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イラストレーターの宣伝・営業術01 《宣伝・営業が楽になる5つの武器を学ぼう》

割引あり

※この記事は、『イラ通・スクール』の講義《宣伝・営業術01 「宣伝・営業が楽になる5つの武器を教えましょう」》を一部修正の上、転載したものです。


■ 「剣道三倍段」は、イラストレーターにも当てはまる

「剣道三倍段」という言葉をご存知でしょうか?
「竹刀や木刀という武器を持つ剣道家に対して、素手の柔道家や空手家が互角に戦うには、三倍の段位が必要」という意味です。
つまり、「剣道家が初段なら、対する柔道家や空手家は三段でやっと互角に戦える」ということになります。

当たり前ですが、K1でも、総合格闘技でも、武器は禁じられています。
武器を持てばそれだけでその選手は何倍も有利になるからです。

武器を持つ者の方が有利なのは、イラストレーターによる宣伝・営業活動でも同じです。
ほとんどのイラストレーターは武器の存在すら知らず、素手で宣伝・営業活動を行なっています。
そこにあなたが武器を持って参入すればーー
楽に、仕事を得ることができるでしょう。
素手で戦っている人たちは、実力で三倍上回らなければ、あなたに太刀打ちできないと思います。

今回は、イラストレーションの仕事を楽に得るための5つの武器を学びましょう。

■ なぜ、コカ・コーラはそんなに売れるのか?

『流通ニュース』によれば、2021年3月に最も売れた清涼飲料水は、「コカ・コーラ」1.5リットルだそうです。
2位は、「コカ・コーラ ゼロシュガー」1.5リットルです。
参考ページ:https://www.ryutsuu.biz/pos/n042112.html


「なぜ、コカ・コーラはそんなに売れるのか?」
その理由がわかりますか?
「美味しいから?」
確かに、それもあるでしょう。
でも、美味しい清涼飲料水はたくさんあります。
数えきれないほど多いです。
清涼飲料水業界は、究極のレッド・オーシャンなのです。

それでも、「コカ・コーラ」が売れ続けている理由の一つは、
多くの日本人にとって「清涼飲料水の第一想起だから」です。

「スカッとする、爽やかな清涼飲料水といえば?」と、日本人に問えばーー
100%近い人が「コカ・コーラ」と答えると思います。

「〇〇〇〇といえば、✕✕✕✕」という感じで、特定ジャンルで最初に思い浮かぶブランドを、マーケティング業界では第一想起のブランドといいます。
どのジャンルにせよ、第一想起のブランドが良く売れるのです。

「コカ・コーラ」は大量のTVCMを流していますよね。
私も、子供の頃から「コカ・コーラ」のCMを繰り返し見てきました。
何度も何度も見るうちに、「スカッと爽やかコカ・コーラ」のキャッチフレーズとともに、コカ・コーラという清涼飲料水のことを覚えてしまいました。
同じように、多くの日本人の頭の中に「スカッと爽やかコカ・コーラ」というキャッチフレーズが刷り込まれているはずです。
だから、「なにか清涼飲料水を買おうかな」と思ったとき、無意識にコカ・コーラに手が伸びてしまう人が多いのです。

フリーランス向けに書かれた個人ブランディングのバイブル『パーソナル ブランディング』(ピーター・モントヤ + ティム・ヴァンディー/著)でもーー

適切な形で適切な人間に何度となく触れていなければ、能力は劣っているものの、あなたより認知度が高い相手に仕事を奪われることになる。
これを単純に言えば、「認知度が能力より重要」ということになる。

とーー
「認知度が高い人に仕事がたくさんいく。認知度は、実力以上に重要」であることが強調されています。
つまりはーー
第一想起であることが重要」という意味でもあります。

第一想起のブランドの例を上げてみましょう。

ファースト・フードといえば、マクドナルドですよね?
マクドナルドは、外食産業で売上一位です。
けっして、一番美味しい食べ物屋さんではないです。
しかし、もっと美味しい食べ物やさんよりも、第一想起のマクドナルドのほうが売れているのです。

ファスト・ファッションといえば、ユニクロです。
日本で最も売れている洋服屋さんです。

自動車のブランドと言えばーー
この問いの答えは、人によって異なってくると思います。
「トヨタ」
「ニッサン」
「ダイハツ」
「ホンダ」
「BMW」
「ベンツ」
「MINI」
「ポルシェ」
などのブランドが上がるかもしれません。
あるいは、複数のブランドが頭に浮かも人もいるでしょう。
「第一想起のブランド」は、人によって異なることが多いのです。

「コカ・コーラ」「マクドナルド」「ユニクロ」などの圧倒的に強い第一想起のブランドは、実は少数派です。
多くの場合、人によって「第一想起のブランド」が異なります。
複数のブランドが頭に浮かぶジャンルも珍しくありません。

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