DTP的・手段別PDFトリミングについて
PDFをトリミングしたい場合。
なんのためにトリミングする?【目的】
どうやってトリミングする?【手段】
トリミングした結果どうなる?【結果】
トリミングしたPDFをどう使う?【用途】
トリミングしたPDFをリンクする際の選択肢【Aiでリンク/Idでリンク】
を列挙してみる。
まずおさらい。
PDF上の各種ボックス名について。
Acrobat日本語訳:英語表記
ページサイズ:MediaBox
トリミングサイズ:CropBox
アートサイズ:ArtBox
仕上がりサイズ:TrimBox
裁ち落としサイズ:BleedBox
ここでは英語表記で書いていきます。日本語訳使うとわかりにくいから。
●その1
目的:トリミングして余白を表示できないようにしたい
手段:PDFを任意のIllustrator/InDesignに貼り付けてPDFを書き出し
結果:MediaBoxを任意のサイズに設定
用途:余計な部分を切り取ってPDFを整形
裁ち落とし幅などを設定することでBleedBox/TrimBoxも設定可能
Aiでリンク:「メディア」
Idでリンク:「メディア」
●その2
目的:Acrobat Readerなどで開いた際にはじめに見える範囲を指定したい
手段:CropBoxでトリミング
結果:再編集するまではCropBoxの外側は見えない
用途:校正・確認用PDF、配布用PDF等でドブ・トンボなどを非表示
Aiでリンク:「トリミング」
Idでリンク:「トリミング」
●その3
目的:ページの仕上がり位置を指定したい
手段:TrimBoxでトリミング
結果:プリプレスにおける「ページの仕上がり位置」を指定する
用途:印刷入稿用PDFの『デジタルトンボ(内トン)』
面付け時の目安
『仕上がり範囲』でPDFをリンク
Aiでリンク:「仕上がり」
Idでリンク:「トンボ」
●その4
目的:PDFの「ドブの外側」を指定したい
手段:BleedBoxでトリミング
結果:プリプレスの「ドブの外側」を指定する
TrimBoxと併せて、ドブ幅を決定する
用途:印刷入稿用PDFの『デジタルトンボ(外トン)』
面付け時の目安
『ドブ付きサイズ』でPDFをリンク
PDFを流用データなどとして全面貼り付けする際に使用
貼り付ける際はノド側のドブに注意
Aiでリンク:「裁ち落とし」
Idでリンク:「裁ち落とし」