こどもたち・孫たちに残したい 王子保を考える|"考える"ために"知る"|おうしおミライミーティング【第1回】
21.10.22(金) 第1回おうしおミライミーティングが開催された。
今回も参加者は30名以上。そのうち前回の参加者は1/3程。
他の地域からの参加もあった。
地域の集まりは、どうしても年代には偏りがでるもの。
しかし、今回20代の子や一番若い子だと中学生も参加してくれた。
これだから、この地域はおもしろい。
この地区の自治振興会、公民館がこうして地域の人達と幅広く繋がっている証。デジタルからアナログまで、さまざまな方法をうまく使っている印象もある。事務局長もどろくさく手を動かしてくれるという点も、個人的には好印象である。(今回ノベルティの手作り缶バッジを製作してくれました。)
前回の第0回で、楽しみな会であることは体験済み。そのため、今回は前回のような緊張もなくワクワク感しかなかった。
"考える"ために"知る"
雇われ時代。よく上司や経営者が、新しいアイデアや考えを社員に求めていると感じていた。直接言われることは少なかったが、雇っている側からしたらそう思うのは当然だとも思う。しかし、今振り返ってみると、驚く程そんなことを考える時間はなく、ただ降ってくる仕事のために頭と体を使っていた気がする。そんな私も、人生を本気で考えようと思った昨年の休職期間、そして今年フリーランスとなった今、この状態は180°変わった。雇われ時代とは違い、何をしていても常にそういうことを考えている実感がある。この違いは、いったい何なんだろうか。
本当の意味での、自分事の量と様々な視点からの知識不足。
これに尽きると思う。自ら足をつかい、面白そうなことをやっている人に会いに行って話す。単純なことだが、世の中の社会人のどれくらいができているだろうか。今の時代、インターネットを介して集められる情報は多い。調べて知った気になる。では、そこから次の一歩を踏み出し、動きだせているのだろうか。聞いたことがあるというだけでは、本当の意味で知っていることにはならない。動き出せるかどうかが、きっと境界線なんだと思う。
そういう意味では、この場に足を運び、地域の人がリアルに感じていることを直接その人の口から聞き、地域のリアルを知ることができるのがミライミーティングである。ぜひ、ここから生きたものが一つでも生まれることを期待したい。
第0回 多く挙がったキーワードは"交流(の場)不足"
「おうしおミライミーティングがその場であればいい」
前回の結果をみて最初に思ったことがこれである。ミライミーティングの参加者の多くは、おそらくこれまで地域で交流を生み出してきた人たちであり、そうした交流の場に参加してきた人たち。その人たちにとっての"交流"は、プラスの印象があるもので、必要な体験に位置づけられている。いずれ、「本当に交流は必要なのか?」という議論もできるといいと思ってはいるが、リアルに地域の人たちが渇望しているものを、小さくてもいい、定期的に続く形で用意できれば、きっと何かが動き出すきっかけになる。
こうした前回の振り返りから入り、いよいよ本題へ。
個人ワーク
今回もまずは個人でワークから。時間は15分間。
王子保でやっている(やっていた)いいなと思う事
王子保で今後やれたらいい(やりたい)と思う事
過去の成功体験と未来への想いの共有が目的。
今ではなくなってしまった集まりや行事、習慣など、過去から学ぶことは多い。他の地域から移住してきた人もいる。長くこの地域に住む人からそんな話を聴いて、まずは知るところから始めたい。他の地域からの参加者には、外から見た王子保と、他地域ではどうなのかのインプットを期待したい。
個人ワークにあたり、一つ条件をつけた。
挙げた項目には、必ずそう思う理由を添えること。
今回は、人を動かすためにはWhat、HowよりもWhyが重要だという、サイモン・シネック氏のゴールデン・サークル理論を紹介した。心理学ではなく、生物学的にもそれが裏付けられているところが興味深い。
個人ワーク。作業の特性上、静かな時間が流れていった。
グループワーク
次はチームでグループワーク。個人ワークで書き出したことを共有し
ひとに伝えたい王子保
について話し合ってもらった。時間は30分間。
前回、まだまだ話足りないという感じがあったので、今回は長めに時間をとった。そして、今回のテーマである"知る"ということを念頭においてもらうことを再度プッシュした。自分が自分がとなって話していくよりも、まんべんなくグループ内の意見や考えを吸い出せるようにすることで、自分が知らないことを"知る"確率を上げる。グループワークでは、もちろん心理的安全性も担保してもらう。
時間とともに場の温度の高まりを感じた。
話題が交流の方向に進んでいるチームも多かった。
各チームの話に耳を傾けていると、"祭り"というキーワードも多く聞かれた。ある側面からみたら大変なものであり、また違う側面からみたら楽しいものである"祭り"。
後半戦、提案や企画に近いところまで話が進んでいるチームもあった。
場があれば、自然にこうした話にまで発展する人達が、すでにここには居る。これが知れたのは大きな収穫だったように思う。イベント後に、ギネス挑戦みたいな企画も多くの人が参加してくれるだろうし良さそうですよねと、話しかけにきてくれた人もいた。
場が盛り上がり、今回も5分延長。
他の地域でやっても同じようになるのだろうか?お通夜みたいになるところもあるのだろうか?そんなことを考えながら、あっという間にグループワークも終了時間に。
意見発表会
前回要望のあった発表の場を今回は用意した。
結果的に各チームひとりずつ話してくれた。
本当は若年層のメンバーも語ってくれると良かったなという想いがあったが、そんな風になりえる空気感を今後作っていくのは課題である。
挙がっていた意見は、アンケート結果が出次第追記予定。
おうしおミライミーティング月一定期開催へ
こうした意見交換・交流の場の重要性を今回再確認できた。よって、定期開催が決定。情報共有のツールとしてLINE公式アカウントもサクッと整備。デジタルへの移行は様子を見つつ、ゆるりとアナログな方法と並用しながら。想いを持つ人を、取り残すことがないようにやっていくことが重要。ただこの先を考えると、デジタルにチャレンジしておくことは、誰にとってもプラスであるのは言うまでもない。サポートするので共にやっていきましょう。
21.10.25(月)現在、LINE公式アカウント登録者は10名。
運営チーム参加希望者は4名。Webでのアンケートに回答してくれた参加者は1名。これが現状。まずは今年度、どこまで状況が変わっていくのか見ていければと思う。
おうしお公式LINE
https://lin.ee/nqxmslA
"考える"から"考えて動いてみる"へ
今回、場を用意すれば知って考えることはできると感じた。次はもう小さなことからでいいので、知って、動いて、改善していく流れに、少しずつのせていけるとよいと思う。
中学生や先生が学校での課題を持ち込んでもいいと思うし、逆に地域のコミュニティが学校や他のコミュニティに入り込んでもいいと思う。地域の課題を解決する、地域のミライを小さなところから変えていく。そのための風通し抜群な中立地帯に、ミライミーティングはなっていけるといいのかもしれない。
これから毎月どんな方向性で、どんな組織にしていくのか。
それすら、参加したいと思う人達でつくっていければよいと思う。
方向修正だっていくらでもすればいい。
ただし、リアルにあがってきた声には耳を傾けるべき。
大きな問題にだって、必ず小さなアプローチがある。
そんな出来そうなところを皆で見出して、足を止めない活動になっていくのかそこが重要だと感じている。
少なくとも楽しみな地域であるのは間違いない。
◆資料◆
https://app.ludus.one/f4d01d83-deee-4156-a561-74b27db27bd7