第31回 あきまん氏と竹原ピストル氏に学ぶ、アドバイスよりも大切なこと
古いネットミーム(ネット上で広がっているアイディア)になりますが、アドバイス罪という言葉を聞いたことはありますか?
ストリートファイターIIのイラストが代表作のあきまん氏が、当時のTwitter上で放った言葉で、とても私の心に刺さったネットミームです。
アドバイス罪というのは、例えば「ユンケル買ってこようかな」→「ユンケルよりオロナミンCをおすすめします」→「アドバイス罪でブロックします」というような流れです。
このように、ただ共感や傾聴を求めているだけにもかかわらず、すぐに解決策やアドバイスを提示してしまう行為が「アドバイス罪」に該当してしまいます。
確かに、私も似たような経験があります。
同僚に「これから○○ってラーメン屋へ食べに行こうと思ってるんです」と話したら、「えっ、□□のラーメン屋が美味しいのに!」と言われて『あのぉ、あなたの意見聞いてないんですけど…』と思ってしまったことがあります。
こういう時は「楽しみですね」とか「食べたら感想教えて欲しい!」とか、なんというか話してくれた人の期待感を煽るような返答が好ましいと思っています。
コミュニケーションとは、自分が言いたいことよりも相手が求めている言葉をかけてあげたほうがスムーズになることが多いからです。
特に何者でもない私としては、求められていないアドバイスはできるだけしないように心がけています。
しかし先日、時々行く安い居酒屋の女将さんに「これ美味しいのに安すぎません?もうちょっと値上げした方がいいんじゃないですか?」といらぬアドバイスをしてしまいました。
偉そうなことを言っておきながら自分がよくやってしまっております。
このアドバイスの一番の悪いところは、もし値上げして売上が悪くなったとしても私は責任をとらないところです。
竹原ピストルズ氏の名曲、『よー、そこの若いの』 に以下のような歌詞があります。
生命保険のCMで使われていましたよね。
本当にその通りだなあと思ってしまいます。
誰かのアドバイスを真面目に聞いて実践したところで責任は取ってくれない、だから自分で選択しなければならないのだと思います。
次に女将さんのお店に行く時は、まるで鬼滅の刃の煉獄さんばりに「うまい!うまい!」と叫びながら食べて飲もうと思います。
きっと女将さんもその姿を見て、私のいつしかの不要なアドバイスなんて忘れてくれることでしょう。
それにしても、自分の言葉に気をつけなきゃと反省する毎日です。
次回はアドバイス罪にならないように、相手の話に耳を傾けることを心掛けていこうと思います。