キャリコンは採用支援にどう関わるのか~リベコイベント「採用支援の方法論、転職フェア等」2024/8/12開催
人材不足と言われているけれど、簡単に職を探せない💦。「なぜ?」と私が参加したのが「就職フェアー」。そこで私は初めてキャリアコンサルタントに出会いました。その後も、続く人材不足。改善する気配はありません。
そんな時代にキャリアコンサルタントは採用支援にどのように関わっていけばいいのでしょうか。実際に採用支援を行い、採用される側の本の著者でもあるリベコの理事の森田さんが【2024/8/12 採用支援の方法論、転職フェア等】として「採用支援についての考え方や現状」、そして「実際に就職フェアに参加してみた結果など」をお話してくれました。
採用支援の4種類
人材紹介:企業が求める人材をアサイン(採用・選出・人材配置)する
求人掲載:企業の求人を掲載
採用代行:求人作成から面接まで一貫サポート
採用コンサルティング:採用ノウハウの提供
採用支援する時に考える3つの分野
人材:必要とする人材像略はどんな人ですか
待遇:給料・休み・残業など待遇ではどの点がアピールできますか
戦略:どのように募集しますか(媒体・面接方法)
つまり、「どのような人をどのような待遇でどのように採用するのか」を明確にするのが採用支援
3つの分野の採用支援、あなたはどこを支援しますか?
1人材像(どのような人を採用したいのか)を明確化する支援
人材戦略:経営理念、経営目標や計画、ペルソナの設定
理想の姿:入社するとどんな理想の姿になれるのか、活かせる技術 など
💡求人情報を作成する際に人物像が明確になっていれば書きやすくなる
2待遇を設定・運営する支援
会社の理想像を明確にするキャリアコンサルティング
人事労務制度:目を引く給料、魅せる手当、刺さる給料 など
💡キャリアパス、キャリアビジョンを導き出し、教育体制を見える化する
3採用戦略、マーケティングの支援
上記の個々の支援でもいいが、経営理念に基づく支援を。
なぜならそれは、、、
会社は⓪経営理念を行うために
①育成方針の策定(ロールモデル)し、
②育成方法の設計(人事制度)をしているから。
それが存在しないと目的に合った人を採用できない💦。
全て行える採用支援は需要があります。
実際の採用支援の需要は?
新卒採用:サービスの市場規模拡大している(矢野経済研究所調査)
中途採用:中途採用の見通しは「増える」、「変わらない」との回答が増加。「減る」との回答はわずか3%(リクルートワークス研究所調査)
転職:転職率は7%超え、微妙に増加。希望者は1000万とも(日経新聞)
💡日本の労働者は6200万人ぐらいなので、6人ぐらい転職希望者⁉
ということで、採用支援の需要はあります。
だけど、、、、安泰とは言えないそう。それは。。。。
今後の採用支援は?マクロ的視点で考えてみましょう
人不足と言われていますが、実際はどの程度なんでしょうか。
人数を見てみると驚異的です。
1994年の新卒人は207万人
👉20年前の2002年150万人。👉今、30万人~40万減
では、減った分、どうなっているのでしょうか
大企業の募集へ。
いい人材の割合は今も昔も変わらないとすると、中小企業にとっては死活問題。現在出生数が70万人とすると、この後の採用市場は売り手市場どころじゃない❗「採用支援をやっても、そもそも採用できない状況が来る」と、森田さんは言います。
では、どうすれば。ということで、求人媒体実験
DODA、マイナビ、ハローワークなど様々な求人媒体や人材紹介を利用
💡<結果>すべて応募者数が激減
コロナ前:10人程度の紹介(2~3ヶ月の掲載)
今:1人程度
そもそも求人を出しても応募がない(求人票の差別化だけは戦えなくなった)中小企業は1本釣りを目指さないといけない状況になってきています
採用方法は農業型と狩猟型の両方を
①コツコツ農業型:オウンドメディアを育てる
デメリット:期間がかかる(早くて半年、1年~2年かかる)
不作の時もある。求人応募がなかったら話せない
②積極的な狩猟型:自ら求人者に会いに行く
メリット:転職者の方に直接会える、話せる
狩猟型の採用方法をやってみた
マイナビ転職に出展
💡会社概要💡
従業員28人のIT企業(システムエンジニア派遣会社)
💡出展ブース💡
長机、椅子が四つ。A4用紙で伝えたいことを正面に張り付ける
私たちがほかの企業と何が違うのか→今すぐ社長と面談可能
💡呼び込み方法💡
ブースの目の前に通りかかった人のみ
💡出展時間💡
11時から16時まで(11時から12時までの誰も来ない)
(開始直後は来場者は第一候補。12時からぼちぼち通りかかる)
実際の成果
席に座った来場者18人(実質3時間半)
内定前提で話したいと面接を依頼した人7人
依頼を承諾した人3名、内定承諾者が1名
すぐに転職はできないが、連絡を取り合う方2名
気づき
社長と話ができるという理由で来場した人(6人/18人)
書類では基準外でも、実際に会うと内定前提という判断に
来場者はすぐ転職したい人や半年後に転職したい人など様々
結果が出て一安心。
待つだけではない採用支援、挑戦する価値があるみたいです✨
このようにリベラルコンサルティング協議会ではキャリアに関するさまざまな様々なことを学んでいます。興味を持たれた方は一般社団法人リベラルコンサルティング協議会まで✋🏻😄✋🏻私たちと一緒に学びませんか。
(イラスト:噺のキャリアコンサルタント 小谷篤史
文:地方でのゆるキャリを探してるキャリコン 浦田ひろみ)