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ド渋!ボニー•レイット ファースト
ついにレコードプレイヤーを買いました。最近サウンドバーガーという持ち運びできるプレイヤーがちょうど話題になっていて、これだ!これに決めた!とオーディオに疎くて割と何でもいい性格なので、このポップで新しいものに飛び付きました。
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買う前に実物を見る機会があったので聴かせてもらったら、音は良かったのですが、ひとつ問題点がありまして、針を落とす操作が手動なのです。アームのUp/Downレバー(ボタン)がないので、手で慎重にレコードに針を落とすのですが、それは私は不器用なので出来ない!指が短いので出来ません!老眼だし手が震えてレコードにガッガッって落ちてレコードが悲鳴をあげることになるでしょう。というわけで、断念してアームが自動で上下する、普通の置き型のレコードプレイヤーを買いました。30数年ぶりです。
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写真のミニコンポも一年前に買い替えたのですが、割と何でもいい性格なので、価格ドットコムで一位のものにしました。たしか3万円でした笑。CDをかけたらイマイチな音で、安かろう悪かろう?と思いましたが、今回アナログレコードと繋いだらなぜか、まろやかなイイ音になりました。
そして実家に長い間眠っていたレコードがいよいよ出番です。200枚程あって、その3倍は買っていたとは思うのですが、割とモノにこだわらない性格なので好きな曲を録音してはすぐ売ってしまっていました。
音楽は、感じる自分の感性を高めたいという気持ちが優先で、あまり音質やモノには拘らないです。だから無限に聴けるサブスクが最適ですが、レコードの音の良さというのは確かにありますね。昨今はCDのリマスターが次々と出てきて、音の分離が良かったり、聞こえなかった音が聞こえてきたりで新たな発見もありますけど、レコードの音を聴いた時の、団子になってまとまって迫ってくる音の方が本来のアンサンプルの自然さがうまく感じられる気がします。クリアーならいいってもんじゃないなあと。
さて、初のアナログレコード視聴リポートは、やっぱりこの人です。やっと陽の目をみたレコードの写真を撮ってみました。
Bonnie Raitt 1st (1970年)
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ジャケットの底が抜けてたので、私がガムテープで貼り付けていました。割と見た目は何でもいい性格です。
このファーストはまさにド渋!名盤の2ndがバック陣がウッドストック派、3rdはバック陣がリトル・フィートなのに対して、本作はバックが1950年代に活躍したシカゴブルースの実力派の黒人ミュージシャン達で、ブルースのレジェンド達のカヴァー曲が中心です。まずロバートジョンソンのカヴァー↓
続いて1920年代のデルタブルースミュージシャン、トミージョンソンのカヴァー↓
そしてボニーが最も大きな影響を受けた女性ブルースシンガーがシッピーウォレスです。ボニーは誰よりもシッビーウォレスを敬愛していて、本作でもなんと二曲もカヴァーしています。↓
この渋い本作は彼女が21歳の若さの時です。ボニーの作品中最も黒いこの1stアルバムに彼女のルーツと本質が詰まっています。そしてこのデビューアルバムがあまりにも渋いがゆえ、またその後も流行に寄らなかったため、その後18年間40歳まで、ボニーはまったく売れなかったのです。
ところが1989年、ボニーは10作目「ニックオブタイム」で突然大ブレイクします。その後はグラミー賞を何度も受賞するほどの国宝級のミュージシャンになっていくのですが、彼女の元々の信念は、シッピーウォレスのような、いい加減な契約でレコード会社から搾取されている黒人アーティスト達を救うことでした。
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成功後のボニーは、彼女が売れなかった時代に教えを受けていた黒人ブルースミュージシャン達にスポットを充てる活動に積極的に関わっていきます。そして最も敬愛するシッピーウォレスとの友情も、その後長きに渡って続いていくのです。
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さて、いつもコメントをくださる皆さんが親密に感じてきましたので、もう少し私の自己紹介をしておこうと思います。
今後も音楽ネタしか書きませんけど、私は楽器もできないし音楽の素養も全然無いので、これからも、なんちゃって感想文レベルですが、ご容赦を。
音楽以外の趣味はサッカーです。こちらは、割と何でもよいという性格ではないです笑。シューズはナイキ、ストッキングは安物はダメ、アンダーシャツの生地は云々、意味のないルーティンまで有ります。
写真は去年のショットですが、衰えて背番号10としての居場所がなくなったので今年から60歳以上のチームに移籍しました。もう一枚は、先月出席した還暦祝同窓会の時の写真です。1962年生まれ千葉県出身で仕事はスーパーマーケット業や保険業でした。今は一旦退職していて自由な時間が沢山あります。
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