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【そして思い出し笑い〜こんな子、育てましたけど】 #6 幼稚園ではおとなしい!?

4歳になって、
幼稚園に入園しました。
2年保育、年中さんからの
スタートです。

家では、そこそこ活発で
走る、歌う、
いろんなところによじ登る、
ピョンと飛び降りる、
みたいな感じだったし

幼稚園でも、さぞかし
暴れ回ってるんだろうと
思っていました。

ところが、最初の懇談で
担任の先生に
「おとなしいですね」と言われ
めちゃめちゃびっくり!

いやいや!おとなしくはないでしょ?
家でははしゃぎまわってますけど…

先生がおっしゃるには
「園庭でひとりで遊んでいて
『何してるの?』って聞くと
ぱっとやめてしまったりするので
結局、何をしていたのか
わからないんですよね…」と。

正直、活発な子だと思っていたので
この「おとなしいですね」という
先生の発言は、ものすごい衝撃でした。

おとなしいのか、この子……!!!

あとねー、
一度だけ、「幼稚園に行きたくない」とゴネて
理由がわからない時がありました。

正確には、「行きたくない」ではなく
「お弁当の時間がイヤだ」といって
お昼が近づくとゴネ出すらしく…。

その理由は、
ものすごーくあとになってから
聞き出すことができました。

Aくんが怖いから。

そのひと言で、先生、納得されました。
「あー、あれかあ…」と。

一度、Aくんが
空のお弁当箱が入った袋を振り回していて
長女のアタマに当たったことがあったらしい。

もちろん、Aくんもわざとじゃないし
先生も忘れてたぐらいだから
たぶん、コツン、と当たった
ぐらいのことなんだろうけど

なんというか…こだわりが強い。
一度ダメだと思ったものは、ダメ。

そういうところが出てきたのが
この頃だったと思います。

ある時、実家の母が
「コレ、ふたつもらったから
アカネとコトネにひとつずつあげるね」と
柄違いの可愛いポーチを
長女と次女にくれたのですが

自分が欲しかったほうのポーチを
次女が触った!と言って
大泣きしたことがありました。

なんで触るん!
ウチ、こっちが欲しかったのに!!!
コトネが触ったから
もう無理や!!!
うわーーーーーん(ToT)

てな感じで。

結果から言うと…

叱りましたね、長女を(- -;;

だって、次女にだって
触る権利ぐらいはあるもん。

手にとってみて
どっちがいいかなあ♪ ってやったら
おねえちゃんがブチ切れた。

どう考えても
長女が悪い。

こういうの、むつかしいんですよね。
当時はまだ
長女のこだわりの強さが
発達の特性だということにも
気づいてなかったし

もし気づいてたとしても
その場面で、長女を優先することは
きっと、なかったと思います。

こだわりが強いのは
長女の都合であって

社会は、そんなことで
回ってるわけじゃない。

手にとって、見比べて、
欲しいと思うものを主張する権利は
長女にも、次女にも、等しくあるはずで

なんだけど………

あの場面で
ただただ叱るのではなく

「あ〜、そうか
触られるのもイヤやったんか。
でも、しゃーないな、
コトネだって触りたいもんな?」

と言えたら
どうだったんだろう

とは思うんですよね。

世の中は、
長女中心に回ってるわけじゃない

我慢しなきゃいけないこと
折り合いをつけなきゃいけないことは
山ほどある

だけど
アンタの“気持ち“だけは
お母さん、わかってるよ。

そんなふうに
接してあげることができたら
いろんなことが
もっとスムーズだったんじゃないだろうか。

甘やかすのと
理解してあげるのとは
ちょっとちがうってことには
まだまだ気づいていない

若さとパワーで育児している
新米ママの私は

「いい加減にしなさい!
触ったぐらいで
ギャーギャー泣くな!!!」

という一手しか
持っていなかったのでありました…。




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