パクチーだと思ったらチャービルだった
何年か前にネパール人に教えてもらったカレーがある。日本で食べるようなカレーじゃなくて、もっとさらっとしていてスパイシー。
何年も食べてないな。
そうだ、今日作ったら良いんだと思い立ちスーパーに買い出しに。買い物リスとにはネパールカレーの材料を書き出していた。ちょっと面倒くさがりのぼくは手を抜けるところは手を抜きたい。だから教えてもらったオリジナルレシピに自分で手を加えてつくることに決めていた。
トマト缶、じゃがいも、タマネギ、ヒヨコ豆、豚肉、カレー粉、パクチー
これがネパールカレーの材料だ。豚肉を使うのは宗教上の理由から。ネパールはヒンズー教。牛は神聖な動物だから食べることはタブー。カレー粉は牛脂の入っていないスパイスだけのものを使う。
いざ作り始めようという時になり、ぼくはとんでもない間違いをしていることに気づいた。
パクチーだと信じて疑わなかったやつがパクチーでなかったのだ。チャービルと書かれている。
少しの望みをかけて検索してみた。
チャービルがパクチーの別名でありますように。
ちがった。まったく別物だった。
これではネパールカレーに入れるわけにはいかない。結局ネパールカレーにパクチーを入れることは叶わなかった。
そして問題のチャービル。今までこんな野菜を使ったことない。どうやって食べるのかも分からない。頼りになるのはパッケージだ。
サラダに使えると書かれている。
サラダを作るしかなかった。そして作ったサラダがこれ。
ツナを入れたチャービルのツナサラダ。味は結構いける。チャービルはパセリに似ているとだけあって、パセリのような香り豊かな野菜だ。パクチーのような強烈な香りでないので万人受けするだろう。
チャービルとの運命の出会い。ひとつ賢くなった。
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