商品開発秘話 モリト初の瀬戸焼
こんにちは 広報担当のオカです。
モリトは110年以上の歴史の中で、様々な商品を開発してきました。新たに生まれる商品・なくなっていく商品もありますが、扱っている商品数は10万点以上といわれています。
そんなモリトの歴史の中で、今回初めて取り扱いを始めた商品があります。
それが、こちら!
瀬戸焼のお皿です。そもそも陶磁器の取り扱い自体が初めてなのですが、今回ご紹介する瀬戸焼の豆皿は、シンプルでありながらも、食卓をおしゃれにしてくれそうなデザイン。そのお値段は、なんと税込み330円。
ダイソーさんが展開する「Standard Products」にて販売されています。
今回はこのモリト初の商品の開発秘話について、担当のYさんにインタビューしてみました。
なぜモリトが瀬戸焼?
Yさんは今年で入社6年目。
現在は均一価格小売店向けの営業を担当しています。
― まず、どうして瀬戸焼を扱おうと考えられたのでしょう?
Yさん
そもそもは、私自身が旅行先などでその地域の焼き物を集めるのが趣味だったんです。その中でも、愛知県の瀬戸市で作られる瀬戸焼に好きなブランドがあったので、モリトでも商品化できないかな?と考えたのがきっかけでした。
― ご自身の趣味から始まったんですね!モリトで陶磁器を扱うのは『初』ではないかと思いますが、社内でこの話を出した時の反応はいかがでしたか?
Yさん
既存の仕入先さんではなく、直接、瀬戸焼の生産者さんに新たにコンタクトを取る必要があったので、まずは瀬戸焼を商品にできないか?と部内で相談してみました。すると上司が「商談会があるみたいだよ」と情報をくれて、すぐに動き出すことができました。
― これまで扱ったことのない商品でも、すぐに行動に移すところは、かなりモリトっぽいですね。
ひと筋縄ではいかない商品化、苦労したことは?
― とはいえ、初めて扱う商品だと苦労もあったんじゃないでしょうか?
Yさん
実は、最初、生産者さんからは、あまりいい反応をいただけなかったんです。私たちの担当している商品は、「低価格で多く販売する」というのが基本なので、生産者さんからすると「こんなに安く販売していいんだろうか?」という不安もあったんだと思います。
― 確かに、日本製の手作業でつくる焼き物って安価イメージではないですね。そこからどうやって商品化できたのでしょうか?
Yさん
元々、瀬戸焼は食器にこだわる飲食店などへの販売が多かったそうなんですが、コロナ禍の影響で飲食店からの注文が減り、瀬戸焼の売上も下がってしまったそうです。そこで、飲食店以外にも多くの方に瀬戸焼の魅力を伝えられるよう、ターゲットを20代~30代の女性とした提案をさせていただきました。
― コロナの影響がそんなところにもあったんですね。
長い時間をかけて、オンリーワンのお皿を楽しむ
― 商品のこだわりや魅力を教えてください。
Yさん
この商品、よく見てみると色の濃さやお皿の表面に「貫入」と呼ばれるヒビのような模様がひとつひとう違うんです。陶磁器には「釉薬」という表面を覆うガラス質の膜があります。これを手作業でお皿につけて焼いていくので、ひとつひとつの形は同じでも、貫入や色合いにちょっとずつ違いが出てくるんです。
― 同じものはひとつもないんですね!店舗でお皿を選ぶときにも見比べてしまいそうです。
Yさん
買ったあともお皿を使っていくことで、色や貫入は変化していくんですよ。
長く使っていくことで、少しずつ変わっていくので、その変化も陶磁器の楽しみ方のひとつなんです。
― 日々ちょっとした変化を楽しめるんですね。低価格で買った商品でも、長く使って世界にひとつ、オンリーワンのお皿として楽しみたいですね。
Yさん
安い商品は「使って、捨てて、また新しいものを買う」ということが多いですもんね。常に新しいものを持つことができる、そのスタイルにも良さはありますが、長い間、1つの商品を大切に繰り返し使うことが本当のエコだと私は思うんです。
なので、自分の販売する商品も、長く楽しんでもらえるものがあってもいいんじゃないかなと思っています。
長い時間をかけてこそ、味の出てくる瀬戸焼。
今までのモリトの商品にはない、新たな魅力がありました。まだまだ商品数は少ないですが、これからもっとモリトでも増えていくかもしれませんね。
今日は11月の第3木曜日、2022年のボージョレ・ヌーヴォーの解禁日ですね。瀬戸焼の豆皿におつまみを添えて、今年できたてのワインを楽しまれてはいかがでしょうか?