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「人を巻き込む」をこじらせてきた自分だから気づいた、3つの「人との関わり方」

職場でも、職場の外でも「これやりたい!」と人を巻き込むことが多くなりました。オンライン会議が当たり前になったことも影響していると思います。自分自身が心に留めていることを書き留めておきたいと思ったので、まとめておきます。

まず断っておきます。
今回、具体的な人の巻き込み方、方法論をお伝えすることはありません。
「〇〇方」というと、具体的なノウハウをイメージするかと思いますが、経験上それでは「人を巻き込む」ことはできないと思うからです。

もちろん、これは僕の経験の上での話なので、具体的なノウハウを真似て上手くいっている人も多くいると思います。しかし僕はそうはいきませんでした。なぜなら僕は、完全に「こじらせてきた」部類の人だからです。

僕は、本を呼んだり、理想を描いたりするのが好きです。
だからこそ現場とのギャップから、「誰もわかっちゃくれない」そう思っていた気がします。「本当の自分なんてさらけ出せない」そうも思っていました。

「幼少期からつくってきた、“はだかの自分を守るための、自分”」を肥大化させて、「こんな場所、こんな人たち」と目の前にある現場をないがしろにすらしていました。
「事件は現場で起きてる」というのに!🌉

今回はそんな「人を巻き込む」をこじらせてきた自分だからこそ気づいた、3つの「人との関わり方」について、簡単にまとめておきたいと思います。

結論からお話しすると

まず結論、大切なのは
「マインドセット」だと思っています。
「人を巻き込むためのマインドセット」の話です。
マインドセットというと、ぼやっとしていてよくわかりませんが

マインドセットとは、経験、教育、先入観などから形成される思考様式、心理状態。暗黙の了解事項、思い込み(パラダイム)、価値観、信念などがこれに含まれる。
グロービス経営大学院HPより)

を定義として話を進めます。

思考様式、心理状態なので、マインドセットには
「考え方」に「心の状態」も含まれそうですね。これらは密接に結びついていて、切り離すことはできないと思います。
心の状態を整えようとして、自分の考え方を改めようとします。しかしどうしても心がざわついてしまう、そんな経験もあるかと思います。

ただ、考え方のクセが変わるとどのような心の状態を整えておくとよいかがわかる気がしてきて、そういった心の状態の頻度を意識的に増やすことによって、自然と心が整っている状態を維持しやすくなると思います。

ようは、心が整った状態を保つために、考え方のクセを意識的に変えていこう。
それを、「人との関わり方」に焦点を当てよう、そういう話です。

ひとつめ:自分との関わり

人との関わりの上で最も重要なのは「自分との関わり」だと、身にしみて感じています。しかしそれには2つの段階がありました。

まず、「上手くできていない自分」を受けとめられるか。

上手くできていない、は、あくまで自分がつくっている幻想でしかありません。しかしこれまでの自分は、本気で自分自身が上手くできていない、と考えていた気がします。

ここには自分が持っている世界の見方や、心が欲しているもの、が絡んでいると思いますが、とにかく自分はだめなんだ、そう思っていたのです。

そんな自分を受けとめて、
「よしよし」と自分で自分を抱きしめてあげてよいことに気づきました。
それから何度自分に「よしよし」したかわかりません。

次は「受けとめることができない自分」を受けとめられるか、という段階。

上手くできていない自分を、どうにか受けとめてあげる。このことに気づいてからは、自分を受けとめやすくなりました。ただそれでも、どうしても受けとめられないタイミングがありました。
決めた時間通りできない、どうしてもこれを上手くやり通したい、そう考えてしまって、できない自分を受けとめられないのです。

そういうときは、「受けとめられない」自分がいることに気づきます。
そして、受けとめられない自分すら、抱きしめてあげてよいことに気づきました。
そうやってマトリョーシカのように何層にもなって、自分を抱きしめてあげながら「よしよし」してあげるのです。


ふたつめ:他者との関わり

「人を巻き込む」のですから、やっぱり他者との関わり方を考えるのは大切ですね。その際に大前提となる重要な考え方が3つあると思います。

対話ができるか

「人を巻き込む」という言葉だけだと、自分の思ったとおりに人を動かしていく、という誤解を生みそうです。しかし自分が「巻き込んだ」としたら、相手は「わくわくさせられた」となります。「巻き込まれた」とは違います。

そう考えると、そもそも巻き込む相手自身に人生があって、考えがあって、想いがある、ということを前提にする必要があります。

その中で自分の見栄や自我を手放しながら「よりわくわくするものを、共に探していく」ことが、対話をするということのように思います。

そうすることで、物事を効率よく進めようとする「分断」の思考ではなく、他者ともつながっている自分に気づく、全体性の思考が養われていきます。

見ているのはその場全体か、それとも結果だけか

ほぼ対話と同じことをいっているとは思いますが、
「その場全体を見ている」という感覚が重要だと感じるので改めて強調ます。

結果だけを見てしまうと、それは表情や話し方からにじみ出ます。
とても微妙な感覚ですが聞いている人、見ている人は「痛み」や「恐れ」を感じてしまいます。そんな人に巻き込まれたくないと思うのは当然ですね。

自分自身が「痛み」や「恐れ」にとらわれていることに気づくようになると、人の「痛み」や「恐れ」も敏感に感じとるように思います。

だからこそ、結果だけではなくて、その場の外的環境も、人もすべてをまとまりとして見られる心の余裕が必要です。

楽しんでいるかどうか、自分がやりたいからやることなのか

自分が楽しくてやりたいからやっているのか。これは単純ですが、そう思えているかどうかは必ずにじみ出ます。

自分が楽しんでいない、または自分がやりたいからと割り切れていないと、多分他者は、「責任をなすりつけられた」感を感じるのでしょう。

責任を与えるのは必要なことかもしれませんが、やりたいからやっている人が大きな木のように支えとしてそこにいることが、必要なように思います。自分が主体として責任を持って関わる姿勢が大切だと思います。


みっつめ:他者への関わり

他者との関わりに加えて、「他者へどのように関わるか」も重要になります。他者と関われたとしても、そこに「他者に仕事を任せて協働する」という壁を感じたからです。

これは少しだけ具体的になりますが、他者へ関わるときの姿勢として大切だと感じていることがあります。

それは、「この仕事を通じて、仕事仲間は気持ちいいだろうか、何が得られるだろうか」を考える姿勢です。

この文は『自分でやった方が早い病』から引っ張ってきました。
(さらっとして読んでいませんが。)

具体的な姿勢は2つあると思います。
①向上心あふれる目的を共有する姿勢
「私たちはこれによって何を、どんな社会をつくるのか」というビジョンや目的を共有することが大切です。受け身で消極的なものではありません。
②チームを当事者の集まりにする姿勢
一人ひとりを欠くことのできない一員として、意見を求めることが、特にリーダーにとって必要だと思います。

この本にある「フレーミング」の内容です。

私たちはこれをすることで、何を得られるのかを考える余地をつくるということに近いかもしれない、とも感じます。

このように他者へ関われるようになることで、他者も自分も快く仕事ができます。

一周して、自分との関わり方

「他者も自分も快く仕事ができる」そう書きましたが、他者が快く仕事ができているかどうかは自分にはわかるわけがありません。正確には「自分が他者を快く巻き込んで仕事ができる」になるでしょう。

つまり、3つのことと書きましたが、結局どれも自分自身のマインドセットでしかありません。

信念があり、そこから描くビジョンを本気で信じているか(信じたいか)

責任を持つ他者の、仲間でいたいと思っているか

つまり、自分が本心から楽しくてやっていることか。

このあたりのマインドセットを整えておくことが、何かを成そうと思っているときに本当に重要になると感じています。


この内容は、自分自身が成熟していく中でどんどん更新されそうなので、また考えたいと思います。

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