ドイツ漫遊記25~エスリンゲン・ルートヴィヒスブルク城、そしてシュトゥットガルトを一望する~
天気の良い日は活発に
一日を通して晴れとちょい曇りの天気予報だったので、朝から活発に動きだした。まずはエスリンゲンへ行って有名なところをささっと周り、11時開場のルートヴィヒスブルク城に向かうことに決めた。
エスリンゲンを一望する
駅を降りて足早にエスリンゲンを見渡せる丘へと走り、目覚めたばかりのエスリンゲンの街を撮影する。これが何とも言えない素晴らしい景色で、このような絶景をもっと上手く描写できないかといつも悩んでいる。しかしながら、街を上から見下ろすことの爽快感というものは実際に体験していただく以外に理解してもらうことはできないだろう。写真以上に街が視界に迫ってくるように佇んでいる。このような景色を一度でも体験してしまったら、虜になって忘れられないだろう。
ルートヴィヒスブルク城へ
エスリンゲンはこじんまりとした街なので、2時間もあれば十分に堪能できる。予定の11時になったので、電車を使ってさっそくルートヴィヒスブルクへ。駅を降りて近くのスーパーでサラダボウルを買って食べ、チケット売り場で14€払ってルートヴィヒスブルクの庭園に入った。
庭園は見どころがありすぎて一つ一つを紹介するととんでもなく長くなりそうなので割愛するが、フラミンゴやインコのような鳥を見ることができ、ちょうどパンプキン・イベントということでカボチャを使った創作イベントもやっていた。それでも、私が見たいのはルートヴィヒスブルク城の眺めであったため、のんびりと眺めながらいよいよ城に辿り着いた。
ティラミスのような甘い色使いの建物で、スプーンでさっくり食べてしまおうかと思うような外観である。
庭の雰囲気も絶景で、これは読者に是非とも現地で確かめていただきたいと思う。
ヨーロッパは城と庭の一体感が凄まじい。日本の城は敵を寄せ付けない作りを基本的にしているが、ドイツでは貴族が思う存分、安らかなる人生のために粋を尽くして城周りを設計しているので美しさが庭と城のセットになっているのだ。だから、城まで行く道のりを味わってこそヨーロッパの貴族の城は楽しめると言える。
こちらもたっぷり4時間ほど堪能して、シュトゥットガルトへ戻った。
思い立って展望台へ
シュトゥットガルトでのんびりしていたのだが、ふと近くに展望台があることを知り、行ってみることにした。とにかく天気が良かったから、見晴らしも良いだろうと思ったのである。その思惑は大当たりで、展望台からは素晴らしい景色を眺めることができた。
この日はエスリンゲンとシュトゥットガルトの景色を一望し、改めて高台からの景色には格別に良いものがあると思った。人の生活の営みによってできた街を沈みゆく夕日と一緒に見ることができる。何とも言えない感情的な温かい気持ちがやってきて、ただただその光景を記録したい、記憶したいと思った。二度と無い景色が自分の中に刻まれていく。こうしてここに立っていることも、何か宿命づけられていたような、そんな気持ちになるのである。
十分な絶景を楽しんだ後、ホテルに戻って気持ちよく眠った。
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