
こころ検定2級で学ぶことと、合格までの道のり
技術者的心理士を志す スマイルカ です。
今回は心理学の学び始めに適した「こころ検定2級」の内容や合格までの道のりをご紹介いたします。
こころ検定は文部科学省が後援する心理学やカウンセリングに関する検定です。
1〜4級があり、2級合格でメンタルケア心理士、1級合格でメンタルケア心理専門士の肩書をいただくことができます。
通信教育が基本で、働きながら心理学を勉強するには良い選択肢だと思います。
また、通信のコースによっては一般教育訓練給付金の補助も受けられます。
今回は2級で何が学べるのか、どの程度の勉強が必要か、などについて、メンタルケア学術学会の公式テキストをベースにご紹介します。
公式テキストは
・精神解剖生理学基礎
・精神医科学基礎
・カウンセリング基本技法
の3冊です。
精神解剖生理学基礎では、生化学基礎、解剖生理学、生理心理学、認知心理学、薬理学を学びます。
高校生物の復習部分などもあり、どれも基礎の基礎だと思いますが、だからこそ大事な内容が多いと思います。
特に脳内や神経に関しては多めに記載されており、その後の学びを深める良いきっかけとなりました。
精神医科学基礎では、精神疾患、発達心理学、薬剤論などを学びます。
臨床心理学で必須の内容ばかりで、1級を受けた今でもこのテキストの内容は心理士のための学びとしては重要な位置を占めると感じています。
様々な精神疾患やパーソナリティ障害などを網羅的に学ぶことができ、その広がりや代表的な症状、薬剤などを知ることができます。
カウンセリング基本技法では、カウンセリングの歴史や基礎知識、倫理、心理療法の基礎などを学びます。
こちらも心理士を志す私としてはとても重要な内容で、1級ではより具体的な内容を学びましたが、このテキストの内容が基本中の基本であったことがわかります。
例えば、ロジャーズが築いた来談者中心療法は現在のカウンセリングの基礎を成していますが、その基本的態度や基本技法などを学ぶ最初のテキストとなりました。
必要期間は集中的にやれば3ヶ月程度、余裕を見るなら6ヶ月程度だと思います。
私の勉強法としては、まず3冊のテキストにさっと目を通しました。
最初は知らない単語が多いので、全体を把握する程度を意識しました。
その後、重要な部分にアンダーラインを引きながらメモを書き込み、最終的に暗記するための自作ノートを作成し、覚えました。
これらとは別に、通信教育で準備されている課題と模試などを2〜3回実施して検定を受け、無事に合格することができました。
その他、こころ財団から販売されている問題集も参考になると思います。
テストは今流行りのCBT形式で受け易いのも嬉しいですね。
合否はテストを受けた直後に画面に表示されてわかります。
今回はこころ検定2級についてのご紹介でした。
心理学にご興味のある方は、その学びのきっかけとしていかがでしょうか?
お読みいただきありがとうございました。