HACCPという手法
私が取り組んでる農場ハサップについて
今思うことをつらつらと書きます。
元々ハサップとは、宇宙食の安全確保のために作られたもの。
それを農場を“より良く“するための手法として取り入れられたのが農場ハサップ。
作業の工程を文書化して、そこで安全性などのリスクがあるところを重点的に管理する。
元々食品の安全性の担保という視点で作られたものだから、日々変化が必ずある畜産、特に酪農(マニュアル化されておらず農場ごとに特色がある、柔軟である。と思っている)という分野で使っていくのには限界があるような気がしている。
というのも、文書をメインで作るのは場長や副場長。彼らが文書を作る過程で、作業の意味をなぜ?と問いかけながら作ることにはとても意義がある、と思う。
しかし結局は従業員にはそこの共有ができてないない、ということが多いような気がしている。それに、いちいち変わっていくことを文書に残すのは気が重い。
結局作った文書は見辛くて(指導員をしてる私でも蕁麻疹がでそう…)作業の内容をそれで見返すことってほとんどないのではないだろうか。
やはり、現場でのコミュニケーション。
この作業の意味は?なぜ?
そしてその先にある目的は?
を日々共有していくことが農場をより良くする上で簡単でわかりやすい方法だとおもう。
といっても、それが難しいことなんだけれど。
PDCA(plan do check act)
ハサップでは、このサイクルを回す事が大切といわれてます。
これは、日々の五感から得られる情報だったり、思いを共有できる環境をつくることで回せる。そう思ってます。
お互いの信頼関係が土台にあること。
これはやっぱり重要です。
いくら書類や審査に通って安全が担保されている農場というバッジがもらえたとしてもそれは中身が伴ってないなあ、と。それでは何年たってもサイクルは回らないし、農場は良くならない…。
ハサップの文書作成の目的に
「農場の見える化」があります。この見える化はとても大切な事だと感じてます。目の前がぼんやりしていてはどう動いたらいいかわからないもの。
その見える化、ができればきっと従業員さんたちの意識も変わってくるようなきがする。
その見える化を、このハサップのいう方式にとらわれずにやる方法はないか?と思うのです。
そして、やはり形に拘らず私は農場で働く人たちの信頼関係を築くお手伝いをしたいとおもうのです。その方法は?
農場の外の第三者だからこそできることがあるはず。私ができることはなんだろう。
人に気付かされたり、逆に気がついてもらったり。そんな実感がある今日この頃。
人の言葉に耳を傾け続け、
沢山反芻したいと思います。
ただいま模索中です🌙
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