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ノリが合わない人への対処法 ノリが合わないからこそ「共感できる」こと

ぼくは私設の図書館を運営していたり、ギークハウスに関わっていたりする。そのため、まったく知らない人が、図書館なり、ギークハウスなりを訪ねてきて、話をされることが多い。

それ自体は別にどうということではないのだけど、それはもう、いろんな人が来るので、中には結構な確率で「あ、この人、ノリが合わないな」って人と遭遇する。

先日もギークハウスに「見学に来たい」ということで、昨年大学を卒業したという方が来た。なんでも出身は東北のほうで、今は実家を離れ、住まいもないので、大学の後輩の家を泊まり歩いているという。

まあ、それはよいのだが、話をしていても、まったくノリが合わない。

ギークハウスに入るなり「いやあ、自分は徳島とはバイブスが合うというか、大好きでして、徳島」と来た。ギーズミの住人は全員、徳島が大嫌いである。

嫌いな理由は特にどーでもいいので、ここでは話をおく。それに終局、徳島が嫌いでも好きでもどうでもいい。それは人それぞれの価値観なので。けれども「価値観が違う」ということは知っておいてほしいというか、理解しておいてほしいので、そんなとき、ぼくはハッキリと「あ、いや、徳島嫌いなので」と言うようにしてる。

それに「バイブス」ってなんだ。後で聞いたところ、何でも彼は、ヒップホップが大好きらしく、バイブス、サイファ、ビーフ、レペゼンみたいな言葉がピョンピョンとその口から出てくる。

ぼくはヒップホップをほとんど聴かない。日本の女性ラッパーは好きなので、あっこゴリラとか、ちゃんみなとかは聴くんだけど、逆に彼はそういうものは聴いてないらしい。まあ、何を聴いていてもこれまたどーでもいいのだが、平気で「バイブス」なんて使う人と、自分はバイブス、つまりはグルーヴ、一般的な言葉で言えばノリが合わないのである。

これまたハッキリと「自分はほとんどヒップホップは聴かない」「ラッパーの頭の悪いノリや言葉使いが超苦手」と伝えることにしてるし、実際そう伝えた。別に相手が嫌いだからではなく、ギークハウスを見学、つまりはこれから一緒に住むかもしれない人に、別に何の利害もないのに、表面的に「価値観が同じフリ」をしても疲れるだけだし、そんなことにまったく意味なんかないからだ。

ところが、ノリが合わない人というのは、そんな時、「いやー、ノリめっちゃ合いますね」とゴリ押ししてくるのである。これが非常に困る。

ノリが合わない人はなぜかノリが合わないことを認めない

ノリが合わないというのは、悲しいことだけど、仕方のない事実である。

ぼくはノリが合わない人とは無理して付き合う必要はないと思っている。人生は短い。必要もないのにノリの合わない人と時間を使っても、お互いに損にしかならないからだ。

別に相手を殲滅したいとか、そういうことではなく、相手も自分も大事だからこそ、「合わないよね」とシグナルを送るようにしている。

ところが、ノリが合わない人というのは、さすがにノリが合わないだけあって、根本からズレており、すなわち、こちらがノリが合わないとビンビン伝えているにも関わらず「いやー、ほんとぼくら気が合いますね」とゴリゴリ近づいてくるのである。

ノリが合わないもんは合わないんだから、そこで無理する必要なくない?なんて自分は思ってしまうのだ。困ったひとたちだ。

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