が整わない時の子どもへの対応で反省することも多々あると思います。そうした日常の中で、一旦立ち止まり、我が子との接し方、自分の有り様を振り返り、新たな知見を得る貴重な時間となりました。
本校が行っているクラス会議の理念である「自分のことが好き、まわりの人は仲間だ、誰かのために役に立つ喜びがあるコミュニティーを作る」という共同体感覚についてのお話しも納得しました。
先日、ラジオを聞いていて、「次に生まれ変わるとしたら何に生まれ変わりたい?」というMCの質問に対し、「今の記憶を持って、また自分に生まれ変わりたい」と答えた人がいました。そういう回答ができるようになりたいと思うと同時にそう思える子どもを育てたいと感じることができる時間となりました。
暑い中、参観日、講演会にお越し頂き、ありがとうございました。
令和6年9月13日 日比崎小学校 校長 石原 政信
今回の講演会は、コロナ禍でPTAの様々な活動がストップしていたこともあり、バザーに向けての準備会議など重なっていたそうです。
大人同士の繋がりも難しかった日々の中で、こうして先生方と父兄の皆さんが共に同じテーブルにつき、アドラー心理学の教えをテーマに共に学び、話し合い、考え合う。
とても素敵な取り組みのお手伝いができたことを幸せに感じました。
学校教育はどんどん変化しています。
子どもたちの未来のために、改革を本気で進めている学校がある!!
それだけでもワクワクしませんか?!
子どもたちの教育は、学校だけの責任ではなく、家庭、そして地域と一体となってこそだと考えています。アドラー心理学が目指すのは、広い宇宙の片隅にある地球の中で人類が存続していくために・・・共同体感覚を育て、協力と貢献でつながることだと認識しています。
【人々が幸福になるための重要な鍵を握っているのは、「子育て」や「教育」である。】とアドラーは言っています。
未来を生きる子どもたちのために、大人の私たちが今できることは何か・・・私にできることは何か・・・・これからも共に考え、支援していきます。貴重な時間をありがとうございました。
今日も是日々アドラーです。
Morleyでした。
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アドラーカウンセラーMorleyと 日々是アドラー
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