親子で体験!!プログラミングはここがいい!|親子でわくわく子ども教室 in 越前市
いい夏休みも残りわずか。8.29(日)、30(月)の二日間。福井県越前市の生涯学習センターで開催された「親子でわくわく子ども教室 プログラミング教室」。今年は16組の親子が参加してくれました。PCN武生としては昨年に引き続き二度目のホスト。さぁ、今年はどんなこどもたちと楽しめるのか楽しみ。
【1日目】 プログラミングとは?|IchigoDakeはんだ付け|Lチカ親子対決
当日スタッフは9時現地集合。この日は、私をいれて4名のスタッフ+2名の職員の計6名で運営。PCN立ち上げ当初からのメンバー、元職場の同僚の女の子、全く別のきっかけで繋がった敦賀でロボット教室をしている男性。いつも思う。不思議なご縁で繋がった人たちに支えられているなと。
午前の部は9組の親子が参加。全員がプログラミングははじめて。「朝ごはん食べてきましたか〜?」なんて他愛のない話も交えつつ、わたしの自己紹介。そして、2日間の流れを説明。こども達への質問の投げかけを通して、会場の温度感をつかむのが最近のわたしのやり方です。今回は全体的におとなしめの子が多い印象。少し緊張のあったのかもしれません。
そして徐々にプログラミングの話へ。「プログラミングってなんだろう?」そんな問いかけから、プログラミングについてこどもたちに考えてもらいます。意外と聞かれて言葉にならないもの。何人かのこどもたちが、自分がもつイメージを発表してくれました。自分の考えを人前で伝えられるというのは頼もしいものです。ちなみに、私たちはこどもたちにこう伝えています。「プログラミングとはコンピュータにお願いをすること」だと。今日使うコンピュータ IchigoDake(いちごだけ)は、こんなに小さいのに1秒間に5000万回も計算できる。算数の宿題をコンピュータにまかせられたら、遊ぶ時間ややりたいことに使える時間が劇的に増やせるよね。こんな風に、なるべく身近なものに感じてもらえるよう話を進めます。
そして、講義パートが終了。これまでだとココからはんだ付けにはいるのですが、、、今回は少し進め方を変更。先に、これから作るコンピュータがどんな風に動くのかイメージをもってもらう。そのために、一番さわりのプログラミングを先にやってもらいました。作るものが、何のための、どういったものなのかイメージできていた方がきっと意欲的に取り組めるのではないか。これまで何度もやってきていますが、こんな風にわたしたちも毎回少しずつ変えてみながらチャレンジしています。
プログラミング体験、最初はキーボードを自由にポチポチ押しながら絵文字探しから。IchigoDakeにはいくつかの絵文字がプリインストールされています。キーボードをたたくと様々な文字が表示され、この辺りから徐々に、こどもたちがにぎやかになってきます。その後、基本のコマンド『LED1』でプログラマーへの一歩を踏み出します。コンピュータについている小さなLEDが点灯。言葉で「電気つけて」と言ってもつけてくれないけど、このコンピュータが分かる言葉「LED1」と打ち込んで伝えたら電気をつけてくれたね。
そして、次は自分専用のコンピュータのはんだ付け。
初めての子ばかりです。手短に危険なことだけを印象に残るように伝えます。「この部分がハンバーグが焼けるくらい熱くなるので、絶対に触らないようにね。手がハンバーグになっちゃうよ。」
こちらが思っていたよりも、こどもたちのはんだ付けのペースが早く、順調に進みました。LEDの取り付け向きを反対にしてしまった子が何人かいて、スタッフが手助けしましたが、みんな時間内で完成。すばらしい〜!!
今回、LEDの色を選べるようにしました。自分で作る初めてのコンピュータにはオリジナル要素いれれると嬉しいですよね。
初日の最後は、LEDをチカチカさせるプログラムを作って『Lチカ親子対決』。約0.15秒間隔でチカチカするLEDを、光っているところで止められた方の勝ちです。午前の部は、なんといい勝負になり引き分け。午後の部は、こどもたちの勝利でした。ただ点滅するだけの単純な動きも、ゲームに早変わり。自分でちょっと改造して動きを変えられる(今回は点滅の速度を変更)。それがゲームになるポイントだと思います。早く次をやりたそうな子もいましたが、続きは翌日のお楽しみ。自分で作ったコンピュータを片手に初日終了。家に帰ってから家庭で話題にあがっていたら嬉しいな。
【2日目】かわくだりゲーム|カムロボ迷路攻略
2日目は平日月曜日。PCN武生のメンバーの多くは会社員。そのため、この日のスタッフは2名。初日の朝、余裕があったので集合を9時半にしたら、意外とバタバタに(笑)。そうこうしているうちに、午前の参加者たちが徐々に集まり始めました。この日はプログラミングメインのため、初日ほどスタッフの手はとられない想定だったので、職員の方に提案してみました。「せっかくなのでこどもたちと一緒にプログラミングやりませんか?」。快く快諾いただきました。大人だって一緒やれるといいですよね。(その結果、一画だけ社内研修みたいな感じになりました。)
初日に作った自分専用のコンピュータを使って、2日目はかわくだりゲームのプログラミングからスタート。どの子も自分のペースでコーディングを進めていきます。完成した子から順に、自分が楽しいように改造していきます。ゲームのスピードを変えてみたり、自分や敵のキャラクターを変えてみたり。中にはオリジナルの改造を考えてくれた子もいました。「敵に当たったら、LEDを点灯する」。そういう演出も素敵ですよね。PCN武生のかわくだりゲームのWebプリントにニックネーム入りで採用です。( https://pcntakefu.club/skills/kawakudari.html )
ゲームのあとは、ロボット制御のプログラミング。
まずは基本のコードを打ち込んで、IchigoDakeにプログラムを保存。そして、IchigoDakeをIchigoDyhookから抜いて、抜いたIchigoDakeについているボタンを押しながらカムロボに装着。「ウィーン」という音とともに、カムロボが動きます。こどもたちはいつも、少しビックリした表情のあと、ほころんだ表情をみせてくれます。基本ができたら。残りの時間は、用意した3つのコースを順に制覇していきます。直線、L字、ロの字の形のコースの三種類。実は、この三種類にも意図があります。直線→曲がるの動きを切り取って、その動きの繰り返しで、どのコースも攻略できてしまいます。コンピュータは繰り返しの動きが得意ということだけは伝えますが、答えは自分たちで見つけてもらいます。もちろん繰り返しを使わないやり方でもできます。ただ、そこに気づいても意外と一筋縄ではいきません。画面の中のデジタルだけの話であれば、決まった正解のプログラムを導き出すのは容易です。しかし、実際にはロボのタイヤの癖や、コースの特徴、スタート時のロボの微妙な向きや位置、電池の減り具合等、毎回やるたび動きが微妙に変わります。そこに気づくかどうかも、このカリキュラムの面白いところ。そしてこの辺りから、親子の共同作業になる組が多かったです。親子で意見をぶつけているところもありました。でもこうして、ひとつの目的に向かって熱く話せるのはいいことだと思います。納得がいかなかったら、納得がいくまでやってみたらいいんです。何度もやり直して良い。繰り返すことで少しずつゴールに近づいていく。そんな体験を持ち帰ってもらえるのが一番うれしいです。
そして、静かな熱気があふれる中、気づけばもう終了時刻。
最後のコース攻略までもう一歩だった子は、なんだかくやしそう。それでも、見ているだけで皆楽しんでいるのが伝わってきました。今年も無事開催できてよかった。
最後に、みんなにわたしの考えるプログラミングの良いところを伝えました。プログラミングは、楽しみながら続けていくと必ず実になるいいツールです。自分の得意分野を持ち、同じ想いで地域や社会に貢献していける仲間が増えていくことを願って、これからもこうした活動を続けていきたいと思います。
イベント終了後
保護者の方から質問にお答えしたりしている間に、なれた手つきで後片付けを進めてくれるメンバーたち。後から片付けに合流すると「高校一緒だったんですね」「実は、大学も同じで後輩になるんですよ」なんて、職員の方たちとの交流もありつつ、夏休み最後のイベントは幕をおろしました。
これがきっかけで、プログラミングの楽しさに気づき、またどこかで一緒に楽しめるときがくると嬉しいです。さぁ、これからも種まき種まき。
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生涯学習センターイベントレポート