ストレスとパニック発作の因果関係
パニック発作を体験して以来ずっと悩まされていたかと言えば、そうでもありません。一年365日のうち大半はパニック発作にはなりませんし、しばらく発作にならないと自分がパニック症であることすら忘れてしまいます。
ほとんど気にならない年もあれば、多くの日数悩まされ続けた年もあります。2006年、2014年、2017年、2020年は悩まされた年の代表格です。これら年には、自身の生活環境に大きな変化があり、パニック発作の大きな要因の一つになっていることは否めません。
2006年は、ビジネスパートナーらと会社を設立した年でした。自分ではそれほどストレスの自覚は無かったのですが、この年に初めてのパニック発作を経験し、それ以来、頻繁にパニック発作を経験することになりますが、何ヶ月も何年もパニック発作が出ないこともありました。
2014年には、ビジネスパートナーらと別れ一人経営になります。経営が勢いを増していて、一気に成長できるチャンスでの内輪揉めだったのでストレスは計り知れないものでした。毎日のようにパニック発作が起こり、仕事をセーブせざるを得ませんでした。
2017年は、一人経営にも慣れ、新たな挑戦をしようといろいろと行動をするのですが、すべてが裏目に出て、不義理にも合い、ストレスに比例してパニック発作の頻度も度合いも高くなりました。年内にはある程度収まり、ストレスを感じながらもパニック発作になることもありませんでした。
2018年、19年は大きなストレスを抱えながら日々を過ごしていましたが、パニック発作になることもなく、体調も悪くはありませんでした。こんなにストレスを感じているのにパニック発作にならないのは、パニック症が完治した証拠だと考えました。
2019年の暮れにパニック発作に何度か襲われましたが、適当にやり過ごしました。しかし2020年のコロナ禍で、生活環境が一変し、5年間定期的に通っていたトレーニングジムにも行かなくなり、頻繁にパニック発作に襲われるようになり、一日に複数回襲われるこれまでにない体験もするようになりました。
今はパニック発作の頻度・度合いも低くなったのですが、「パニック発作になるんじゃないか?」と考える❝予期不安❞が常に頭をちらつき、自分の行動に制限をかけてしまう衝動と日々闘っています。