2つ年下の妹ユキが、中学に上がる少し前。 「トシナリの妹が入ってくるって!?」と職員室がザワついたというのは、後に教師から聞いた話です。 真面目ではないけど不良でもない、中学3年生の僕。 成績はわりと上、陸上部では中の上。 内ポケットにはタバコ、地下格闘技の試合に出て、生徒会では書記を務め、チンコに6個のピアスが開いた、欠かさず毎朝3時に新聞を配達する、チビでメガネの童貞。 教師からすれば異質だったのでしょう。 体育教師に言われた「型にハマれ!」という怒鳴り文句を、僕は後
ちげーわ、有料設定MAXにすればいいんだ 吐いた唾うめえうめえ
どんな内容であれ、書いたものは時々の最も新鮮な感情。 だから、風化する前に残しておきたい。 それに、吐いた唾を飲まない覚悟も持ち続けたい。 でも今初めて、記事を消しました。 さすがに恥ずかしくなったからな!!
最近、ハイボールが好きになりました。 もともと僕は、酒を割る手間も厭うものぐさ。 そんな僕が炭酸水を買うようになったのは、ある女性の家に通うようになってからです。 その女性をAとします。 僕より6歳年上、33歳のAとは、流行りのマッチングアプリで知り合いました。 初めて会った日。 夜更けまで飲んで、Aの家に泊まりました。 Aとは身体の相性がとても良かったようです。 その日から、僕は度々Aの家に通うようになりました。 家集合、家解散。 きっと1ヶ月も持たないと思っていました
歩いて帰ろう。 徒労は心地良く、むなしさを埋めてくれる。 歩いて帰ろう。 むなしさを埋めるために、徒労は心地が良いから。 むなしさを埋めよう。 徒労は心地良い。 歩いて帰る事にした。 徒労は心地良い。 歩いて帰ろう。 むなしさを埋めるために。 🤔
京都から帰省した男は、1月1日1時に町へ出ました。 正月休みの路地裏に、看板を灯すのはただ1軒。 ドアを開けると「若い男が来た!」と迎えられたので、男は色めき立ちました。 男の容姿は、とても誉められたものではありません。 髭だって剃り忘れていました。 ただし路地裏のスナックでは、ただ若いだけで耳目を集める物珍しさがありました。 そして地元の人々にとり、珍客に歓迎を示すには、外見を持て囃すのが手っ取り早かったようです。 狭い店内の先客は、中年の男性が3人と、友人同士らしい女
🍷🍕 「人ってな、無やねん」 「飲み過ぎですよ」 「全然やで」 「結婚と恋愛とセックスは分けるべきだと思うんですよ」 「君も飲み過ぎちゃう?」 「今夜、泊まってもいいですか?」 ☀️ おはようございます 「マッチングアプリで屋上と出会えると思いませんでした」 「大文字も見えるで」 「最高」 「美味しいですね、このコーヒー」 「前、アプリで会った男の子がくれてん」 「アプリで得た豆をアプリの男に飲ませるの、SDGsですね
今年買ってよかった物。 ミシンとか無味のソイプロテインとか コーヒー器具とかハンモックとか セカンドハウス(格安賃貸)とかイボ付きのコンドームとか 色々あるけど、ダントツのベストバイはこれ。 ↓↓ "Buy"かどうかは一旦無視して、どう考えてもPremium。 あの日から、僕の日常はPremiumになった。 Premiumじゃない生活にはもう戻れない。 Premium最大の利点 「Premiumなんよ俺」って言うと返ってくる反応は大体、 「広告無いの羨ましい~」だ。
ぼくのなつやすみ ~酒と女で忘れよう~④|モリヤマトシナリ #note https://note.com/moritoshi/n/n040ac09a0063
https://note.com/moritoshi/n/n3ec52228ba00
10月28日。Aと会うのはその日が2度目。 Aはアプリで知り合ったセフレで、初めて会った夜から翌日の深夜まで、まる一日以上遊んだ相手だった。 朝10時に京都、太秦映画村に集合。 目的はテーマパーク内の体験型アトラクションだ。 その後、徒歩で2時間強、伏見区のラウンドワンへ。 さらに来た道を30分戻って、京都南ICのホテル街がゴール。 「ダイエット中だから、思いきり運動したい」と電話でAが言うので、公共交通機関も禁止の、トライアスロンみたいな予定を立てた。 運動着でちょうど
なぜだか絵を描く人に惹かれがちな僕がマッチングアプリで知り合ったAは、やっぱり絵を描く女性だった。 介護の仕事をしているAは、口は悪いけど所作が綺麗で、居酒屋で僕がトイレに立つ度、テーブルとグラスの水滴が拭かれ、空いた皿が隅に重ねられていた。なんだか介護されてるみたいだと思った。 2軒はしごしてホテルに誘ったら、「お前のチンポは舐めれへんわ」と言われたけど、何だかんだでセックスした。 Aの顔立ちは整いすぎていて、実際に瞼に触れるまですっぴんだと言うのを疑っていた位だっ
読む人のいない手紙をわたしが綴るのは、何かを遺すことがわたしの本質だと、ついにわたしは知ったからです。誰に伝えるわけでもない、わたしが心地よく眠るための、最初で最後のわがままです。 わたしは海沿いの町で生まれ育ちました。ほんものの海というものを、ついに見ることは叶いませんでしたが──町に満ちる寝息を震わす汽笛や、スカートの裾を撫でる潮風のなまぐささを、わたしは確かに記憶しています。 わたしは手足のない身体で生まれました。身動きとれないわたしが生まれ、そして生涯を
8月13日(土) 居酒屋 白頭山 まだ頭が揺れているけど、13時から友人Aと昼飲みの約束だ。 バスで中心街に出て、九州最北の新幹線停車駅、JR小倉駅のすぐ脇。 ストリップ小屋とポルノ映画館の向かいに古くからある居酒屋は、24時間営業だ。 酒も料理も大層安くて、セルフサービスの発泡酒は1杯100円。 北九州に鳥貴族が進出できないのはこの店があるからだ、間違いない。 Aはビールと軟骨の唐揚げ、僕はアセロラジュースとわかめスープを頼んだ。 「そういうわけで、今日中に射精せな
8月12日(金) 妹の新居の猫と戯れ、実家の伸びすぎた庭木を切り、家族とおうち焼肉の後、21時に飲みに出た。 今日も昨日と同じ駅前。 昨日は結局、町の話を聞くどころじゃなかった。 気を取り直して情報収集だ。 閑散とした駅前の大通りをきょろきょろ歩くと、ガードレールに腰掛けてタバコを吸っている、背の高いイケメンに声を掛けられた。 「お店探してますか?うち、開いてますよ」 キャッチとは思えないラフさだ。 Bar TSUBASA この辺りでは珍しく爽やかな36歳のマスター
ある女性が頭から離れないので、酒と女で忘れようと思った。 本を読んでも映画を観ても、誰かと話しているときさえも、思考すべてがその女性に紐付けられたように、金髪の青年とすれ違ったとか、Tシャツに汗が染みているとか、そんな日常の一瞬からも彼女の顔が、名前が、言葉が、途絶えることなく想起され、僕は平衡を失っていた。 ろくに恋をしてこなかった僕の経験則は、この乱高下を不快なものと位置付けた。 人のことを想って、目の前のことが手に付かない。 僕ひとり生きるべき日々が、たった一人の他