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この「隔たり」をどうする?  〈人と社会との関係〉

こころの金継ぎ師 アドラー・カウンセラーのMorleyです。
先日、社会福祉法人さんの新卒研修で、職業観についてグループで考えている時聞こえてきた言葉に時代の変化を感じました。


「これジェンダーの問題に引っかかるから限定しちゃいけないよね〜」いいとか悪いとかの話ではなく、彼らはどう表現するかを考えていました。そうか・・・その視点からも考えることができるんだ〜。(2008年からお手伝いしている中でも初めて出てきた)


ジェンダーに理解ある社会を実現する動きが高まる中で、それらに関する法律や制度は次第に整備されてきたとは聞いています。そしてそれは制度だけではなく、若者たちの意識にもそれが根付き始めているということ・・・初めて身近で体感しました。


そう言えば、中学生時代からアドラー心理学をお母さんと学びに来てくれ、今は高校2年生のゆずちゃんが、「【LGBTQプラス】について考えてみよう!」というテーマで話し合った時、大人たちの戸惑いとは違う反応であったことを思い出す。


ただ『ジェンダー・ギャップ指数2020』において、日本の総合スコアは0.652、順位は149か国中121位という低い結果。他の先進国と比べてまだまだ男女平等の実現が進んでいないことを示しているけれど・・・。

文部科学省が公表した、『性同一性障害に係る児童生徒に対する学校における支援の事例』には
・自認する性別の制服・衣服や、体操着の着用を認める。
・自認する性別に係る活動への参加を認める。
・自認する性別として名簿上扱う。 
など、生物学的な性別ではなく、自分が認める性別で生活できる取り組みが挙げられています。

文部科学省


大人の私たちが「当たり前」とかにしてきた価値観が大きくそれも思っている以上に加速し変化している。





彼ら若者たちにとってそれが当たり前の社会
になってくる。その時、その教育を受けずに育った私たちから見るとそれが「違和感」や「驚き」となります。
逆も然り。彼ら若者たちから見ると、それを知らない大人たちの方に「違和感」や「驚き」を感じるはず。片方だけにじゃなく、双方に違和感や驚きが出ます。


会社や組織では、ビジョンという大きな仕事の目指す姿が明確であるなら、異なる意見を【目的の一致】で全体にとってのベターを選択していくことは、より可能であるはずだけど、現実はここに苦労しているし、相談をいただく人材育成の課題もこの根幹となる部分が不明確であればあるほど、難しい。やり方や形ばかりが先行する組織は同じところでいつも躓いています。


学校であれば、教えることはできても、先生方が現実の制度と現場のギャップの中で求められる進学率などに追われ多忙を極め、一人ひとりが自分らしく生きられる社会を創る人材を育てる教育からはほど遠くなっていくんでしょうね。


【隔たり】
この「隔たり」が今、会社でも組織はもちろん、学校、地域社会でも大小問わず様々な問題を引き起こしているんですよね。


もし、老いも若きも、男女も人種も関係なく、この「隔たり」があるからこそ、私たちは進化し発展できるんだと考えることができたら、人生は何倍も楽しくなりそうです。批判し合うことより、違いを対話により理解しあい認め合い、みんなにとっての幸せを考えることができたら・・・宇宙レベルでの平和も夢じゃないと夢見てしまいます。


またまたデカイことばかり・・・と言われそうですが。


だから今の自分にできることからはじめる。組織やチーム、そして、一人ひとりと接するとき、「誰もがよりよく生きたい」と願って生きていることだけは信じて、向かい合うことにしています。例え選択している行動が破壊的であろうとも。そこがないと、ジャッジしてダメ出ししてしまう自分のままでやり取りしてしまうので。




私自身が多くの心理学を学んできて、最後に戻ったアドラー心理学を学び続ける理由は、この疑問に答えてくれる思想と基本前提、そして解決策を持っているからだと考えています。


マイナスからプラスへ。
劣等感は、すべての人間に共通する感情であり、生涯を通じてその感情は消えることはない。人間であるということは劣等感を持つということであり、それは生きとし生けるものの中に存在する進化の力(という刺激)と共に、完全という個々の目標に向かって人を引き寄せるもう一つの刺激であると理解することができる。(中略)
これは価値ある刺激となり得る。それは常に人類を文化の向上へと駆り立てる。私たちの社会生活すべてが、前進し改善しようとするこの努力、この強い欲求の上に成り立っている。(中略)価値があると感じることは、私たちが協力し、何かに貢献することで初めて可能になる。貢献とは、人類の利益のために、という意味である。価値があるとは、人類の救済と発展のために、という意味である」   (A.アドラー)    

マリーナ・ブルフシュテイン博士ワークショップ 2024劣等感 テキストより



新卒新任研修で若者たちから気づかせてもらったことが、先月のマリーナ博士、そして先日のまこっちゃん(梶野真)先生のワークショップでの教えに繋がって書かずにはいられなくなったのでシェアさせていただきます。


今日もブログに来ていただきありがとうございます。
Morleyでした。

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#マイナスからプラスへ


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