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ドイツ漫遊記30~源泉都市Bad Vilbelを巡る~


Foggyな朝は

 目が覚めるとフランクフルトの街は霧に包まれていた。遠くが見渡せず、うっかりしていると巨人が出てきて街を闊歩するのではないかと思うほどにうす暗い朝であった。
 フランクフルト近郊に源泉都市なるものがあるというので、行ってみることにした。電車で40分ほどでバート・フィルベルの街に到着した。
 

駅前にある謎の炭酸瓶モニュメント

 駅を降りてまず目に入ったのは、こちらの瓶のようなモニュメント。街を歩いているとところどろこで目にするのだが、恐らくは源泉都市としてアピールするためのモニュメントのように思う。
 バート・フィルベルは街の至る所にアート作品が置かれていて面白かった。ほとんどは源泉都市に纏わるものだと思うのだが、人々の暮らしの中心に源泉、いわば温泉のようなものがあったことがうかがえる。

陽気に井戸から水を汲むモニュメント


図書館前のモニュメント

 ただぼんやりと歩いているだけでも、飽きさせない工夫を随所に感じる。街はコンパクトに整えられ、建物の壁にはアートが描かれていたり、源泉が沸き上がっている場所にはモニュメントが置かれていた。
 

源泉のモニュメント


フィルベル城

 近くの公園にはフィルベル城があった。どうやらライブ会場になっているらしく中に入ることはできなかったので、周囲をぐるりと歩いてみた。一か所、壁が壊れたところがあって、そこは修復されずに崩れたまま残されていた。写真の通り天気は曇りだったので、晴れであればもっと綺麗だったのかなと思いつつ、美しい街並みをぼんやりとニッダ川沿いに歩いた。

 

公園にはたくさんのアヒルたち

 図書館のすぐそばにある公園が静かで良く、のんびりと散歩をしていた。天気が優れないときは、ぼんやりと歩くに限る。

フランクフルター通りで記念祝典に出くわす


フランクフルター通り
綺麗な街並み、フランクフルター通り

 新しく舗装された道路を歩いていると、何やら人だかりができているのが見えた。しばらく待っていると、司会進行役の人が何やら話し始めたので、せっかくだからと思いGoogle翻訳を使って内容を確認してみた。以下はその内容を断片的に翻訳した記録である

まだ覚えている方もいらっしゃると思いますが、私たちは総合都市開発構想の策定に着手しました。

2018 年、バート ビルベル市は、有名な計画事務所 Albert Speer und Partner にこのプロジェクトの作成を依頼しました。

フランクフルター通りの滞在の質と行政の質を向上させる一方で、この通りをアクティビティやレストランにとって魅力的なものにし、人々がここに行きたくなるようにするにはどうすればよいかを考えたことがデザインコンセプトです。一方、ここに留まるのは多くの人々でした。被災した住民は、私たちが取り除きたい障害物についての話を今でも覚えています。彼らは、街並みを統一したい、そしてシュタットモービルの年であり、自転車道を解決したいと言っていました。問題は、私たちはもっと多くの駐車オプションが欲しかった 座席、それが私たちがやりたかったすべてだったので、アルバート・シュペルとパートナーによると、私のプラットフォームにいわゆる座席エリアというコンセプトが出てきたとも言いました。

市場の周りの構造、そして時には悪条件下で、私たちはコロナパンデミックの真っ只中にあり、私たちはウクライナでの戦争の影響を見てきましたが、建設現場の物流を含め、関係者にとってそれは大きな課題でしたこのような状況では、距離ルールで建設会議を開催することが困難だった時代に、すべてを適切に実行するのは困難でしたが、今日のような日には、今日はそれも真実の一部であり、それを見ていただく必要があると思います、全体の措置は最終的に900万ユーロを獲得するために地面に建てられました。

言っておきますが、フランクフルター通りのすべての電力サービスを更新したため、私たちは地下でも多くのことを行い、地方公共団体のいくつかも同様に行いました。 たとえば、すべての家の接続がそのような未来に向けて更新されます。

ドイツはかつて血の汗と涙について語った。 そこにはあらゆるものが少しずつあったと思います。なぜなら、私たちも時々髪をくゆらせながら、「ああ、なんてことだ、基礎構造が最後の建設段階で持ちこたえられないということをどうやって伝えればいいの?」と言うだけだからです。実際、私たちは本当に望んでいたのです。天井を引き渡すことや新しいアスファルトを4センチメートル必要とすることなどの質問がありましたが、それはうまくいかず、彼らがすべてに素晴らしいことに同意し、理解を示し、彼らも同様であることを確認するために、次のコミュニケーションラウンドに進む必要がありました。彼らは批判的に貢献し、彼らの提案によって、私たちが建設プロセスでいくつかのことを最適化することができたという事実にも貢献してくれました。そして、私ははっきりと言わなければなりません、ええと、私は非常に感謝しています、そして、プロジェクトの忍耐力に感謝します業者の方が実際に合わせやすいのですが、その結果が今日私たちがここで見つけられるものになることを祈るばかりです。 改正された罰則は、もし来年戻って、すべてが今よりも良くなっていれば、私たちは皆、それを誇りに思い、人々を好きになるだろうと彼らに告げている。
誰もが再びビジネスを行うことが非常に必要とされています。 この建設現場を楽しんだだけでなく、困難に耐えてきた住民の皆さんも私と同じです。

翻訳より

 どうやら2019年の工事着手から5年の時を経て、フランクフルター通りの道路整備が終わったらしかった。その計画に携わった人たちが思い出を語りながら、記念撮影をして住民たちで喜びを分かち合っていた。
 偶然ながらも、そのような場面に出くわしたことは何か不思議な気持ちであった。私が施工管理をしていた頃は、長くても1年~2年くらいの計画で建物内の電気設備を施設する。電気分野は建物完成の終盤を担う要で、いわば人間で言えば心臓を動かす部分を担っている。ここが正常に動き出して、各々の神経が上手く動かなければ建物としてはダメなものになってしまうのだ。
 建築・設備・電気。どれも欠けてはならない重要な要素である。
 道路整備にはまた建物を建設する分野とは異なる苦労があったように思う。その苦労を乗り越えて住民と企業が相互に成果と喜びを分かち合う場に出会うことができ、全くの部外者だがフランクフルター通りに関して愛着が湧いた。

 天気は相変わらず優れなかったので、そそくさと退散してホテルでのんびりと過ごした。

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