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【シニア】心身の衰えを「健康維持」!【4-2】
高齢者は加齢に伴い、虚弱化(フレイル化)します。フレイル状態を理解して、予防を大切にし、健康維持に頑張りましょう。
Ⅰ:健康を維持するには、フレイルの予防は最重要です!
≪フレイルを予防することの大切さを知る?≫
フレイルサイクルが起きないように日頃から生活習慣に注意が必要です!
加齢による食事量の低下に加えて、食欲低下もあると慢性的に栄養不足の状態になり、慢性的な低栄養の状態は、サルコペニアをさらに進行させ、筋力低下が進むという悪循環へ陥ります。
よって、この悪循環を適切な介入(治療や予防)をすることで、断ち切らないと、フレイルサイクルを繰り返し要介護状態になる可能性が高くなるので、この状態を続けない生活をする必要があります。
≪持病のコントロールが必要です!≫
糖尿病や高血圧、腎臓病、心臓病、呼吸器疾患、整形外科的疾患などの慢性疾患がある場合には、持病のコントロールをすることが必要になります。
フレイルの筋力低下には、運動療法も有効ですが、持病のコントロールがされていないと高齢の方は体を動かすという気持ちになれないこともあります。
持病の治療がうまくいっていないとフレイルを悪化させてしまう可能性もあります。
≪運動療法と栄養療法が必要です!≫
高齢者に対し適切な運動療法を行うと、サルコペニア、筋力低下に対しては、高齢者であっても運動療法によって筋力が維持されます。
運動療法は個人に合ったものから始めることが大切です。例えば、ベッドの上で足の運動を行うことから始まり、椅子に座ったり立ち上がったりを繰り返したり、歩行距離を徐々に延ばしていくように運動強度を調整したりがあります。
筋力が低下している状態で、いきなり立ち上がったり、無理に歩行しようとすると転倒や骨折を起こす危険があります。
運動療法は栄養療法とセットで行う必要があります。低栄養状態で運動を行っても筋肉がつかないどころか、低栄養状態を助長してしまいます。
筋肉をつけるために必要な良質なタンパク質を摂れるような食事指導が必要です。
≪感染症の予防も必要です!≫
高齢者の場合は、免疫力が低下していることが多いためインフルエンザや肺炎にかかりやすいといわれています。インフルエンザや肺炎をきっかけに、重症化して入院、そして寝たきりになってしまうこともあります。
※日頃から適度な運動やバランスのよい食事などにより感染症に強い体作りをするだけでなく、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンを接種しておくのもフレイルを予防する1つの方法と思います。
注意していきましよう!
Ⅱ:次回は、シニアは加齢による心身の衰え(フレイル)の「原因編」【4-3】です
【感謝】