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もう少しだけ自分を好きになりたい。

先日のnoteの更新から数日が経った。

更新した日は「久しぶりに更新できた!」という喜びに浸り、それと同時に、自分が感じたことを言葉や文章にすることで、ざわざわと波立っていた心が穏やかになっていくような心地よさを感じた。

けれど、それも束の間。
一日が経過すると、また心の中がざわつき始める。

次、いつ書くの?
う〜ん…
あんまり間を置かない方が良いんじゃないの?
そうなんだけどねぇ
何でも良いから勢いに任せて書いちゃった方が良いよ?
うぅっ
この際、毎日更新したら?
えぇぇ!?

ふと気がつくと、一人二役となった私が心の中でそんな会話を繰り広げていた(苦笑)“毎日更新”はさすがにハードルが高いけれど、“勢いに任せること”は、頭で考えすぎて、いつもスタートダッシュが遅れてしまう私には必要な要素だと思う。

これまでの人生の中でも「出遅れてしまった」と落ち込んだ経験が何度もある。「あの時、即座に手を挙げていれば」「もっと早く行動に移していれば」・・・。頭の中で考えすぎて、構想を練りすぎて、石橋を叩いてしまう、二の足を踏んでしまう、結果、行動が遅れてしまう。これが私のいつものパターン。(とほほ)

2008年、ピンポンパンで行動できない苦しみを超絶に感じていた時期に公開された、ある映画のキャッチコピーが、そんな私の心情をストレートに表現していた。なんとあれからもう15年が経過するというのに、今でもその言葉を目にした日の衝撃をはっきりと覚えている。

その言葉とは・・・

「人生は、いつもちょっとだけ間に合わない」

これは、是枝監督の映画『歩いても 歩いても』のキャッチコピー。私は映画が好きで、京都に住んでいた頃、あるミニシアターの会員になっていたことがある。大の映画好きと言えるほど詳しいわけじゃないし、観る映画は偏っているし、往年の名作映画を制覇しているわけでもないけれど、映画を観ると心が潤い、栄養を補充できるような気がしている。

このキャッチコピーを目にした2008年は、私にとって激動・激変の年だった。仕事のこと、恋愛のこと、母の病気のこと。壁にぶつかり、どうにもならないことで頭を悩ませ、その悩みを人に打ち明けることも苦しく、結局、さまざまなことに出遅れてしまった後悔だけが残っている。

あれから15年が経ち、今の私の視点で当時を振り返ると、あの頃の私とは大きく考え方が変わっていることが分かる。当時の私は、この映画のキャッチコピーを自ら脳内に刷り込んで「私の人生はこうだから仕方ないのよ」と半分以上諦めていたし、当然そんな自分のことも好きにはなれなかった。けれど今の私はどう?自分の人生を全くもって諦めていないし、100%とは言えないけど、75%くらいは自分のことが好きになっている。

“人生を諦めていない”・・・今、書く予定のなかった言葉が出てきて驚いた。でも、もしもまだ人生を諦めていないなら、自分に足りない“何か”が分かっているのなら、意識的に行動してみることが重要な気がしてきた。

私に足りないのは“勢い”、そして“軽さ”。いつか本当に何かに間に合わなくなってしまう前に、いっちょ自分を信じて行動してみようか。行動すると思いがけず道が開けるかもしれない。もしかすると、その行動が何かのきっかけになるかもしれない。

そしたら残りの25%、自分のことも好きになれるかもしれないから。

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