森山ぴゅう

化学、歴史、哲学に興味があります。化学の視点から気が付いたことや役に立ちそうなことを楽しく書いていきます。化学に興味がある人はもちろん、まだない人もどうぞ見ていってください!

森山ぴゅう

化学、歴史、哲学に興味があります。化学の視点から気が付いたことや役に立ちそうなことを楽しく書いていきます。化学に興味がある人はもちろん、まだない人もどうぞ見ていってください!

最近の記事

中学理科 化学のあらすじ

今の中学理科の化学の分野ではどんなことを学んでいるのかなと、教科書と参考書をぱらぱらとめくっています。 項目を一つ一つ理解することも大事ですが、全体像を俯瞰したいなと思って、内容をあらすじのように書いてみました。これ読めば全部が分かるということは目的にしていなくて、なんとなくのマップが頭の中にできればいいなというイメージです。 今の中学生にはもちろんのこと、お子さんが中学生の親御さんや、高校以上の人たちが中学理科で学ぶことの振り返りにも良いかもしれません。 (注)正確で

    • MyFontエッセイ:游ゴシック体

      一年くらい前から、分かりやすい説明を視覚言語で表現できないかと、デザインを学んでいます(なかなか進んでいませんが)。今回は、書体やタイポグラフィの勉強の一環で、遠藤大輔氏の『デザイン、学びのしくみ』出版記念オンラインセミナーで紹介された「1つのフォントを徹底的に調べてエッセイを書き、それを本文としてZine(冊子)をつくる」という課題のエッセイ部分を、「游ゴシック体」を対象として取り組んでみました。セミナーの一部(欧文書体の解説)はこちらから。 はじめに「游ゴシック体」や「

      • 原子核の大きさは思っているよりずっと小さい

        化学的な性質を示す最小の粒である「原子」は、陽子と中性子からなる「原子核」と「電子」からできています。原子核の周りを電子がまわっている図を見たことがある人も多いのではないでしょうか。ただし実際の原子核の大きさは、イラストで描かれている大きさよりもずっと小さいです。 原子と原子核の大きさいちばん単純な原子である「水素原子」の大きさはおよそ0.1 nm、すなわち10の10乗分の1メートルです(1つ前のnoteの記事でも触れました)。 この中心にある「原子核の大きさ」は、およそ

        • 化学のモノのスケール

          化学の世界では「ナノ」や「マイクロ」といった小さいモノの大きさを表す言葉が出てきます。 これらがどれくらいの小ささなのか具体的なイメージがわくでしょうか? ここでは、化学物質を作っている小さな粒である「原子」の大きさを基準としてモノの大きさを考えてみます。原子の大きさを知ることで、原子の組み合わせから成り立っているさまざまなモノの大きさがみえてくるはずです。 原子の大きさいちばん単純な原子である水素原子の大きさは、なんと0.0000000001 m(10のマイナス10乗

          コーヒー、お茶、だしの共通点

          コーヒーが好きです。 自分で豆を挽き、お湯を注ぐポットを揃えて、コーヒーを淹れていたこともあります。 最近は、パックのドリップコーヒーが多いのですが、余裕があるとき豆から淹れるとやっぱり違いますね。 最近、料理の本を読んでいて、コーヒーやお茶を淹れたり、料理でだしをとることには、共通点があると気が付きました。 それは「素材に含まれる成分を水(お湯)で抽出する」ということ!(当たり前なのですが…) そして味の特徴を、抽出する温度と時間で整理できそうです(とても嬉しい)

          コーヒー、お茶、だしの共通点

          調べ物は、「コトバンク」から

          最近、気になる言葉があると、コトバンクで検索することが、習慣になりつつあります。 https://kotobank.jp/ コトバンクは、複数の信頼性が高い辞書や百科事典を、一度に検索できるサービスです。 例えば、今、油とは何かを調べているのですが、コトバンクで「石油」を検索すると、次のようにかなりのボリュームの情報が得られます。 https://kotobank.jp/word/%E7%9F%B3%E6%B2%B9-86957 石油に関する歴史、でき方、組成、可採

          調べ物は、「コトバンク」から

          「よごれ」とは何かを知りたい

          掃除をするたびに、「アルカリ性のよごれには酸性の洗剤を!」などと調べて、ふむふむと納得するのですが、次に使うときには忘れてまた調べてしまいます。 まずは敵を知ろう、ということで、身近にある「よごれ」とはどのような物質か、水回りで代表的な3つ「油」「水垢」「カビ、ぬめり」について、調べてみました。 (汚れの落とし方は、また別の記事にする予定です) 油落ちにくいよごれの代表といえば、食器や鍋の油汚れですね。 服の黄ばみや黒ずみも、「皮脂」という体を保護するために皮膚から出

          「よごれ」とは何かを知りたい

          植物工場と葉っぱの色

          先週、葉っぱの色と光合成について投稿しました。 葉っぱの色に関連して、人工的に野菜が作られる植物工場について、面白いことがあります。 植物工場では、植物の生育に必要な、光、二酸化炭素、水、養分が、供給されます。 そのうち、光について、白い光ではなく、紫色の色が使われることがあるのです。 これは、植物が、緑(黄緑)の補色である紫を吸収していることをふまえて、効率的な光の利用を考えて設計されたものでしょう。 自然の仕組みを理解して工学に活かしていく、おもしろい事例です。

          植物工場と葉っぱの色

          noteを書きはじめて1週間

          前の月曜日から、note を書き始めて、1週間が経ちました。 毎日投稿をしようと考えていましたが、つぶやきだけの日や、日付をまたいでしまった投稿もありました。 1週間で7投稿は保てたものの、毎日投稿は早くも途切れています。 noteを書き始めた1週間をふりかえると、次のような感想です。 もともと頭で考えていること、知っていることをまとめるのは、比較的速い。移動時間にでも書ける。 勉強中のことを調べながら書くのは一日では難しい。移動中に書こうとするも、筆はすすまない。

          noteを書きはじめて1週間

          物語の「ストーリー」と「プロット」の違い|マンガ編集者・佐渡島チャンネル【水曜日のマンガ道 #01】より

          先日、マンガ編集者、佐渡島庸平さんのYoutubeチャンネルで、『水曜日のマンガ道』というYoutube Liveを使った新しい企画が始まりました。 初回(4月7日)は、ゲストとして、同じくマンガ編集者の鈴木重毅さんが参加され、マンガを描き始めの人にお勧めする本、というテーマによるZoom対談が開催されました。 アーカイブが公開されています。 少し前から、佐渡島さんと、佐渡島さんが立ち上げられているクリエイターのエージェント会社「コルク」のことを、フォローしており、初回

          物語の「ストーリー」と「プロット」の違い|マンガ編集者・佐渡島チャンネル【水曜日のマンガ道 #01】より

          大学一年生が化学で途方に暮れないために道しるべをたてる

          私、今でこそ「化学好きです」といっておりますが、大学に入ってすぐ化学がチンプンカンプンになってしまいました。 何を勉強しているのか理解できず、戸惑っているうちに、15回の講義はあっという間に終わり、試験はなんとか解けて単位は取れたけど、あの科目って、なんのために勉強したんだろう・・・。 あとになって、「あそこで習ったことは、こういうことだったのか!」とわかり、そのとき知っても理解できなかったかもしれないけど、でもやっぱり教えてほしかった。 先達はあらまほしきことなり。

          大学一年生が化学で途方に暮れないために道しるべをたてる

          noteを始めて一週間は毎日投稿しようと考えていたけど、4日目にしてまとめられませんでした。気になる科学者、哲学者などを、年代順に並べるメモを書いて眺めています。時間の流れだけではなく、人物同士や他の歴史イベントとつなげたい。今日は記録代わりのつぶやきのみです。

          noteを始めて一週間は毎日投稿しようと考えていたけど、4日目にしてまとめられませんでした。気になる科学者、哲学者などを、年代順に並べるメモを書いて眺めています。時間の流れだけではなく、人物同士や他の歴史イベントとつなげたい。今日は記録代わりのつぶやきのみです。

          図録ラブ

          理科の図録が好きです。 数研出版の図録を物理、化学、生物、地学、全部持ってます。 こんなの↓ それぞれの科目の内容が網羅されていて、写真や図でイメージしやすく、コスパ高い。 カラーページがふんだんに使われているのに、一冊1000円ちょっとというのは、普通の本では考えられません。 大判で、それほど厚くなく(ページ数は結構あります)、カタログみたいにパラパラめくりやすいです。なんとなく何度も開いてしまいます。 新しい図録は最新の情報がとりこまれているので、「昔持ってた

          「2倍濃縮」と、化学の濃度計算

          (タイトル画像の「だし道楽」さんは、濃縮めんつゆではございません) 濃縮されためんつゆって?めんつゆなどで、「2倍濃縮」や「3倍濃縮」の表示が、ありますよね。 使うときに、どのように薄めたらよいか、迷う人も多いみたいで、ネットでもたくさん記事が見つかります。 例えば、2倍濃縮のめんつゆを薄めるとき、次の2つの手順のうち、どちらが良いでしょうか? A. めんつゆの、2倍の量の水を加える。 例えば、めんつゆ 100 mL に、水を 200 mL 加える B. めんつゆと

          「2倍濃縮」と、化学の濃度計算

          葉っぱは緑に興味がない

          葉っぱは、緑色に興味がないのです。 本当は、赤や青が好きなのですが、外からは緑に見えるので、いかにも「わたしは緑が大好き!」というように見えます。 色が見えるのがどういうことかを含めて、葉っぱの色について、整理して考えてみました。 まず逆に、色が見えないのはどんなときか。 真っ暗なところでは、なにも見えません。 ですから、色が見えるためには光が必要そうです。 周りを照らしてくれる光といえば、太陽や蛍光灯です。 これらの光は白っぽく見えますが、実はたくさんの色が混

          葉っぱは緑に興味がない

          森山ぴゅうです −自己紹介−

          はじめまして。 「森山ぴゅう」といいます。 noteを始めようと思ったのは?最近、私がネットで検索したとき、良いなと思う記事や文章が note で書かれていることが増えてきました。 身近にも note をやっている人がいるのですが、とても楽しそうに書いているので、私も今日から書いてみることにしました! 何を書きたい?興味があることは、化学を中心とした「科学全般」です。また、科学の始まりは、世界や人について考えていく「哲学」と重なっているため、最近は、これらの「歴史」を

          森山ぴゅうです −自己紹介−