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起業は意志が10割@発刊1年、あらためてお伝えしたいこと。

「起業は意志が10割」を発刊させていただき、本日で、ちょうど丸1年が経ちました。

おかげさまで好評いただき、順調に版を重ねることも出来ていますし、また、本書の出版によって、自分の新規事業環境が劇的に変わったりもしました。

本書を出版して本当に良かったし、あらためて、本書が世に出るまで根気強く伴走してくれたみなさんに感謝、深謝、そして何より、本書を手に取ってくれたみなさんに心からお礼申し上げたいです。本当に、ありがとうございましたっ!

じつはそれまで、守屋は、あまり発信には積極的ではありませんでした。「発信している暇があったら事業を実際につくるる方が大事。発信ばかりしている人は事業をつくってない人でしょ、つくる暇ないだろうし」って、少しばかり毒っぽいことさえ思ってました。(笑)

ただ、本書を書いてみて思ったことは、「読者のために一生懸命書いたけど、一番学んだのは自分だった」でした。

なので、今日、あらためて最初から最後まで、「起業は意志が10割」を読み直してみました。(笑)

著者からのメッセージ

読み直してみて、あらためてみなさんにお伝えしたいなぁ、と思ったことがあったので、投稿させてください。

内容は、「著者からのメッセージ」です。

そもそもとして、書籍自体が「著者からのメッセージ」なのですが(笑)、じつは本文の各章の最後に、「自らの経験談からの学びを余すことなく伝える本文」とは違うトーンで、「読者に直接語り掛ける想いを綴ったメッセージ」のコーナーを設けさせてもらっていたのでした。

序章から終章まで、全部で6回に渡って綴ったその想いを抜き出して、本書を通して伝えたかったことを、改めて伝えさせてください。

「ヒトは、考えた方にはならない。おこなったようになる」

*序章末の著者からのメッセージ

なぜ、本書を書いたのか?

「動いた人だけ、道は拓ける」

「動かないという思考を捨てる。自分自身のために」

そうできるように、みなさんの背中を全力で押す一冊として、書いた。だからこの本を読んで、「よし、一歩踏み出してみようっ!」と動き出してくれたら、とっても嬉しい。

一方で、「勉強になった」「そっか、大事なことは9個なのか」(詳細は書籍第1章参照、要旨のみ後述)、「道徳、国語、算数、なんとなくわかったような気がする」(詳細は書籍第2章参照、要旨のみ後述)という感想だったとしたら、それは非常に残念だ。

本書で、僕は起業の成功と失敗の定義をこんなふうにしている。

成功=着手しきれた時、失敗でも十分にやった時

失敗=着手しなかった時、実行を見送り続けた時。

極端にいうと、「読み切った、勉強になった!」よりも、「読んでる途中から動かなきゃと飛び出し、読み終わってない」というほうが、本書における僕の「成功」だ。

「人は、考えたようにはならない。おこなったようになる」

これが、僕の持論だ。

本書は「実戦に突入するためのキッカケの道具」でありたいと思う。とことん利用してもらうことを願いつつ、第1章に筆を進めたい。

「自分のアタマで考え、自分のカラダを動かせ」


*第1章末の著者からのメッセージ

第1章の終わりに伝えたいことは、「9つのポイントの中身」を丸暗記することではない。

「9つのポイント」は、僕の30年間の起業家人生から抽出し、普遍性を持たせたものである。すべて大切だからこそ伝えたのだが、それだけを武器に起業の実戦に挑めるほど甘くはない。9つのポイントの効用は思考のヒントや行動のキッカケでしかない。

だから、

あなた自身のアタマできちんと考えること

あなた自身のカラダをきちんと動かすこと

を続けてほしい。

上の図を見ていただきたい。縦軸は事業の採算で、横軸は時間だ。大小の黒丸はそれぞれの事業を表していて、大きさはその事業の価値だと思ってほしい。

つまり、あなたが生み出した事業は、投資を重ねながら熾烈な生存競争をくぐり抜け、いつの日かようやく価値のある事業とすることができるということである。無数の事業の黒丸が生まれ、立派に大きくなるものは1つ。これが起業の現実である。

厳しいからこそ、「きちんと自分のアタマで考え」、「きちんと自分のカラダを動かす」ことが欠かせない。考えること動かすことに惰性では、せっかく考えたことも動かしたことも無駄になる。一生懸命考え、一生懸命動かせば、考えた分、動かした分が、すべて蓄積される。

そうする人に未来は拓かれるものである。

「変わらないためには、変わり続けないとダメ」


*第2章末の著者からのメッセージ

「コロナによる5年分の強制進化圧」について、ご理解いただけただろうか?

ここに書いてきたことは、良いか悪いか、好きか嫌いかではなく、全世界全世代同時の強制進化圧を受けたことで起きてしまった事実である。残念ながら、誰しもが、受け入れるしかないことだ。

だからこそ、どうせ変わるなら先んじて変わった方がよい。少なくとも本書を手に取ってくれたあなたは、「変われないことで自分の道が閉じていしまう」ことをどうしても避けたいと思っているはずだ。変わらなかったら、取り残されてしまい、今の場所に留まることもできないと気づいていてもいるだろう。

つまり、逆説的な言い方になるが、

「変わらないためには、変わり続けないとダメ」

なのだ。変わることを恐れ嫌っていると、留まることもできずに押し流されてしまい、結果、意図しない方向に変わってしまうのである。

僕のメッセージがきちんと届くよう願いつつ、次の章に筆を進めたい。

「無我夢中で突っ走れるように、失敗のラインを引いておく」


*第3章末の著者からのメッセージ

本章では、ひたすら「失敗」についてい書いてきた。さんざん失敗してきた僕の経験をあらかじめ伝えておくことで、あなたが出会うかも知れない困難についての予習になると思ったからだ。

そう思い、そう書いておきながら何なのだが、僕が伝えたいのは、

「失敗はじゃんじゃんしたほうがイイ!」

ということでもある。

一度や二度の失敗に落ち込んでいるくらいなら、躊躇せずに突き進んでいったほうが、成功が100倍速くて近くなる。

ただし、この時に、大事なことがある。致命傷を負う失敗、引き返しようのないところまで進んでの失敗は避けるということだ。

先ほど、「失敗はじゃんじゃんしたほうがいい」と書いた。つまり、それは失敗しても再び次のチャレンジに臨むことができるからである。だから、一か八かの一発勝負に度胸だけで際限なく突っ込んで再起不能になることは避けなければいけない。

つまり、最初に、ここまでなら大丈夫という失敗のラインを引いておくことが生存戦略においてめちゃくちゃ大切だということである。

この言葉だけを読むと、反論したい気持ちになる人もいるかもしれない。「安全圏を確保するのではなく、全力で勝負すべきではないか」と。その通りだ。まったくもって、反論するつもりはない。むしろ、そうするべきだと、本ではずっと行っている。だから、そのための失敗のラインなだ。

どういうことかというと、「ここまでなら大丈夫」と肚を括っているから、全力で突っ込むことができるわけである。このままで大丈夫かな、マズいかな・・・と少しでも心がグラつき始めたら、起業の推進力は驚くほど落ちてしまう。そんなことがないように、走り出したら最後まで無我夢中で走り切るために、失敗のラインを引いておくのだ。守りのためのラインではなく、攻めのためのラインだ。

大丈夫。肚の据わった挑戦の先には、必ず成功が待っている。

「どんな時も、前に進め」


*第4章末の著者からのメッセージ

第4章では、僕が参画している起業、新規事業の事例を紹介させてもらった。サウンドファンの佐藤さん、山地さん、JR東日本スタートアップの柴田さん、竹内さん、阿久津さん、JAXAの菊池さんの現在進行形の新しい一歩である。

限られた文字数の中、また、僕の筆力では、新規事業のダイナミックな迫力を余すことなく伝えることは難しい。

ただ、これだけは伝えたい。

・どんな時も、前に進み、切り拓いているがいる

ということである。

ここまで本書を読み進めてもらったうえで、それでもなお、「今のうちの会社では新規事業は難しいかも・・・」「起業はもう少し準備をしてから・・・」など、いろいろと踏み出せない理由を挙げる人がいるかもしれない。あなたのいう通り、難しい環境の場合もあるだろう。しかし、そのような困難な状況であっても、道を切り拓いている人はいる。今回、紹介することはできなかったが、僕の周りには、そうした挑戦者がたくさんいる。

あなた自身が先導者になることはもちろん、そうではなく、先導者とともに挑戦する伴走者であってもイイ。大事なことは、環境を言い訳にしてとどまらずに進むということだ。

僕も、これからも、とどまらずに進んでいく。

だから、あなたもぜひ。

この本を読んでくれたすべての方と、僕の約束だ。

「意志ある先に、道は拓ける」


*終章末の著者からのメッセージ

これまで、僕の体験から見えた起業に向けたメソッドをお伝えしてきた。

30年余りの新規事業人生の経験から会得した大事なことを、余すことなく一生懸命、描き切ったつもりである。だから、大いに参考としてもらいたいし、必ず役に立つはずである、と思っている。

が、しかし、である。

あなたはあなたであり、僕は僕でしかない。

だから、僕が教える僕の体験談が果たせる役割に、おのずと限界がある。

もっとも大事で、すべての起点である「あなたの意志」は、あなた自身が自らの力で持つしかすべがないのだ。

僕自身が出来ることは、すべて出し切った。

だからここから先は、バトンタッチだ。

あたなが意志を持ったその先に向かって、あなたらしい新た一歩を踏み出してほしい。

意志ある先に、道は拓けるのだから。

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