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第62回 会社人生をこの先生きのこるためのテックキャンプ
サラリーマンとして定年までしっかり生き残るためには、自己研鑽が欠かせません。
その一環として、私はテックキャンプというプログラミングスクールに入学し、無事卒業しました。
教育訓練給付制度を利用したことで受講料は半額ほどになりましたが、それでも約100万円の大きな投資です。
テックキャンプはどちらかと言うと、私のような学習目的の方ではなく、転職目的の方を対象にしているようですが、結果として非常に有意義な投資だったと感じています。
私は現在、IT系の会社に勤めていますが、社内のエンジニアやシステム部門のお客様との会話に苦労することがありました。
そこで、エンジニアが普段使う専門用語や考え方を理解したいと思い、プログラミングの学習を始めました。
例えば、「キャメルケース」や「スネークケース」といったファイル名の命名規則も、それまでまったく知りませんでした。
こうした基本的なルールを学ぶことができたのは、とても有益でした。
肝心のプログラミング学習では、Rubyという言語を使い、簡単な計算プログラムやTwitterのような投稿サイトを実際に作成するカリキュラムを体験しました。
さらには、自分でオリジナルアプリも完成させることができ、大きな達成感を得ました。
卒業して半年が経ち、プログラミングの知識はだいぶ忘れてしまいましたが、そこで出会った仲間とは今も交流が続いており、それも貴重な経験だったと感じています。
プログラミングスクールに通うことについて、「ネットで調べれば分かるのになぜ?」といった声もあるかもしれません。
しかし、前提知識がない状態では、必要な情報にたどり着くことすら難しいものです。
だからこそ、お金と時間をかけて基礎知識を学ぶことは非常に重要だと思います。
2020年度から小学校でプログラミングが必修になり、若い世代は着実にプログラミングスキルを身につけています。
「近頃の若い者は」という言葉が昔からありますが、実際、彼らは私たち以上のスキルを持ってきていると感じます。
人生は苦行です。
上司や若い世代との板挟みに苦労しながら、普通のサラリーマンとして定年まで務め上げるのは容易ではありません。
だからこそ、高齢になっても必要とされる人材であるために、日々努力を続けていきたいと考えています。