スーパーや自部署のアナログ業務や時間の掛かっている業務、デジタルを使ってラクにしたい(困りごと5選)
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はじめに
私は小売業で、昨年秋よりレジ業務のオペレーション効率化やレジ周りの什器開発・基準作成を行う業務を担当しています。しかし、自分自身は入社してからこれまで店舗でのレジ業務の経験がほぼ皆無のため、レジ業務を知るために経験者からヒヤリングを行ったり、年末商戦に実際に1日レジに入って体験しました。
レジ業務はざっくり言うと、お客さまが買い物カゴに入れた商品を、バーコードスキャンし、合計金額をお伝えし、たくさんある決済方法で会計(お金をもらい、お釣りとレシートを渡す)を行います。
最近は、従業員が商品のバーコードスキャンを行い、お客さま自身が決済(お会計)を行うセミセルフレジが主流になってきていますが、「現金」「電子マネー」「クレジットカード」「バーコード決済」以外についてお客さま自身では会計ができない(ボタンが無い)ために従業員を呼出して、従業員が会計対応を行う必要があります。
また、レジ責任者はそれ以外にもレジ業務ミスの発生件数と発生事由の毎週報告など、様々な報告業務を行わなければなりません。
少しでも今の業務を見直し、効率化を行う。今回、職場の困りごと(5選)について、現場従業員が求めることとデジタルでの解決案を考えてみました。
職場の困りごと(5選)
1.金券・ギフト券の使用可否と会計時の対応を返答
対象者:レジ経験の浅い従業員
頻度:都度
現状・課題:弊社が発行している商品券は最初のオリエンテーションでも説明したり、会計時にもレジに表示しているため従業員も対応がスムーズです。
しかし、各メーカーのギフト券などについては、記載の商品と交換だったり、記載の金額で割引、弊社では利用できない券があるなど、対応が細かく分類されて、ギフト券に記載している文字も読みづらいです。見慣れない券ほどレジ責任者やベテラン従業員に対応を聞きに行って、お客さまをお待たせしてしまうことがよくあります。自分もレジ体験したときにご迷惑をかけてしまいました。
解決手段イメージ:LINE-BOTで発行会社を入力、もしくは券の写真を撮ったら使用の可否、操作方法を返答してくれる。、あるいは券の写真を撮ったら返答してくれる
2.同じpayでも対応方法が異なる場合の対応を返答
対象者:レジ経験の浅い従業員
頻度:都度
現状・課題:お客さまが会計時に「〇〇PAY」使えますかと言ったときに、弊社ではバーコード決済はできないのですが、QUICPayに紐づいていたり、クレジット会社のカードに紐づいていると利用することができます。「〇〇PAY」というフレーズの、そのあとの応酬話法を知らないと、本当は利用できるのにお客さまにお断りすることも発生するためにご迷惑をかけてしまいます。
解決手段イメージ:LINE-BOTで入力したら応対・操作方法を返答してくれる。
3.来客内容をデジタル化する。
対象者:レジ責任者、または代行者
頻度:不定期も対応は超重要
現状・課題:あってはならないことですが買った商品が傷んでいる、買ったものがサイズが違っていたため返品したい、というお客さまの対応がスーパーではあります。その際、ご来店したお客さまに対して一次対応をレジ横にあるサービスカウンターで行うのですが、現場では「連絡ノート(紙)」で引継ぎなどを行います。「いつ」「誰が(お名前))」「どのような件で」「サービスカウンターではどのように対応するのか(すぐに店長や関係部署に連絡か、サービスカウンターで対応完結かなど)」がデータ管理されておらず、また店長・関係部署との双方の連絡漏れも稀に発生するために二次クレームになることもあります。
解決手段イメージ:Power Automateを用いて、漏れなく入力できるフォーマットの作成とデータの管理、そして対応者へのスケジュールへの自動入力と通知ができるようにする。
4.対面での商談が必要な際に行う取引先の相手に対して健康チェックをデジタル化する。
対象者:スタッフ
頻度:不定期
現状・課題:コロナ禍でTeamsやZOOMなどでほとんどの商談を行いますが、最終決定に向けて実物などを見る際には、どうしても対面での商談を行う必要があります。弊社では対面での商談については本部長承認が必要であり、取引先の相手に対して健康チェック(体温、咳や喉が痛いなどは無いか)を行っていただきます。
しかし、フォーマットがExcelで、紙出力して本部長の押印したものを、商談時に取引先に健康状態を記入していただくため、ペーパレス化を推進している中で紙管理しなければなりません。もし、濃厚接触など該当した場合の調査も必要になることが想定されます。
解決手段イメージ:Googleフォームなどにアクセスしていただき、入力してまとめたデータをPower Automate を使用して社内イントラ内のシートに転記するための自動化システムを作成する。
5.売価エラー報告をデジタル化する。
対象者:レジ責任者、または代行者
頻度:発生させてはいけないですがほぼ毎日
現状・課題:店舗では陳列している商品の価格が掲示されている価格と異なったことが発覚(通称「売価エラー」原因の大半は、前日の特売POPの取り外しを忘れて、安いと思って買おうとしたが定価だった)した場合、所定の紙に、レジのテストモードで価格を確認したレシートの貼付と、必要項目の記入を行って店舗内の他部署への報告を行います。また、エクセル等に打ち直して本部への発生事由の報告があります。同じ報告でも報告先が異なると報告方法も異なることが負担と考えます。
解決手段イメージ:報告方法を統一するとともに、価格を確認したレシートを写真で撮り、OCRで報告に必要な項目をテキスト化した上でExcelに変換する。そのExcelを社内イントラの報告シートに投稿できるようにする。
最後に
知らなかった業務領域だからこそ、第三者的視点で、面倒くさそうなのを簡単にしたい、お客さまをお待たせさせないようにしたい、とレジ経験者からヒヤリングした手間な業務・困っている業務について考えてみることができました。デジタルの解決手段(武器)を多く学ぶことが、職場の負担軽減になるかと思います。まだまだ未熟ですが、業務が少しでも「ラクになった」と言われるよう、また増えるように研鑽していきます。