隣の芝生は青く見える

今日もきっと「幸せだな」と思えることがいくつもあったはず。
たぶん、そのことに気付けていないだけ。

今日は授業参観があったんだ。
小学校1年生の、にーさん。

にーさんのこと、どんな子かはおいおい書いていくとして
とりあえず、すっごい心配が尽きない子でさ。

授業参観、大丈夫かなーって。
朝からすごい心配だったんだよね。

朝起きてすぐ
「今日学校行きたくない」「学校行かない」「学校楽しくない」
そんなことばかり言うにーさん。
基本、毎日これを言うんだ。

それで、もちろん登校時間に間に合わないことも多くて
もう学校の先生とはだいぶ顔なじみになっちゃった。

遅れて一緒に行くと
『先生どう思ってんだろうなー』『周りはどんな目で見てるんだろ』
『あぁ、また今日もか』
なんてことを思ってしまう自分がいて。
それが良くないなってわかってるんだけど、思ってしまう。
良くないと理解しながらも、『人間なんだから、そう思ってしまうのも仕方ないよ』と勝手に自分を許してしまうことも多くて、それも嫌になる。

きっと自分は、周りと同じように
登校時間にスムーズに行けなかったり、行くのを嫌がって泣いちゃったり、自分には出来ないと決めつけちゃうにーさんのことを
少し恥ずかしく思っちゃってるんだろうな。

ずっと認めたくなくて
ずっとそうじゃないって言い聞かせてきたけど
きっと、認めちゃうことで自分の息子に対して顔向け出来ない気がしてた。
自分の息子の事を恥ずかしいなんて思う自分が恥ずかしい。
今でも、今までも、気にしてたのは結局自分の見え方だけだったんだな。

ほんとに情けない。

期待や勝手な理想を押し付けてたんだな。
楽しんでいる姿を見たいって、親のエゴだったんだな。

期待しないわけじゃない。
でも、親の勝手な期待を押し付けて
親のして欲しい方向に無理矢理向かせて
無理矢理歩かせるのは、絶対にしちゃいけないよな。

そう思った、ほんとに。

えっ、どのタイミングでって?
授業参観で、自分から手を挙げて立派に発言する姿を見てだよ。

にーさんなりに頑張ってる。
出来ないんじゃなくて、やったことないから不安なだけ。
ただ、怖いだけなんだろうな。

小学生になって、こども園時代の友達みんなとバラバラになっちゃって
すっごい怖くて不安だったんだろうな。
昔からそうだったし。

にーさんなりに必死に頑張ろうとしてるけど
どっかで、心が追い付かないんだろうな。

たぶん、今日それに気付けた。
今日の幸せのひとつは、きっとこれだろうな。


明日もきっと、良いことある。

いいなと思ったら応援しよう!