何物でもない僕が、TikTokで再生回数50回➡"30万回"、いいね0➡"5000"のバズを生んだ要因を分析してみた。
僕はSNSマーケティングの勉強の一環としてTikTokに取り組んでいます。
フォロワーは10人、投稿する動画は「50回再生の0いいね」だった僕が
ある一本の動画で28万回再生、5000いいねを獲得し、フォロワーが176人になりました。
この動画がなぜバズったか?を考察していきたいと思います。
こちらの記事はTikTokで動画投稿をしている方はもちろん、
自分の名前で人々に影響を与えたいと考えられている方にも参考にしていただければと思っています。
TikTokとは?
TikTokとはカンタンにいうと、15秒から1分ほどの短い動画を作成/投稿できる、短尺動画プラットフォームです(新R25より引用)。
主に中高生で人気を博していますが、最近では経営者の方や投資家、
情報系TikTokerなど活用しているユーザー層が広がってきています。
また、TikTokでは音楽に合わせてダンスをするなどのトレンドがありますが、そちらの音楽に使われるとiTunesでランキング上位になったりとTikTokを通じて新たな流行が生まれたりしています。
TikTokがこれだけ流行った理由は3つあると言われています。
・口パクというハードルの低さ
・拡散力の高さ
・動画制作の簡単さ (ferretより引用)
1本15秒で編集も簡単、流行ってる音楽とダンスを踊ればあとは自分の体があればいいというのが爆発的なヒットに繋がったと考えられます。
どんな動画がバズったのか?
僕は顔出しをせずに動画投稿をしているため上記のような流行には
乗りにくいようになってます。
その中で僕が投稿したのは
オムレツを作ろうとするとスクランブルエッグになる系男子が7日間、
フワトロのオムレツを作るために練習する動画を一本にまとめたものです。
動画のURLを貼っておきますので、気になられた方はご覧いただければ幸いです。
内容としては、45秒の中で1日目〜7日目をカットして入れ込み、
毎日オムレツを作るだけの動画です。
なぜバズったのか〜8つの要因〜?
考えられる要因を8つ書き出してみました。
①投稿時間
②投稿内容と音楽のマッチ
③1週間を45秒にまとめた情報量と簡潔さ
④成長と努力の過程を見せられたこと
⑤予想を裏切るオチ
⑥共感の得られやすい題材
⑦コメント欄で教えを乞うたこと
⑧いただいたコメントに丁寧に返信したこと
一つ一つ簡単に振り返ってみます。
①投稿時間
本動画は日曜日の朝11:30に投稿しました。
Twitterとかでもそうかと思いますが、人々の生活リズムで一息つく
タイミングで投稿するとエンゲージが高くなりやすくなると言われています。
日曜日ですと、自粛してお家時間を過ごされている方が暇つぶしにTikTokを見たり、この時間くらいに起きてベッドでゴロゴロしている方もいるのではないでしょうか。
また、11:30というのもお昼ご飯の近くの時間帯になるのでご飯を食べながら片手にTikTokというシチュエーションもあり得ます。
生活者に寄り添って投稿するという意識は必要かもしれません。
②投稿内容と音楽のマッチ
TikTokで何かできない状態からできる状態になるその成長過程をまとめた
動画が流行っていました。その時に使われる曲は
「アスノヨゾラ」
気分次第です僕は
敵を選んで戦う少年
叶えたい未来も無くて
夢に描かれるのを待ってた
そのくせ未来が怖くて
明日を嫌って 過去に願って
もう如何どうしようも無くなって叫ぶんだ
明日よ 明日よ もう来ないでよって
そんな僕を置いて 月は沈み陽は昇る
けどその夜は違ったんだ
君は僕の手を
空へ舞う 世界の彼方 闇を照らす魁星かいせい
「君と僕もさ、また明日へ向かっていこう」 (初音ミクwikiより引用)
引用部分で太字にしている部分で主人公が未来にネガティブなイメージを
抱いている状態からポジティブになっている態度変容が見られます。
この曲の歌詞と「落ちこぼれからの成長」というストーリーがマッチする
部分があるなと考えています。
③1週間を45秒にまとめた情報量と簡潔さ
50分くらいあった動画をカットして必要最低限にして、
8倍速で再生しました。
TikTokって短い動画が多いからこそ"つまんないな"と思われたら2秒とかで
スキップされてしまうこともあります。
だからこそテンポの速い動画にして思わず追いかけてしまうという効果が
発生して見ていただけたのではないかと考えています。
④成長と努力の過程を見せられたこと
今回の動画には100以上のコメントを寄せていただいたのですが、
"努力できるって素敵ですね"
"成長が早いですね"
などといったコメントをいただきました。
失敗している姿から少し改善する様子を一緒に見れることで思わず
応援したくなるそんな心理が働いたのではないかと思います。
⑤予想を裏切るオチ
今回の動画としては7日目で今までとは比にならないくらい綺麗にオムレツができました。僕自身も「これは成功できる!」とドキドキしたほどです。
しかし結果としては厚焼き玉子みたいになり、
ご飯の上に乗せて包丁を入れるとパックリと割れてしまいました。
ここに至るまでの部分で視聴してくれたほとんどの方は
「いや失敗するんかーいw」
とツッコミを入れてみたくなると思います。
実際寄せられたコメントでもそのような旨のコメントが多かったです。
あえて視聴者にツッコミを入れてもらう不完全な部分を入れ込むことが
"バズ"には必要なのではないかと思いました。
⑥共感の得られやすい題材
"オムレツ"というところがポイントだったと思います。
同じようにオムレツがうまくできない方からのコメントも多かったですし、
「同じところで失敗している~分かる分かる」という方がいたのだと思います。
"フワトロオムレツ"と聞いてイメージが湧かない人は少ないと思いますし、
そのイメージが動画の最後で覆されたからこそ、"裏切り"が生じて
クスっと笑って頂けた方がいたのだと思います。
笑いの要素として"裏切り"が重要だという事は
ダウンタウンの松本人志さんもおっしゃっていました。
⑦コメント欄で教えを乞うたこと
コメント欄に
「皆さんうまく作れる方法を教えていただけたらとても嬉しいです」
と自分でコメントをしました。
すると100コメントのうち半数以上が
オムレツのうまく作る方法を教えてくれたんですね。
中には"料理専門学生"や"調理師免許"を持っている方、過去に同じ悩みを
抱えていた人など様々な方からコメントをいただきました。
人間って「問いを与えられると答えたくなってしまう」ものなんじゃないかなと思います。
例えばクイズ番組がやっていると思わずその答えを考えようとしませんか?
そういった心理でコメント欄を開いてかつ、正解を知っている方は
答えたくなってしまったんじゃないでしょうか。
⑧いただいたコメントに丁寧に返信したこと
僕はいただいたコメントに"ユーザー名+回答"という形で
返信をしていました。
すると、コメントを返してほしい方からコメントが来るんですね。
「この主、全コメントに返信しているすげえな(返信来るかな...)」
といったコメントもいただきました。
TikTokのアルゴリズム上コメントが多ければ"おすすめ"に乗りやすく
なるというわけではありませんが、
コメントが多くあれば動画への滞在時間も増えますし、自分もコメントしてみようという大衆心理が働いたのではないかと考えています。
まとめ~バズった動画は人生そのもの~
今回、人気TikTokerの方に比べると随分バズ力としては弱いです。
ただ、新卒で何者でもない僕がたくさんの人に見ていただける機会を
一日にして作り出せるのが"TikTok"というプラットフォームです。
今回の動画は人々に失敗というカッコ悪い部分を見てもらいながらも
努力し、成長する様子を見てもらうことで共感を得られたと思います。
言うなればジャンプの主人公のような物語がこの動画には
あったのかなと思っています。
得てして応援されるような人は
失敗する時期と成功する時期があると思います。
この動画から僕はますます自分の存在で世の中に影響を与えられるような
人間になりたいなと思いました。