第49回 サラリーマンの悩み:上司に逆らうことの代償とは
私にとって、やめたいのにやめられない悪習が2つあります。
無駄に一人飲みに繰り出してしまうことと、上司に口答えしてしまうことです。
上司に逆らっても得るものはない、と頭では分かっているのに、納得できないとつい反論してしまいます。
先日、ある出来事をきっかけに、改めて自分を見つめ直す機会がありました。
その日は当社で、企業基準の監査面談がありました。
外部の業者が当社の該当部署と面談し、監査を行なうというものです。
参加者は上司、先輩の吉田さん(仮名)、そして私。
監査終了後、私たちは上司に呼び出され、別室で吉田さんが注意を受けました。
「吉田さん、今回の面談ではあなたが中心に話してほしかった。なのに、ほとんど初参加のモリタニさんが話していましたよね」
吉田さんは冷静に返します。
「前回は私が中心で、今回は初参加のモリタニさんが進めるものかと思いました。私はそのフォローをしたつもりです」
しかし上司は納得しません。
「経験者が中心に話すべきなんです。そこに気づいてほしかったんですよ」
これには吉田さんも反発。
「事前にその指示がなければ困りますよ」
「私が細かく言うべきことではなく、自主的に判断してもらいたいんです」
こうして、議論は平行線のまま終わりました。
上司は部下が思い通りに動かないとイライラするタイプですが、具体的な指示を出さず、曖昧な要求をしてくることが多いのです。
今回もその典型的な場面でした。
私から見ても、事前に指示をしなかった上司に非があるように思えます。
しかし、吉田さんも「すみません、今後気をつけます」といった軽い謝罪で終わらせてもよかったのかな、とも思います。
長年サラリーマンをしてきて学んだのは、上司に真っ向から反抗しても良いことはない、という現実です。
自分の考えを伝えることは大事ですが、最終的な判断は上司、そして大きな決定は経営者が下します。
もし自分の思う通りに仕事をしたいなら、上司になるか経営者になるしかない、という結論に至っています。
昔、ドラマ『踊る大捜査線』で、和久(わく)さんが「正しいことをしたければ偉くなれ」と言っていましたが、まさにその通りだと思います。
もちろん、『半沢直樹』の「倍返しだ!」のような反骨精神も見習いたいところですが、小心者の私には少々荷が重いのです。
今の会社で定年まで無事に働き続けたい私としては、できるだけ上手く立ち回り、無事に生き残っていくことが最優先です。
皆さんは、上司から理不尽なことを言われたとき、どう対処していますか?
ぜひ教えていただければと思います!
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