Sweet Mainz
マインツは甘い ふと思い立ってマインツに行こうと思った。シャガールがデザインしたという青いステンドグラスを見に行くためだ。 フランクフルトからは電車で約40分。マインツという名前の響きも良い感じだ。 到着してしばらく歩けば、Calwで見たような甘い雰囲気の建物が連なっている。まるで絵本の中に迷い込んでしまったかのような、素敵で可愛らしい街並みに蕩けそうになった。
マインツは、ライン川沿いに佇むドイツの古都であり、長い歴史と文化が色濃く息づく街です。紀元前にローマ帝国によって築かれたマインツは、古くから重要な交通の要衝として栄えてきました。その歴史の積み重ねが、街の至るところに見られる建築物や文化的な象徴として現れています。 中世に生まれた大発明で、マインツが世界にその名を知らしめたのが、**ヨハネス・グーテンベルク**の「活版印刷技術」です。この技術の発明によって本が大量生産できるようになり、知識や情報が広く一般の人々にも行き渡るようになりました。グーテンベルクの革新的な技術は、宗教改革やルネサンスの普及を促進し、ヨーロッパの文化を根本から変えたと言われています。彼の功績をたたえる「グーテンベルク博物館」には、初期の印刷機や『42行聖書』など、貴重な展示品が数多く収蔵されています。 さらに、マインツには**マインツ大聖堂**という壮麗な建築があります。約1000年にわたり立ち続けてきたこの大聖堂は、ロマネスク建築とゴシック建築の要素が融合した荘厳な外観を持ち、歴代の司教や王族の墓所としても使用されてきました。訪れる人々は、厳かな空気と歴史の重みに包まれながら、かつてのヨーロッパの栄華に思いを馳せることができます。 また、マインツの風物詩ともいえるのが「カーニバル」です。この祭りは毎年2月に開催され、パレードやコスチューム、音楽と共に街全体が一体となり、冬の終わりを祝います。マインツのカーニバルはドイツでも特に盛大なものの一つで、歴史ある伝統が今なお大切に守られています。 マインツは、単なる観光地ではなく、ヨーロッパの文化や思想に大きな影響を与えた街です。
ChatGPTより
珈琲と一緒に食べたい建物 散歩をする時間がとても楽しかった。甘い雰囲気に心がワクワクし歩の速度も知らず知らずに早まっていく。もっと可愛らしい雰囲気に出会いたいと思いながら、そそくさと歩き続けていた。
シャガールの海
シャガールの青きステンドグラス
深く息を吸う、青き教会内 マインツ最大のポイントは何と言っても聖シュテファン教会の青いステンドグラスであろう。それまで見てきた教会とは大いに異なるのはシャガールのデザインによるものであるということだ。
マインツにある**聖シュテファン教会**(St. Stephan zu Mainz)は、青いステンドグラスが非常に有名で、神秘的で美しい光景が広がる場所です。このステンドグラスは、20世紀を代表するフランスの画家、**マルク・シャガール**によって手がけられました。彼はユダヤ人であり、ナチスによる迫害を経験した後も「和解」をテーマにした作品を多く残しました。聖シュテファン教会のステンドグラスもその一つであり、彼が手がけたステンドグラスがドイツにあるのは、この教会だけです。 シャガールがデザインしたガラスは、独特の深い青色で彩られ、これは「シャガール・ブルー」とも称されます。彼が描く青は、神秘的で幻想的な雰囲気を醸し出し、来訪者を幻想的な空間へと誘います。窓には旧約聖書と新約聖書の物語が描かれており、アダムとイヴ、モーセ、そしてダビデ王など、神話や宗教的な象徴が織り込まれています。 ステンドグラスは単なる装飾ではなく、光が差し込むことで教会内全体が青の光に包まれます。この青い光が、静謐で神聖な空気を作り出し、訪れる人々の心に深い印象を残します。特に晴れた日には、窓から注ぐ自然光が、シャガールの青と見事に融合し、まるで教会全体が青の海に浮かんでいるかのような幻想的な世界を創り出します。 シャガールは、戦争の悲劇を超えて、宗教や民族の違いを超えた平和のメッセージをこの作品に込めました。
ChatGPTより 教会の椅子に座って、静かに目を閉じて息を吸う。教会に入った時から、まるで深い海に飲み込まれたかのような、静かで落ち着いた雰囲気に包まれた。正に圧巻の風景である。 ドイツでは青いステンドグラスの教会はここにしかない。この青さはなかなか写真では伝わらないだろう。実際に見に行くと、その凄さに圧倒されるであろう。 大満足で午前中を終え、私はフランクフルトへと戻った。
フランクフルト大聖堂とマインタワーからの絶景
3€の絶景 フランクフルト大聖堂より
9€の絶景 マインタワーより フランクフルト大聖堂(正式名称: 聖バルトロメウス大聖堂、Kaiserdom St. Bartholomäus)は、ゴシック建築の重厚な美しさを湛えた歴史的な建物で、フランクフルトの街を象徴する存在です。この大聖堂は9世紀に創建され、神聖ローマ帝国時代には皇帝の戴冠式が執り行われた場所でもありました。高さ95メートルの大聖堂の塔は、フランクフルトの中心街にそびえ立ち、街のどこからでもその威厳ある姿を眺めることができます。 この大聖堂の塔には、登ることができる展望台が設けられており、ここからはフランクフルト市街を一望できます。展望台に至るまでには約300段の階段を上らなければなりませんが、頂上にたどり着くと、その疲れも吹き飛ぶような絶景が広がります。フランクフルトのビジネス街に立ち並ぶ高層ビル群と、大聖堂を含む歴史ある建築物との対比が非常に印象的で、伝統と現代が融合するフランクフルトの独自の風景を感じることができます。 ライン川とマイン川が流れる方向や、天気の良い日には遠くタウヌス山地まで見渡すこともできます。特に夕方には、夕陽がビル群のガラスに反射し、大聖堂のゴシック調の塔を赤みがかった光が照らす光景は、訪れる人々に忘れられない感動を与えます。
ChatGPTより 非常に天気が良かったので、フランクフルト大聖堂の頂上からフランクフルトを眺めることにした。3€を支払ったが、とんでもなく長い階段を目が回りそうになりながら登り、やっとの思いで頂上に到着すると、頂上にいた観客から「You Made It!!!」と言われた。凄まじく長く大変な階段で、行き交う人々はみんな息を切らしていた。すれ違うには狭い階段であった。 登り切って風景を眺めると、なるほど疲れも吹き飛ぶ絶景である。フランクフルトの街並みが一望でき、爽快な気分を味わうことができた。しかしながら、下るのはちょっと億劫だった。勢いを付けて降りると目が回る。3€で良い運動になった。
しばらくのんびりした後、マインタワーにサンセットと夜景を見に行こうと思い向かった。結構な行列ができていて、入場して荷物検査をした後、エレベータで191m一気に登った。フランクフルト大聖堂とは大違いでエレベータであっという間に頂上である。どちらの方が面白いかと言えばフランクフルト大聖堂だ。楽なのはマインタワーである。 やはり191mの高さともあって、素晴らしい夜景を見ることができた。実にロマンチックである。1時間ほど堪能してマインタワーを降りた。景色を眺めているときにカップルに話しかけられ、写真を撮ってあげた。代わりに自分の分も撮ってもらい、良い記念になった。
どの場所に行っても、頂上からの景色というのは素晴らしいものだ。高いところは怖いのだが、人が作り出した街並みを眺めながら、そこで活動する人々の様子、車の行き交う様子、照明の様子などを見ているのは楽しい。風もそれほど吹いておらず、快適に眺めることができた。 とても天気の良い日だったので最高の経験になった。やはり旅は天気の良い日に限る。 そして、マインタワーに行く前、フランクフルトの観光案内所でジャズ・フェスティバルの案内を見つけた。ちょうど土曜日と日曜日にやっているということだったので、すぐにどちらもチケットを購入。楽しみな出来事が増えた。 素晴らしい絶景を堪能し、ぐっすりと眠った。